こんにちは、鮨と日本酒をこよなく愛する、すしログ(@sushilog01)です。
今回は山口酒造場【庭のうぐいす 鶯辛】をテイスティングします。
規格外(等級外)の山田錦を使用することで、極めてリーズナブルに「味のある辛口酒」を表現されています。
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山口酒造場【庭のうぐいす 鶯辛(おうから)】のテイスティングノート(レビュー)
山口酒造場さんは福岡県の銘醸地、久留米(旧三井郡)で1832年(天保3年)に創業された酒蔵です。
酒蔵のテーマは「現代にマッチした日本酒づくり」。
今回テイスティングする【 鶯辛】も、現代的な辛口に仕上げている印象です。
なお、「庭のうぐいす」ブランドは、ラベルのうぐいすの向きに意味が込められています。
ご存知でしょうか?
オスのうぐいすがメスのうぐいすを見守る構図になっていて、下・左向きはオスで「味わいタイプ」、上・右向きはメスで「華やかタイプ」となります。
可愛らしく、素敵なメッセージですね。
【鶯辛】は、下・左向きなのでオスとなり、「味わいタイプ」です。
それでは、【庭のうぐいす 鶯辛】のレビューに入ります。
【庭のうぐいす 鶯辛】の外観
外観については、透明感があり、淡いグリーンの色調です。
「うぐいす」らしい外観で、爽やかなフォルムです。
【庭のうぐいす 鶯辛】の香り
爽やかさの中に、ほんのりとふくよかな第一印象です。
日本酒度が+15もある「超辛口」タイプなので、これは意外なふくよかさ。
グレープフルーツや青いメロンの香りに、セルフィーユの青々しい香りが調和します。
お米由来の香りは非常に軽い。
キリッとした香りですが、どことなく蜜っぽい香りが漂い、杏仁豆腐をイメージさせます。
【庭のうぐいす 鶯辛】の味わい
味わいについては、軽いアタックですが、旨味があります。
スペック通り甘味は弱く、酸味もシャープ。
強い苦味があり、コクを与えます。
超辛口ながら旨味が軽やかに支えていて、ドライでコンパクトなバランス。
余韻は短いです。
キリッと切れる苦味が持ち味ですが、ほんのりと甘味が残るので物足りなくはありません。
五百万石ではなく山田錦で醸すと、超辛口の本醸造でも味が乗るのだと感じます。
結論として、焼酎のようなキレのある日本酒だと感じ、土地の味覚を感じる辛口酒です。
しかも、面白いのが、米焼酎ではなく麦焼酎のような軽やかさです。
飲用温度帯による味わいの変化
燗酒で頂いてみましたが、甘味と辛味のバランスがズレるので、個人的には冷酒がこのお酒らしいと感じます。
山口酒造場【庭のうぐいす 鶯辛(おうから)】と合う料理・食べ物は?
焼き肉、すき焼き、水炊き、モツ鍋など、甘味やコクのある料理と合いそうです。
酒が脂を切るだけでなく、料理の甘味が酒に無い味覚を補完するイメージで合わせると良いでしょう。
山口酒造場【庭のうぐいす 鶯辛(おうから)】のスペック・蔵元データ
山口酒造場【庭のうぐいす 鶯辛(おうから)】のスペックについては、以下のとおりです。
- 醸造元(製造者):山口酒造場(福岡県久留米市)
- ブランド名:庭のうぐいす 鶯辛(おうから)
- 特定名称: 本醸造酒
- 原材料:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
- 原料米:山田錦(掛米は山田錦と他酒造好適米のブレンド)
- 精米歩合:68%
- 酵母:きょうかい10号(明利・小川酵母)
- アルコール度:16%
- 日本酒度:+15
- 酸度:1.3
- 価格:720ml、1,050円
山口酒造場【庭のうぐいす 鶯辛(おうから)】の入手方法
山口酒造場【庭のうぐいす 鶯辛(おうから)】は、ネットでも入手可能です。
今の時代だからこそ、辛口の日本酒も探求すると奥深いかも…と感じる、すしログ(@sushilog01)でした。
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