こちらは山形県No. 1の鮨店と聞き、ブックマークしていたお店です。
ご主人は仙台の小判寿司さんで修行されたとのこと。
僕は小判寿司さんは未訪問ですが、地元では名店とされているそうです。
市街地から少し離れた場所にありますが、徒歩で問題なく伺えます。
落ち着いたエリアにあり、界隈では上品な店構え。
しかし、内装・接客ともに肩の力を抜いて頂けるところが魅力です。
お値段も店構えとは裏腹にリーズナブルで、13貫+巻物、椀のコースは5,000円。
そして、頂いてみて、価格以上の価値があるお店だと感じました。
シャリは藁櫃でしっかりと温度管理されております。
塩気がほんのわずかに強めで、酢は穏やか。
硬さはちょうど良く、ほろりとほどけます。
鮃
酢橘を使用しておりますが、嫌味はありません。
期待が高まります。
金目鯛
昆布〆。じゅわっと滲む脂と、柔らかくほどける繊維が抜群。
これは非常に美味しいです。
鮪中トロ
中々良い鮪。山葵はしっかり本山葵を使用しており、良い塩梅です。
アオリイカ
厚みがあり、やや歯切れが悪い。
北寄貝
美味。食感良く、旨味も強い。
帆立
これもかなり美味しい。香りが深く、甘みが非常に強いです。
赤貝のひもの軍艦
海苔が美味く、好印象です。
キタムラサキ海胆、エゾバフン海胆
キタムラサキ海胆は宮城県産、エゾバフン海胆は北海道産。
キタムラサキ海胆は直前に殻から取り出す、剥き海胆。
この価格では信じられないクオリティで、心から楽しませて頂きました。
小鰭
サイズが大きいため、小鰭の香りがやや強すぎました。
時期、サイズ、〆加減がミスマッチ。
ただ、僕は地方で小鰭を出すお店は、非常に好感を抱きます。
江戸前のマニフェストなので。
鯵
肉厚ですが歯切れが良く、香りもしっかりあります。
海老
「車海老」とのことでしたが、サイズとしてはマキ海老ですね。
これは価格相応。
煮帆立
白眉。生とは異なる帆立の魅力を楽しませてくれます。
煮る仕事と言うよりも、煮浸しですが、味の馴染ませ加減が素晴らしいです。
煮帆立は結構珍しい古い仕事ですが、こちらはかなりのレヴェルです。
東京のさが美さんで頂いたくらいかと…
穴子
時期、場所を考慮すると、中々です。
ただ、骨の処理が甘い。
干瓢巻き
さっぱり目ながらに美味しい干瓢。
玉子
椀
シジミの味噌汁。
全体的に、「玉石混交」ではありますが、価格を考慮すると非常に満足度が高いです。
何よりも、こちらならではの仕事があり、山形で敢えて伺う価値は十二分にあります。
一部シビアなコメントを記載しておりますが、トータルでは心からオススメできる江戸前鮨のお店です!
店名:いしやま寿司
シャリの特長:温度管理が行き届いており、硬さも良好。
予算の目安:6,000円〜9,000円
最寄り駅:山形駅から約1,100m
TEL: 023-631-9559
住所: 山形県山形市十日町3-9-28
営業時間:要確認
定休日:水曜
本記事のリンクには広告がふくまれています。