以前お伺いした時は握りを頂きましたが、今回はばらちらし目的で訪問しました。
老舗のお店のばらちらしは江戸前古来の仕事が光り、一般的な【ちらし】とは別モノとなります。
「江戸前仕事の総合芸術」とも言えるように思います。
前回訪問時の記事はこちらとなります。
そして、この度ばらちらしを頂いたところ、前回握りで感じたシャリの過剰な強さはありませんでした。
前回、赤酢が結構強く、塩気も利いておりましたので、(世間一般の評判よりも強かったため)意外に思ったのですが、ブレでしょうか。
まさか、ちらしと握りで酢飯を分けて切っているとは思えませんので…
ばらちらしとしては、総じてバランスが良く、満足度が高い内容かと思います。
平日のお昼であれば1,890円と極めてリーズナブルです。
使用されているタネは鮃、小鰭、鮪赤身、穴子、北寄貝、烏賊、玉子。
海苔、干瓢、椎茸、オボロのバランスも良好。
特に、握りだと極めて酸っぱい小鰭が、ばらちらしだと「調味料的」に機能し、握りで頂くよりも好印象を抱きました。
甘みのある具と調和して、食の連続性を高めてくれます。
甘みのあるものだけ、旨味のあるものだけ、では一体感が乏しいので、これはこちらの魅力です。
穴子もぷりっと煮上げており、存在感があります。
椀も付いてくるのが嬉しいです。
「ひと仕事施した江戸前のばらちらし」を楽しむためならば、オススメ度の高いお店だと感じました。
老舗の矜持をしかと感じる【ばらちらし】です。
店名:寿司政(すしまさ)
シャリの特徴:赤酢を用い、酸味、塩気がやや強い。硬さと温度は良好。
予算の目安:昼2,000円〜、夜5,000円〜
最寄駅:九段下駅から70m
TEL:03-3261-0621
住所:東京都千代田区九段南1-4-1
営業時間:11:30~14:00、17:30~23:00(土日祝は〜21:00)
定休日:日曜、祝日
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