こんにちは、時に自分でも忘れそうになるけれど「辣油は飲み物」としても活動する、中華大好きすしログ(@sushilog01)です。
さて、この度(2025年11月)お伺いした東日本橋の「旬華なか村」さんは、記憶に残るお料理をいただける中華料理店です。
こちらは僕が絶大な信頼を寄せる中華料理の賢人、サトタカさんからオススメいただいて訪問しました。
中華料理の名店だけでなく、とある日本料理の名店でも修行された方である、と。
結果的に、中華と和食のハイブリッドが高次元で実現されていました。
基本的には本場仕込みの香港料理ですが、随所に和食のインスピレーションを感じます。


高い技術を要する料理から、誰もが知る炒飯まで抜群に美味しい。
引き出しが豊富そうな厨師(シェフ)なので、また伺いたいです!
ちなみに、サトタカさんは初の書籍『旅する火鍋 12か月のレシピと中国ローカル鍋紀行』を上梓されました。
鍋好きな方は、ぜひともご一読ください!
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「旬華なか村」さんは、2021年7月にオープンした中華料理店です。
厨師の中村 俊徳さんは神奈川県・湘南生まれの料理人です。
そして、神奈川の中華料理人らしく横浜中華街の「菜香新館」でキャリアをスタートされました。
その後の経歴を公式サイトから引用してまとめると…
神奈川県鎌倉市内の台湾料理の名店「相思豆」で修業し、横浜ロイヤルパークホテル「皇苑」、横浜崎陽軒中国レストラン「嘉宮」 を経て、ミシュランを獲得しているマンダリンオリエンタルホテル東京「センス」や、和食店、本場香港で経験を積む。その後、広東料理の鬼才、ミシュランシェフ高瀬健一が手掛けた「銀座中華たかせ」のもとで研鑽を積み、割烹スタイルの中華料理を東日本橋にて開業。
との談です。
華々しいキャリアですが、個人的に「相思豆」でも修行されたのか!!とテンションが上がりました。
また、「和食店」と控えめに書かれていますが、これは神宮前の名店「樋口」さんです。
「樋口」さんは東京でも数少ない「再訪したいと思う予約困難の日本料理店」なので、伺う前から楽しみでした。

そして、いざ御料理をいただいたところ抜群でした。
必然性と説得力のある中華と和食の技術のハイブリッドです。
洗練された技術の中華料理を割烹スタイルに落とし込むことに成功されているので、訪問して良かった!と心から感じました。
それでは、実際にいただいた御料理を紹介します。
今回は友人とのトークを重視したため、お料理の描写が軽めで恐縮です!
なお、お酒は紹興酒のペアリングも可能とのことなのでお願いしました。
ペアリング研究家として、日本酒に限らずあらゆるお酒から勉強したい次第です。

鰤は富山産で3日寝かせて、直前に炭火炙り。香港定番の発酵レモン醤を合わせている。鰤の脂にレモンの爽やかさを加えている。凍り豆腐の香港産蝦干(ハーゴン=干し海老)炊きとは魅力的な調理で、凍り豆腐から海老の香りと旨味を楽しめる見事なハイブリッドだ。

香港式のフリッターで、岡山の青橙を使用。衣は細かくサクサクしており、これは炭酸水を使用されているためかな?蟹の香りと甘味が広がり、生姜がキリッと味を引き締める。


貝の出汁のみで炒めているそうで、イカを噛み締めて旨い!イカの旨味以上に旨い!…いや、イカも美味しいんですけどね。旨味に驚く炒め物。香味野菜は黄ニラと葱を併用。桜海老醤もまた夢に出るほど美味しい。

スペシャリテ。厨師が香港のおばあちゃんから教わった料理で、世の中に伝わっていないという幻の料理だ。鶏肉は平凡なものを使用されているそうだが、技術で魅力的な味へと昇華させている。

鶏肉を片栗粉ごと茹でること10分、あとは余熱で火を通すそうだが、異次元の食感だ。とろとろ、プルプル。そして、身はしっとりしつつ中の方の繊維がホロホロッとほどける。皮もぷるんとした食感を楽しませてくれる。嫌らしいぶにゅぶにゅ感が無い。葱生姜ソースも美味。

酸味がより強めで、キリッとした味の紹興酒に変わり印象的。

穴子は対馬産。対馬の穴子の香りと脂は揚げに映えると実感する。白子はとろとろ。ともに誰もが美味しい!と感じるキャッチーなフライで、魚介にキノコ醤が合うところがサプライズ。

日月魚やドラゴンフルーツ、タツノオトシゴなども使用されている。強烈な旨味とゼラチン質だ!フカヒレ以外に、アガリクスやマカ、干し貝柱、クコの実、ホタテ、麦などなど。これは旨い!!中華では湯=スープが厨師の腕前やお店の格式を表すが、見事である。

タツノオトシゴが出汁になるとは!


ホタテ、鮑、車海老に加えて、ピータンも使用。塩気が強めの茶碗蒸しで冷製&ピータンに合うよう調整されている。これは和食の茶碗蒸しとは完全に異なる設計で、途中の口直し的な役割として魅力。

叉焼、豆板醤、牛タンの豆板醤漬け、ニラ甜麺醤、青唐辛子ピクルス、叉焼には茨城県の岩瀬牧場で育てられる「長右衛門豚」を使用。「長右衛門豚」は梅山豚などを掛け合わせた四元豚で、しっとりジューシーな叉焼だ。焼きもののクオリティだけでなく付け合わせの調味料も魅力的なので、倍の量を食べたくなるほど美味い。


発酵トマトも使用。見た目から魚介類が主役かと思いきや、実際にはロメインレタスが主役だ。出汁の旨味を吸いつつ、本来の甘味を発揮していて驚嘆を覚える。野菜に手を加えて驚きを与えてくれると記憶に焼き付く。

炒飯は香り高く、米粒が熱気を放ちながらパラッパラにほどける。そんな上質な炒飯に魚と醤を合わせるところが贅沢すぎる。オリーブ醤にはオリーブの葉も使用。山椒を効かせて麻がピリピリ。ジャスミンライスは炊飯ではなく蒸されている!

黒餅米の香港スタイルおしるこ。甘味を巧みに調整されている。ココナッツミルクと胡麻入りの香ばしい餅が共に香ばしく、最後にいただいても重たくない。

「旬華なか村」さんについては、テーブルチェックからWEB予約が可能です。
完全予約制で、曜日限定のランチは2名以上となります。
店名:旬華 なか村(しゅんか なかむら)
予算の目安:ランチコース8,800円、ディナーコース18,500円〜
最寄駅:東日本橋駅から290m
TEL:03-5846-9830
住所:東京都中央区東日本橋2-11-7 ラスパシオ東日本橋リバーサイド 1F
営業時間:月・水・土18:00~22:00(L.O. 19:30)、火・木・金11:30~13:30(L.O. 13:00)、18:00~22:00(L.O. 19:30)
定休日:日曜、祝日
「蓮香」さんで開催した中華料理と日本酒のペアリング会のレポート
幅広いジャンルの料理を食べる意義を感じる、すしログ(@sushilog01)でした。
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