![宮野屋外観](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/4573a88407ef170b3e29d1fa085901c1-1024x576.jpg)
こんにちは、鮨ブロガーのすしログ(@sushilog01)です。
前に「割烹渡辺」さんを訪問した際に、「山菜蕎麦が格別なお店」としてオススメ頂いた「宮野屋」さん。
南魚沼のお店なので中々チャンスを得られませんでしたが、今回、「里山十帖」に泊まる際にお昼ご飯を求めて立ち寄りました。
山菜シーズンではないものの、結果的に大満足!
![すしログ](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/bfff16286f71f92772bdffbe98056593.png)
夏場でも色々な山菜を楽しませて頂き、蕎麦も格別でした。
こちらはツユが個性的です!
![すしログライブラリー_アイキャッチ](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/910017e372204aeb3368ce8ca768f40c-160x160.png)
南魚沼の「宮野屋」さんは、創業100年を超える老舗で、現在は4代目のご主人が腕を振るわれています。
4代目の米山 俊介さんは1988年生まれで、なんと7歳の頃から蕎麦を打っていたそうです。
人里から少し離れた場所にありますが、美味しい蕎麦で人を惹きつけています。
僕が訪問したのは平日でしたが、まだ夏休みシーズンだったためか、オープン直後に次々とお客さんが訪問されました。
「宮野屋」さんの魅力としては、個性を確立した蕎麦&蕎麦ツユと、山菜料理に尽きるでしょう。
蕎麦の詳細は後述しますが、山菜料理も気が利いていて、郷土性とモダンな美味しさを兼ね揃える逸品ぞろいです。
食通諸氏はご存知の通り、山菜料理には膨大な手間が掛かります。
かつては山間部で生きながらえる為の保存食でしたが、趣味食へと変化した山菜料理は、日本古来から続く食文化の神秘を宿しています。
当ブログでも温故知新の源泉として、強く郷土料理、山菜料理の再解釈、再評価を訴え続けている所以です。
そして、「宮野屋」さんは雰囲気も素晴らしい。
八海山の麓にあり、清らかな空気と緑に囲まれたお店は、安らぎを与えてくれます。
味と雰囲気を兼ね揃えているからこそ、『ミシュランガイド新潟2020』に掲載されたのだと思います。
それでは、「宮野屋」さんの蕎麦と御料理の詳細をご紹介します。
この度頂いた御料理
- 山菜三点盛り 950円
- 山菜と季節の野菜天ぷら 900円
- あらびき蕎麦 1,100円
こちらの【二八蕎麦】は、フノリとオヤマボクチ(山ゴボウ)をつなぎに用いている点が特徴。
そちらも気になりつつ、十割の【あらびき蕎麦】を頂きました。
何気にメニューが豊富なので、目移りすることは必至…
悩みがちな方のためにメニューを掲載しておきます(笑)
![メニュー01](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/1f93b581e3a21644ca9237d633788057-1024x576.jpg)
![メニュー02](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/075ff26cf706c8f3cc85f9897f0de34f-1024x576.jpg)
![メニュー03](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/eec34c303c549a8cc7e0f5c92c25591c-1024x576.jpg)
![メニュー04](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/9e6963113552dc049dff01dcfdb4f7dc-1024x576.jpg)
それでは、下記が実際に頂いた御料理です。
![山菜三点盛り01](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/f1d9cc15ed44c487317ef083763c6130-1024x683.jpg)
なんて豪勢な盛り合わせだろうか。
あけびの茎、またたびの塩漬け、ふき、ぜんまい、山ウド。
あけびの茎はホロ苦が堪らない!
![あけびの茎](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/dfe6fbd03be2d9637729d6e9659bc8dc-1024x683.jpg)
山ウドには甘味がある懐かしい味付けがされていてほっこりする。
![山ウド](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/6443413d282fc5bed2c8c2f636d24a7a-1024x683.jpg)
またたびの実の塩漬けなんて、食べた事が無い食材も頂けたのが嬉しい限りだ。
![またたびの実](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/cff7f69908ca0a1b3b3b80b10b6fe2f9-1024x683.jpg)
![山菜と季節の野菜天ぷら01](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/a1b2b118b227bb100c17bb20c204c471-1024x683.jpg)
山菜の旬以外にも山菜を盛り込んでくださるのが嬉しい。
2色ズッキーニ、ミョウガ、こごみ、蕗の薹、八色椎茸、カボチャ。
![山菜と季節の野菜天ぷら02](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/96570ac6fc23d5f6e13c3544ca0e19b9-1024x683.jpg)
そして、大葉のような葉っぱは【またたびの葉】で、紫蘇の実のようなものは【杏仁子の実の塩漬け】!
天麩羅はサックサクの薄衣で洗練された揚げ加減。
田舎の蕎麦店や町蕎麦にありがちなフリッター状ではない。
食材の味わいを活かす天麩羅だ。
天ツユも甘味が抑制されていて上品な味わいだ。
![あらびき蕎麦01](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/ba8be9c9adaecd659b2c40563eaa2d47-1024x683.jpg)
蕎麦は麺の食感がありつつ、ザラリとした口当たりとねっちり感が独特だ。
![あらびき蕎麦02](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/3185de3f80fc15b18e42e1c5c84d71bf-1024x683.jpg)
蕎麦の香りも良く、香ばしい。
甘味は上品でスッキリした味わい。
![ツユ](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/b167ba1e23a8d240006b9848200d8419-1024x683.jpg)
ツユには鰹節を使用しておらず、煮干し出汁で香ばしい。
かえしの醤油の味と香りは非常にまろやか。
まろやかな甘味がありつつ、煮干しが存在感を強く示し、キリッとした印象を与える。
個性的なツユだ。
![くるみ](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/e807823c708cff1780fa4b5e6aca3c28-1024x683.jpg)
さらに、クルミを割って加えるスタイルが面白い。
クルミのコクと香ばしさが加わり、更に楽しくなる。
![山葵](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/ad6818b840b164030dfb7c5e1a54c6c1-1024x683.jpg)
山葵は本山葵で、葱は恐らく蕎麦の香りを大切にするために不使用と見た。
「蕎麦どころ」と呼ばれるような土地でも山葵が混ぜ山葵や粉山葵で、葱がなまくら包丁でザク切りにしたようなお店も多々ある。
薬味は蕎麦職人の技量と意識の度合いを顕在化する。
![蕎麦湯](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/c61fa3f6921cfee2833e34d2ffdc36a2-1024x683.jpg)
蕎麦湯は完全なナチュラルタイプ。
![八海山尊神社](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/1f50592a4800c584ab10d92cd56a2f35-1024x576.jpg)
「宮野屋」さんは八海山尊神社の神域にあり、周囲には静謐が漂います。
お店は山小屋風の建物で、入る前から期待が高まります。
![宮野屋外観](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/4573a88407ef170b3e29d1fa085901c1-1024x576.jpg)
店内は座敷席が基本ですが、タイミングによっては半個室で頂く事も可能です。
![宮野屋内観](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/1f62bb1ec2cf2a8518eb41f881ed5cb5-1024x576.jpg)
神社の鎮守の森が眺められ、落ち着きます。
![窓から](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/d5013a8aa2a5c6ff47eceebf49b16e33-1024x576.jpg)
なお、僕は八海山尊神社しかお参りしませんでしたが、「宮野屋」さんの奥にある八海山尊神社元宮も是非。
![宮野屋周辺](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/2628ce319daf8232218a1ac04d246c30-1024x576.jpg)
後になり、趣深い雰囲気である事を知りました。
…またお伺いせねば。
「宮野屋」さんは、お電話にて予約が可能です。
スケジュールが決まっている方は予約がベターかと思います。
店名:宮野屋(みやのや)
予算の目安:ざる1,000円~
最寄駅:なし
TEL:025-779-2145
住所:新潟県南魚沼市大崎八海山大崎沢口3742
営業時間:11:00~18:00
定休日:木曜
文中で言及した「割烹渡辺」さんと「里山十帖」
![割烹渡辺鴨のもも肉の自家製塩麹焼き](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/a48f56911ba928cebe941f301a80d84b-160x160.jpg)
![魚野川のカジカ02](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/559a074231eaf5c2418f736fed923c49-160x160.jpg)
新潟で好きな鮨店
新発田が誇る「鮨 登喜和」さん
![春子](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/b2a4743d94cb1eda0f0f377c21dfc636-160x160.jpg)
新潟・古町の「兄弟寿し」さん
![兄弟寿し鰤](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/0290a3a1384f577e6760a47fd3b83a4c-160x160.jpg)
高度な日本酒ペアリングを行う「すしあらい」さん。
![南蛮海老](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/f4ff706110b1bfd12376fc890de30edb-160x160.jpg)
南魚沼で創作鮨を握る「龍寿し」さん
![鮪大トロ](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/93405011c4d090eef139071b62cd1ee2-160x160.jpg)
新潟の食材力に驚嘆を覚える、すしログ(@sushilog01)でした。
本記事のリンクには広告がふくまれています。