![御りょうり屋 伊藤外観](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/4e7c440b0355aff3faae3a0c0eb9ff25-1024x576.jpg)
こんにちは、山形の食材に魅了される、すしログ(@sushilog01)です。
さて、山形市で「上質な和食」を探して見つけたのが「御りょうり屋 伊藤」さんです。
ご主人の伊藤さんは京都で修業されただけあり、京料理をベースに山形の食材を使用されています。
この度は非常にリースナブルなランチコースを頂きましたが、季節感が十分に表現されていました。
費用対満足度が凄い!
山形で大変貴重な「正統派の日本料理店」だと感じます。
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山形市「御りょうり屋 伊藤」の魅力とは?
「御りょうり屋 伊藤」さんの魅力については、山形県の食材を上質な和食の技法で楽しませてくれる点です。
山形には「出羽屋」さんのような全国レヴェルの素晴らしい郷土料理のお店はありますが、京料理をベースとした日本料理のお店は非常に少ないのが現状です。
「御りょうり屋 伊藤」さんは、山形市内で県外の人が訪問する価値のある日本料理店だと言えます。
ご主人の料理に対する真摯な気持ちは、調理の随所に見て取れます。
例えば、山葵。
ランチのリーズナブルなコースであっても本山葵を使用されていて、しかも提供直前におろされる点が素晴らしいです。
山形は蕎麦どころのなのに、何故か山葵が混ぜ山葵である事が一般的です。
混ぜ山葵では折角の美味しい料理が台無しなので、ご自身の御料理とお客に真摯に向き合っておられるのが分かります。
そして、料理酒。
使用されている料理酒がパック酒ではなく一升瓶の地酒であった点は見逃せません。
料理酒に手を抜く料理店も多いところ、日本料理店が少ない山形において、崇高な志だと惚れ惚れします。
お昼のコースで大変な満足度でしたので、これは夜に再訪したい!と強く感じました。
「御りょうり屋 伊藤」のお昼のコースの詳細
ランチのコースは3,500円ですが、内容が非常に充実していて、正直なところ驚きました(笑)
しかも、ご飯は土鍋炊き。
夜のコースは10,000円ほどのようですが、非常に期待が持てます。
筍の木ノ芽味噌和え
![筍の木の芽味噌和え](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/f305f03ecff6cef0768b3b9734cc3f12-1024x683.jpg)
甘味噌とホロ苦さの組み合わせが良い。
キリッと冷やしていて爽やかだ。
暖かい日の訪問だったので嬉しい。
そして、筍には出汁を含ませているので、噛み締めた時に旨い。
仕事が光る先付で、一品目から笑顔になる。
山菜鍋
![山菜鍋](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/f1c24453bcbf9ff08c5fec52e053477a-1024x683.jpg)
椀がわりに旬の山菜を鍋仕立てで頂けるとは嬉し過ぎる。
山菜はネマガリダケ、赤コゴミ、蕗の薹、セリ。
山菜の食感と香りと味わい深い鶏肉の相性が良い。
鮃の刺身
![鮃の刺身](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/03055eca80c9528cf2b3135168131dcf-1024x683.jpg)
湿り海苔、おろしたての本山葵とともに。
寝かせた鮃を肉厚に切って提供する。
しっとりした身は途中から上品に旨味がこみ上げてくる。
(漁師が海に出ない)GW後半であったものの、仕事で旨さを伝えてくれるのが嬉しい。
サクラマスの幽庵焼き
![サクラマスの幽庵焼き](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/84a3f7430bd6923640ce2ff2ef3f84a8-1024x683.jpg)
実に良い調味と漬け込みだ。
サクラマスの繊細な味と香りを活かす仕事。
付け合わせの姫皮のじゃこ山椒も美味。
焼き筍
![焼き筍](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/cbab93b73f86539d509dc8cbadb378f8-1024x683.jpg)
大変ジューシィで、甘味とホロ苦さが美味しい。
鮮度が良いと感じたところ、家の庭とものとの事であった。
鰹節も直前に削り、丁寧な仕事を感じる。
お食事、留め椀
![お食事留め椀](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/b1c7abdd5e65b13d0bdc51194ec84357-1024x683.jpg)
お米は山形市西側の本沢で、お父様が作られている「つやひめ」。
見た目は柔らかそうでいて、粒が立っている。
![土鍋](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/636c1b4bf1f4abebcdb23f84208fc601-1024x683.jpg)
しかも、リースナブルなランチでも土鍋炊きとは恐れ入った。
![ご飯01](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/8eed8666d0e4d1b86f4b0f5ef3515c35-1024x683.jpg)
甘味がありつつもっちりした食感で、大変美味しい白ご飯だ。
留め椀は甘味とコクがたっぷりの味噌汁で、椀種は山ウド。
個性的な味噌なのでお伺いしたところ、修行先である京都の白味噌に、八丁味噌、山形の田舎味噌をブレンドされているそうだ。
季節でブレンド比率を変えているそうで素晴らしい。
![香の物](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/1788ecefd3daa9c8afb79ed38706f059-1024x683.jpg)
香の物は京都での修行を感じさせる昆布付き。
![小鉢](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/8cd2295bb0b8fb25941cf974904dc43a-1024x683.jpg)
ご飯用の小鉢を頂き、勿論おかわり。
![ご飯02](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/0dd01edd1526821431526d805404409f-1024x683.jpg)
水菓子
![水菓子](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/389632fc0141a8ddf20d3cf6cc560526-1024x683.jpg)
イチゴ「べにほっぺ」と平飼い鶏卵を用いたアイスクリーム。
イチゴの自然な香りが素敵。
お薄
![お薄](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/dee8fefb68c0b558d998cbd5b8437f54-1024x683.jpg)
ランチコースで非常に嬉しい心遣い!
なお、水菓子の提供までの所要時間は59分。
非常に素晴らしい。
腕が立ち、テンポが良い料理人さんには惹かれる。
「御りょうり屋 伊藤」の立地と雰囲気
![御りょうり屋 伊藤外観](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/4e7c440b0355aff3faae3a0c0eb9ff25-1024x576.jpg)
「御りょうり屋 伊藤」さんは飲食店や居酒屋が集まる一角にあります。
しかし、二重扉になっているため店外の音が入ってきづらく、落ち着きます。
外観は年季が入っていますが、内観は上品です。
「御りょうり屋 伊藤」のお店情報と予約方法
「御りょうり屋 伊藤」さんの予約については、お電話のみとなります。
店名:御りょうり屋 伊藤(おりょうりや いとう)
予算の目安:ランチ3,500円、夜10,000円くらいか?
TEL:023-635-8010
住所:山形県山形市七日町4-10-16
最寄駅:山形駅から2.1km
営業時間:12:00~13:00(L.O)、18:00~23:00(L.O.20:30)
定休日:月曜
※完全予約制です
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山形の食材力に惚れ惚れする、すしログ(@sushilog01)でした。
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