こんにちは、焼鳥が大好きな、すしログ(@sushilog01)です。
昔から焼鳥の人気店が多い神楽坂ですが、ここ数年で更に上質なお店が増えています。
今回ご紹介する「焼鳥 山香」さんは、2020年4月にオープンした気鋭のお店です。
すしログ
多様化が進む焼鳥業界の中で、こちらは硬派路線の焼鳥屋さんです。
神楽坂「焼鳥 山香(さんか)」の魅力とは?
「焼鳥 山香」の親方である山中孝将さんは、上野の「鳥恵」さんご出身とのこと。
ということは、比較的ご近所の名店「焼鳥 茜」さんと同門になります。
山中の焼鳥の特徴としては、使用する鶏の銘柄が非常に多い点にあります。
土佐ジロー、はちきん地鶏、会津地鶏、大山鶏、黒さつま鶏、信玄鶏など…
これは、今まで訪問したお店の中でも最多かもしれません。
そして、串打ちは王道と言えますが、火入れで独自性を表現されています。
基本的に変わったことをしない硬派な焼鳥の路線。
ただ、調味料でさり気なく個性を表現されており、起伏に富んだコース構成です。
頂いた中では追加で頼んだ【黒さつま鶏の手羽】が白眉。
かなりのインパクトがある手羽なので、是非ともオーダーされることをオススメします!
「焼鳥 山香」のコースの詳細
「焼鳥 山香」さんには、4つのコースがあります。
- 山香コース 6,960円
- 焼鳥コース10種 5,830円
- 焼鳥コース8種 5,280円
- 焼鳥コース6種 4,730円
自身が訪問した際は【焼鳥コース10種】が5,000円でした。
なんと翌日から値上げとのことで、現在は上記価格になっています。
理由については、鶏の飼料価格高騰に伴う仕入れ価格の高騰が原因とのこと。
今後も美味しいものを食べるためには、稼がないといけないなと痛感する日々です(笑)
【焼鳥コース10種】
- 前菜3種盛り
- 無農薬野菜のサラダ
- 会津地鶏のサガリ(串)
- はつなぎ(串)
- 青梗菜(串)
- 大山鶏の肩肉(串)
- 黒さつま鶏のソリ(串)
- 椎茸(串)
- かつの豆腐の厚揚げ
- 信玄鶏の肝(串)
- 鶉の卵(串)
- つくね(串)
- 黒さつま鶏の皮(串)
- 鶏スープ
上記に【黒さつま鶏の手羽】を追加しました。
この度頂いたお酒
- キリンビール SPRING VALLEY 豊潤496エール 880円
- AKABU 赤武 純米吟醸 酒未来
- 桂月 相州誉 山廃純米酒
なお、ご主人はソムリエと酒ディプロマの資格をお持ちのようで、お酒に詳しいです。
お話を伺いながらオーダーするのが良いかもしれません。
前菜3種盛り
上から時計回りで、冷製茶碗蒸し、はちきん地鶏の胸肉ニラのソース、アスパラガスの焼き浸し。
冷製茶碗蒸しの具は、土佐ジローの肉と卵を使用し、クロアワビタケも入っている。
全般的に繊細な調理で好印象で、特に冷製茶碗蒸しが出色。
繊細な甘味と香りの茶碗蒸しから、プリプリ、コリコリした食感のはちきん地鶏が登場する。
繊細さとワイルドさのコントラストが魅力的だ。
無農薬野菜のサラダ
甘味と香りがしっかりしている高知県産の小夏を使用。
野菜が味わい深いので、バランスが良い。
会津地鶏のサガリ
胸肉に皮を巻いて「サガリ」とのこと。
調味料は、柚子胡椒。
肉質はみしっと弾力を示した後に、繊維がホロホロとほどけ、肉汁がジューシィに溢れ出る。
肉の酸味とともに柚子胡椒の香りが一串目として爽やかだ。
はつなぎ
ハツとハツもとを交互に串打ちした串。
ハツは旨味が強く、軽い血の香りがふんわりと漂い野趣に富む。
同時に食べると食感、香り、脂が相乗効果を発揮して味が多層的に変化するのでオススメだ。
青梗菜
焼鳥店の串で青梗菜とは珍しい。
苦味とシャキシャキ感、香りがお酒に合う。
大山鶏の肩肉
粒マスタードを添えて。
見た目から味わいが強そうに思えるが、身質は胸に近く、しっとり且つジューシィ。
皮は程良くパリッとしつつ、柔らかく、くにゅりとした部分も残す焼き加減。
この串打ちに対してこの火入れは独特だ。
黒さつま鶏のソリ
みっちりした食感から強いコクが溢れ、酸味が引き締める。
香りは非常に強く、雄々しい。
米を欲しくなるほど食欲をそそる香りだ。
椎茸
ぷりっ、こりっとしたファーストバイトの食感が魅力。
振り塩に加えて甘味のある醤油タレを併用。
噛みしめるほどに旨味が高まる。
かつの豆腐の厚揚げ
薬味はカイワレ、ミョウガ、ネギで爽やか。
厚揚げ豆腐自体の香ばしさも良い。
炭火の魅力を感じる。
信玄鶏の肝
表面にスモーキーフレーバーと焦げに伴う苦味がありつつ、中からとろりと甘味が広がる。
そして、血の香りも上品に楽しませる。
表面は熱で凝固させて、ぷちっと弾ける食感を表現し、すぐにとろーんととろける絶妙な火入れだ。
鶉の卵
白身はぷるん!としているが、黄身はとろんとろん。
実に良いコントラストだ。
この鶉は「大助」さんに並ぶか、それ以上のクオリティだ。
白身と黄身のコントラストがより明瞭である。
つくね
もぎゅもぎゅと食感を強く感じさせるつくね。
黒さつま鶏の皮
香ばしさの後にすぐさまトロトロととろける皮。
茹でてから焼いているようで、一般的なプリプリ・コリコリ感やサクサク・カリカリ感よりも、とろりとした食感を表現する皮の仕事。
とは言え、途中でカリッと弾けるパーツもいる。
中々面白い仕事だ。
黒さつま鶏の手羽 追加
力強い食感!
手羽なのでワイルドなパンチを楽しめるが、脂は強すぎず、赤身の酸味もある。
かなり力強い繊維質であるが、肉の骨離れが良い点は見事。
これは追加して大正解であった。
鶏スープ
濃度が非常に高い鶏スープだ。
とろとろと粘度も高いが、塩気は穏やかである点が嬉しい。
頂きつつ、完全に美肌効果があると感じるほど。
「コラーゲン」を謳いつつ塩気が強い矛盾系の料理とは一線を画す。
「焼鳥 山香」の立地と雰囲気
「焼鳥 山香」さんは新潮社の目の前のスタイリッシュなビルの2階にあります。
お店は神楽坂駅から徒歩2分程度の好立地にあります。
店内は決して広くありませんが、狭さを感じさせず寛いで食事を楽しめるレイアウトです。
他のお客さんとの距離も程よく取られていて、大人がリラックスできる空間なのは、神楽坂らしいと感じました。
「焼鳥 山香」のお店情報と予約方法
お店は完全予約制ではありませんが、予約しないとほぼ入れないように感じました。
食べログやGoogleマップの口コミは少なくとも、確実な人気を得ている様子です。
ただ、ネット予約は一休経由で可能なので、余裕を持って押さえるのが懸命かと思います。
店名:焼鳥 山香(やきとり さんか)
予算の目安:焼鳥コース6種4,730円〜山香コース6,960円
最寄駅:神楽坂駅から
TEL:03-6265-0108
住所:東京都新宿区矢来町64-4 DEAR神楽坂2F
営業時間:火〜金17:30〜23:00、土17:00〜23:00、日17:00〜22:00
定休日:月曜、不定休
焼鳥人気の向上を喜ぶ、すしログ(@sushilog01)でした。
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