要冷蔵の生酒を熟成!?大塚「地酒屋 こだま」さんがスゴい!

熟成酒アイキャッチ

こんにちは、鮨と酒をこよなく愛する、すしログ(@sushilog01)です。

通常、酒屋さんで冷蔵保存されている日本酒は家でも冷蔵保存すべし、と思いますよね?

しかし、大塚の名酒屋「地酒屋 こだま」さんは、なんと生酒を熟成するという、ロックな試みをされているとの談!

Twitterでイベント告知を見るや否や予約のうえ、参加しました!


イベント名は「こだま(が開封した後に常温放置してとっても旨くなった)熟成生酒が飲める夕べ」。

「熟成生酒」という単語が、もはやパワーワードです。

生酒は基本要冷蔵なので。

こだま熟成生酒01

しかも、純米吟醸で熟成しているところもロックです。

純米吟醸はもともとキレイな味や吟醸香と呼ばれる果物香を目指してお米を磨くものですし、熟成は吟醸酒よりも純米酒で行うことが一般的なので、いかに児玉さんの試みが振り切っているかが分かります。


結果的に、最高の体験となり、日本酒がさらに好きになりました!

日本酒って、自由だったんだ…と。

他では決して味わえない、日本酒の新たな楽しみを知りたい方に強くオススメのイベントです。

すしログ
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ちなみに、通常の販売品はバッチリ冷蔵保存されています(笑)

イベント以外でも、大変魅力的な酒屋さんです!

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大塚の名店!「地酒屋 こだま」さんとは?

本題に入る前に、お店のご紹介を簡単に行います。

「地酒屋 こだま」さんはJR大塚駅から徒歩5~6分の場所にある、ちょっと変わった酒屋さんです。

こだま外観

品揃えはご主人の方針が貫かれていて、有名無名、蔵の大小にこだわっておられません。

いや、むしろ無名の小さな酒蔵を応援していることが分かります。

売れるお酒よりも、自分が好きなお酒、応援したいお酒を売る…

つまり、ご主人のポリシーが貫かれたあるべき姿の酒屋さんです。


そして、驚くべきことに全品試飲可能!

自分が飲みたいお酒に出会うことが出来る、希有な酒屋が「地酒屋 こだま」さんです。

▶「地酒屋 こだま」公式サイト

すしログ
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いつ伺ってもワクワクします!


では、本題に入ります。

今回頂いた「熟成生酒」の世界をご紹介します!

 

テンションぶっちぎり「地酒屋 こだま」さんの熟成生酒のご紹介

ではでは、「地酒屋 こだま」さんの熟成生酒を順にご紹介していきます。

ちなみに、このイベントは2,000円と、良心的すぎる価格設定で焦りました(笑)

お店の一角のダンボール箱の上での開催(角打ちスタイル)とは言え、リーズナブルすぎる…

体験価値としては、銀座の下手な高級店の50倍くらい価値があると感じました。


ちなみに、和らぎ水も頂けるので、バッチリです!

熟成酒は味が濃いため、一口一口を大切にしつつ、お水をしっかり摂るのが必須です。

千代酒造:篠峯ろくまる雄山錦2種類(生酒、9年熟成)

篠峯ろくまる雄山錦

なんと、生酒と熟成生酒の飲み比べからスタート!

テンションが上がらないわけがありません…。

生酒(写真左)は、香りは爽やかな黄色リンゴに、甘やかなメロンが混ざります。そして、強いミネラル感もあります。アタックはやや強く、酸味と軽い苦味があります。酵母は明利酒類のM310と伺って、なるほど!


篠峯は香り酵母を使わない主義だが、裏篠峯では使いつつ、それでいて香りに頼りすぎない酒造りを行っているそうです。児玉さんの解説もプライスレス!!


そして、熟成生酒(写真右)。平成25年=2013年の製造なので、訪問時点で9年熟成!!!

文字にすると当たり前になりますが、香りが全く異なります。果物香は鳴りを潜め、お米っぽい。しかも、醤油を軽く塗って焼いた餅のよう香ばしさが印象的です。


さらに、味噌っぽいニュアンス…と味わったところ、むしろ奈良漬けだ!と腑に落ちました。奈良の酒蔵だけに奈良漬け??


味わいとしては、旨味がガツンと来ます。旨味の塊が舌にダイレクトに着弾して広がる感じ。ワイルド。熟成を掛けた日本酒と聞いて想像する「紹興酒っぽさ」は非常に弱く、キレがあり、残りすぎない余韻です。

すしログ
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いやあ、冒頭からトップギアに入れられ、フルスロットルです!

一言でいうと、超楽しいです。

湯川酒造店:十六代 九郎右衛門 特別純米ひとごこち2種類(冷蔵庫3年熟成、常温5年熟成)

十六代 九郎右衛門

まずは、生酒を冷蔵庫で3年熟成したもの(写真左)。軽い熟成香に加えてプラムっぽさがあり、頂いてみると、どっしりとした旨味。そして、干した果実香。強いアタックです。


熟成酒特有の甘味にすぐに追いつき、追い越してしまう酸味がキリッと爽やかで、苦味は強くとも軽快。旨味、甘味のみでないところが味わい深く、篠峯からの2銘柄だけで新たな世界の扉が開いたことを実感しました。


ちなみに、酵母は非公開らしいですが、9号系かな?とのこと。格好良い!!


そして、常温で5年熟成したもの(写真右)。味わいが柔らかくなっていて、特に酸味の角が取れています。旨味とまろやかな甘味が引き立つ味わい。そして、香りも変わっていて、醤油っぽい熟成香です。旨いのに後味スッキリで、程良い甘味なところは同じです。

笹井酒造:笹の誉 純米吟醸ひとごこち7年熟成

この後は、銘柄違いで、一気に5種類いきます!

こだま熟成生酒02

【笹の誉】は酸味が引き立ちつつ、旨味が強い。アタックも余韻も軽やかで、実にきれいな酸味だと感じました。それでいて旨味と苦味があるのでサッパリし過ぎないので、味わい深い!

和田龍酒造:和田龍 純米しぼりたて生原酒7年熟成

【和田龍】は熟成酒の旨味に加えて、ドライアップル的な甘味と渋みが魅力!それでいて塩味のようなミネラル感もあります。

東鶴酒造:東鶴 特別純米雄町 中汲み8年熟成

【東鶴】は熟成されていても香りにカプロン酸エチルのリンゴ香を感じます。しかし、飲むと意外にスッキリ!甘味、苦味、酸味の全てがスッキリ調和していますが、旨味と苦味が広がってゆき、藁や干した畳のようなひなびた青々しさを漂わせます。実に奥深い味わい。酵母は、熊本系(9号酵母系統)の佐賀酵母(F系)か?とのこと。

鶴乃江酒造:会津中将 無濾過初しぼり生純米原酒

杏の種のような香りが印象的!そして、飲むと甘味と旨味、苦味に加えて、焦がし醤油のようなニュアンスが広がります。塩味のようなミネラル感。旨味がまろやかに広がり、ストレートに旨い!と感じました。

泉酒造:仙介特別純米しぼりたて無濾過生原酒2種類(生酒、5年熟成)

仙介特別純米しぼりたて

生酒は、メロンっぽい甘やかさに、洋ナシの爽やかさが加わります。甘さを期待させる香りですが、味わいもウリやメロンっぽい味わいで、夏の川辺でかじるキュウリのような爽快感があります。それでいて甘味と酸味が相互に補足しあい、苦味がキリッと引き締めます。


熟成させたものは、全く違う。焦がした麦のよう!香ばしさの中にキルシュヴァッサー的なニュアンスもありますが、米もいます。味わうと旨味の強い苦味が広がり、旨味と苦味の側面を酸味が引き締めます。キリリ。

すしログ
すしログ

児玉さんの銘柄選びのストーリーテリングが最高なんですが、随所に現行品の生酒を挿入されるところもニクい演出!

太陽酒造:赤石太陽 純米吟醸たれくち2種類(生酒、5年熟成)

赤石太陽

【赤石太陽】は熟成が掛かっていなくても、児玉さんのPOPのとおりアップルパイや、アップルティーっぽい香りがあり面白い!要は、リンゴを焼いたり干したりしたような香りです。

アタックは山田錦らしい力強さが印象的で、本当にパワフル!冷やしても力強いのが最高。それでいて苦々しくなく、滋味深い力強さです。ややキノコっぽいニュアンスもあります。


熟成させたものは、あたかも干し椎茸の戻し汁的な香りと旨味です。パンチに更なる雄々しさが加わっています。これは強烈です。

大和川酒造店:弥右衛門2種類(純米しぼりたて生7年熟成、本醸造辛口11年熟成)

もともと日本酒度はマイナス10あり、甘味が強い日本酒。【純米しぼりたて生】の熟成酒は、甘味だけでなく酸味が効果的に活きていて、キリリとした印象です。甘酸っぱくて旨い感じです。


【本醸造辛口】の熟成酒は、甘味のアタックがありつつ酸味は穏やか。アタックとしては、本醸造?と思います。しかし、苦味のキレが最後にあるのは熟成しても本醸造らしいと感じました。

白井酒造:風が吹く 山廃仕込純米吟醸生酒中取り5年熟成

お次の3種類は、カプロン酸エチル(黄色リンゴ系の香り酵母由来の吟醸香)多めの熟成酒とのこと!

風が吹く

【風が吹く】は山廃造りながらにカプロン酸エチルを感じますが、醤油っぽい香りも混ざっているのが面白いです。甘味に酸味、そして苦味と旨味を楽しめます。

笹正宗酒造:笹正宗 純米吟醸11年熟成

こちらはカプロン酸エチルは強くなく、熟成させた梅酒のように感じます。また、牧草のような香りも混ざります。殊の外さらっとしている甘味が少し意外でした。香りと味わいが面白いバランスになるな〜と、しみじみ実感。

協和酒造:初雪盃 袋吊り斗瓶取り無濾過生原酒

米感が強く、奥にリンゴをぼんやり感じます。ただ、頂いていると、順次表情が変わりゆく面白さがあります。貫禄なり気品があり、味わい深いです。

笹井酒造:笹の誉 特別純米三割麹ひとごこち7年熟成

笹の譽

【笹の誉】は長野D酵母を使用しているため、デリシャスリンゴのような甘い香りが特徴となります。ただ、熟成酒については、香りも味わいもバランスに長けている印象です。甘味と旨味がともに強く、香ばしさが後を引きます。そして、苦味がキリリと引き締めます。

大倉本家:大倉 特別純米直汲み無濾過生原酒6年熟成

こちらは協会701号酵母(真澄酵母)を使用。ただ、酵母よりも、「山廃造りで、四段仕込み」である点が最大の特徴でしょうか。しかし、熟成酒を頂いてみると「山廃造りで、四段仕込み」と聞いて予期するイメージとズレる味わいです。山廃特有のキノコっぽさは残りつつ、熟成香が香ばしく、甘味は穏やかです。

すしログ
すしログ

以上です!

当初は熟成酒ばかりで疲れないのかな?と思って参加しましたが、全くそんなことはなく、児玉さんが繰り出すお酒の構成とトークが最高で、最後までハイテンションでした!

 

まとめ:イベントの予約方法

本記事を読んで、自分も飲んでみたい!と思って頂けたなら幸いです!

日本酒好きな方でも新たな体験ができるのが「地酒屋こだま」さんだと思います。


イベントの予約については、公式サイトでイベントの開催日を確認の上、メールするのが良いと思います。

また,募集の状況についてはTwitterで公開されているので、児玉さんをフォローして確認するのが更によし。

いつも魅力的なお酒のご紹介をされているので、きっと伺いたくなるはずです。

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知れば知るほど日本酒が楽しくなる、すしログ(@sushilog01)でした。

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