新宿で「早い・安い・美味い」江戸前鮨!築地青空三代目の「EDOMAE SS」

EDOMAE SS看板

こんにちは、鮨ブロガーの、すしログ(@sushilog01)です。

2022年1月に、「築地青空三代目」グループが新宿に「立ち食い鮨」のお店をオープンし、脚光を浴びています。

「立ち食い鮨」は、ここのところ店舗数が増えており、人気を帯びていますね。

コロナ禍で増えているのが不思議ですが、「長時間滞在せずに楽しみたい」と言う消費者の潜在的なニーズを反映しているのかもしれません。

 

今回ご紹介するお店の店名は、「EDOMAE SSエドマエ エスエス」。

結局はイスを用意されることになり現在は座って頂くことが出来ますが(ホッ)、カジュアルに鮨を食べられるコンセプトが嬉しいところです。

このような業態が増えると、鮨好きの裾野が広がるのは間違いありません。

新宿の「EDOMAE SS」は、若い人でも気軽に鮨を食べられる憩いの鮨店です。

すしログ

「進化系町寿司」と言うべき業態だと感じます!
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新宿「EDOMAE SS」とは?

「EDOMAE SS」とは、不思議な響きがあり、しかもアルファベットなんて、攻めています。

その意味するところは、「スシ・ステーション」。

当初は「スシ・スタンド」だったものの、座り食いになったため、「スシ・ステーション」に変えたそうです。

妙にゆるさを感じて良いですね。

 

お店は2022年1月にオープンした「新宿横丁」に入っています。

EDOMAE SS_外観

新宿駅からの距離は250mほどで、紀伊國屋書店のほぼ脇にあります。

「新宿」かつ「横丁」と聞くと、猥雑な雰囲気しか頭に浮かばないと思いますが、意外にも落ち着いています(夜は賑わいがあるそうです)。

中は決して広くはありませんが、狭さを気にするほどではなく、急かされるような雰囲気もありません。

「EDOMAE SS」が予約制で枠を分けている点も奏功していると思います。

 

「スシステーション」らしくメニューの名前は特徴的で、以下の4つです。

  • レギュラー(握りのみ8品):3,000円
  • レギュラー満タン(握りのみ12品):5,000円
  • ハイオク(おまかせ15品):7,000円
  • ハイオク満タン(おまかせ20品):10,000円

このネーミングについては、人によってはチャラいと感じるかもしれませんが、個人的にはツボでした。

EDOMAE SSメニュー

カジュアルな鮨店で、「給油するように江戸前鮨を補給する」なんて、独特のセンスがあります。

良い発想だなあと感じました。

 

そして、オープン早々に人気を博しているようで、休日は全枠埋まるそうです。

個人的に面白く感じたのが、SNSでの流入経路。

インスタではなく、Twitterを見てくるお客さんの方が多いとの談。

グルメ領域においてはインスタの方が強いイメージだったので、意外でした。

 

頂いた感想としては、鮪のクオリティが異常に高く、流石フジタ水産の藤田社長肝入りだと感じました。

3,000円の握りのコースとしては、原価率無視と言えるクオリティ。

鮪が好きな人ならば、確実に「安い」と感じるはずです。

 

シャリについては、お酢はヨコ井のブレンドで、落ち着いた酸味と塩気が持ち味です。

お昼という事もあってかサイズは大ぶり。

そして、お米のもっちり感が強く、食べごたえがあります。

サイズと相まって「敢えての野暮ッたさが逆に良い」と感じました。

屋台寿司的な趣すら漂います。

この立地、雰囲気、価格で、気取っていない点はアドバンテージだと思います。

幅広い人が好きになる仕様なので。

 

ちなみに、「築地青空三代目・丸の内店」の佐野親方のシャリとは味が異なります。

 

なお、カジュアル店なのに日本酒の品揃えが良く、8種類ほどあり、しかも結構良い銘柄ばかり。

1杯700~800円ほどなので、気軽に良い日本酒が飲めるのもメリットだと感じました。

 

魚の扱い方については今後に期待する点もございますが、総じて使い勝手が良いお店です。

さらに良くなるのは間違いありません。

新宿「EDOMAE SS」のコースの詳細

この度頂いたものは【レギュラー(握りのみ8品)】3,000円です。

3,000円のコースでも目当てのフジタさんの鮪を頂けるようなので、あとは追加しようと言う目論見です。

EDOMAE SSタネ札

 

この度頂いたお酒

  • 天下錦、特別純米 7号酵母
  • 七田、純米
  • 而今、純米吟醸

 

ガリ

EDOMAE SSガリ

甘みがありクラシカルっぽい方向性だが、塩気と酸味が利いていて、食感も良い。

シャリのみならずガリについても丸の内店とは異なる方向性だ。

 

春子

EDOMAE SS春子

塩〆でみっちりと脱水して、湯引きにし、提供前に酢洗いをしている春子。

手がかかっており、名刺代わりの一貫目で凡庸な立ち食い鮨とは異なることを示す。

これは良いタネの選択だと思う。

好き嫌いが出ないタネでもあるし。

…ただ、トリメチルアミンが生じていて、臭いが気になる。

この後の墨烏賊も同様だったので、帰宅後にお伝えした。

「すぐに対処する」との談だったので、今後は安心だと信じている。

 

墨烏賊

EDOMAE SS墨烏賊

かなり肉厚で食べ応えがあり、コリコリ感が程良く、とろりととろける。

回転寿司の烏賊とは異なる味わいである事が伝わるのが良い。

 

赤貝

EDOMAE SS赤貝

非常に大ぶりで、3,000円のお決まりとは思えず、意表をつかれた。

香りは穏やかであるものの、旨味は中々だ。

これについては臭みは無い。

臭みが出やすい貝類で臭みが無いならば、他も注意次第だろう。

この価格帯で嬉しく思う。

 

EDOMAE SS鰯

塩〆酢〆で鰯の魅力を引き出す。

これぞ江戸前鮨で鰯を使う理由。

骨切りの細かい包丁も魅力的だ。

回転寿司の生鰯とは異なるので、初めて食べる若い人はハマるかもしれない。

 

鮪赤身

EDOMAE SS鮪赤身

クロマグロの香りがあり、旨味も楽しめる。

そして、酸味がじんわりと広がる。

ここまで味わい深い鮪の赤身を1貫375円(※単純計算による平均価格)で出しているのは、驚異的なコストパフォーマンスだ。

 

鮪中トロ

EDOMAE SS鮪中トロ

濃密な甘みで、筋は見た目よりも気にならない。

 

EDOMAE SS鯖

繊維がしっとりとほどけ、脂と香りが広がる良い〆加減。

鯖特有の臭みは皆無で、好印象。

EDOMAE SS鯖02

この通り、モダンな〆加減だ。

 

穴子

EDOMAE SS穴子

しっとりホロホロの煮加減で、酒の香りもある。

下味の甘みは穏やか。

煮ツメは醤油が利いている。

 

EDOMAE SS椀

貝のコハク酸を感じる味噌汁。

 

小鰭 追加

EDOMAE SS小鰭

しっとり、ホロホロに仕上げ、モダンな方向性の〆加減だが、小鰭の旨味も感じられ、臭みは無い。

これは追加して正解だった。

江戸前鮨好きとしてはコースに小鰭をデフォルトで入れて欲しい気持ちがあるが、立地を考えると、マニア向けの追加タネでも良いのかもしれない。

ただ、光り物が好きな人はオーダー必須だ。

 

最後に、湯呑がインパクト抜群。

EDOMAE SS湯呑

新宿「EDOMAE SS」の店舗情報と予約方法

WEB予約については、トレタのお店公式ページより可能です。

EDOMAE SS(トレタのリンク)

ランチタイム、ディナータイムともに3部制で営業されていて、ランチは60分、ディナーは120分になります。

 

EDOMAE SS(食べログのリンク)

店名:EDOMAE SS(エドマエ エスエス)

シャリの特徴:

予算の目安:ランチ3,000円〜、ディナー5,000円〜

TEL:080-9458-1458

住所:東京都新宿区新宿3-20-8 トップハウスビル1F

最寄駅:新宿駅から250m

営業時間:11:30~15:00、17:30~22:00

定休日:水曜

 

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比較で訪問すると面白い、丸の内店。

 

幅広い鮨店が増えることに喜びを感じる、すしログ(f:id:edomae-sushi:20201002142555p:plain@sushilog01)でした。

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