こちらは魚津駅の真ん前にある、江戸前鮨のお店です。
富山にしばしば出張に行く友人の紹介で訪問しました。
北陸だと、金沢の老舗・千取寿司さんや七尾の有名店・幸寿しさんも「江戸前」を謳っておりますが、当店の方がより「江戸前」らしいタネとシャリであると感じました。
そこでお話を伺ったところ、札幌のすし善で修行されたとのこと。
納得です。
すし善は銀座にもお店を構える、北海道のタネを江戸前仕事で食わせる「蝦夷前」のお店なので、地物のタネの扱いに長けているのかもしれません。
ご主人はご当地のタネに江戸前の仕事を施して楽しませてくれます。
それと同時に、江戸前のタネにはご自身の考えを反映させ、変化球を放ってこられます。
タネのクオリティは標準的ですが、個性的な仕事が冴える楽しいコースでした。
お会計は15貫+1貫追加で5,800円。
大満足の詳細は下記の通りです。
鯛
ぷりぷりした食感がのけぞるほどに美味しい。
大胆に皮を使っているものの、クセは皆無で味わい抜群。
鱚
軽く炙った後に、昆布で香りと旨味を付加する仕事。
バイ貝
柔らかで繊細な貝の香りが心地良い。
バイ貝は富山で数少ない、地物の貝のタネらしいです。
昆布の風味が底を支えており、食感は最高でした。
ボタン海老
旨い。煮キリが海老を引き立てる。
桜鱒
炙った香りが胃腑をダイレクトに刺激します。
口当たりはとろっとしており、とにかく甘い。
鮪中トロ
宮崎産。 珍しい。
鯖
中々良い塩梅の〆加減。
ノドグロ(アカムツ)
これもまた炙り具合が秀逸。
脂が濃厚で旨く、産地ならではです。
鮪赤身
湯霜にした後、しっかりと漬けております。
見た目ほどには重くなく、爽快で楽しめました。
和芥子も合っております。
小鰭
酢が利いており、皮目の食感はしゃくしゃく。
いくら軍艦
穴子
煮ツメに加えて、酢橘を少々。
穴子自体の旨味は弱いけれど、全体として見ると悪くない。
白海老
事前にお伝えしておかなければ頂けないと言う白海老!
友人のお陰で事前にオーダー。
ワタを塩辛にしており、これもまた面白い仕事。大満足。
蝦夷バフン海胆、蝦夷紫海胆
まさか、5月末にこのクオリティの道産を富山で頂けるとは予想しておりませんでした。
塩水海胆なので、清々しいです。
針魚
ストレートに美味しい針魚でした。
ご主人との話を続けたく追加した一貫ですが、正解。
こちらは、地物の面白いタネを求めるというよりは、江戸前を知っていたら楽しみが倍増するお店かと思います。
機会があれば再訪したいお店です。
店名:鮨 大門
シャリの特長:オーソドックス。地方にありがちな冷たさは無い。
予算の目安:5,000円〜8,000円
最寄り駅:魚津駅から81m
TEL: 0765-32-5868
住所: 富山県魚津市釈迦堂1-2-3
営業時間:17:00〜22:30
定休日:月曜
本記事のリンクには広告がふくまれています。