六本木(西麻布)にある穴場のジビエ料理店です。
地方の名店でもジビエを食べている友人のオススメで訪問しました。
よって、もとより期待値が非常に高かったのですが、訪問してみて空間、味わいともに大満足でした。
お店の中には囲炉裏があり、お客に合わせて炭をくべます。
こちらの料理は基本的に「焼き」と「鍋」になり、何れにせよ炭火を用いて頂きます。
両方頂いた感想としては、「焼き」の方も満足度が高いのですが、「鍋」の印象が特に鮮烈でした。
猪と熊の肉とキノコを用いた鍋は、旨味のるつぼと言うべき逸品。
東京で頂けるのが奇跡のように感じる上質なジビエ鍋です。
難点を挙げるとすると、ひとえにコスト。
やはり東京、六本木と言う価格帯なので、モノは良いけど、価格も良い金額です。
個人的にはギリギリ許容範囲内と判断しますが、人によって(ジビエへの愛着度によって)、評価が大きく変わるかもしれません。
自分で焼く「焼肉」なので、その点も価格に対してシビアに考える方が多いかも…。
頂いた御料理は下記の通りです。
イワナの卵漬け
イワナの卵で作ったイクラ。
味わいはイクラに近いので、見た目と東京での稀少性を愛でる酒肴。
焼肉三種盛(鹿、猪、熊)
日本を代表する獣肉のオールスター勢揃い。
鹿は繊維がホロホロで、スッキリした血の香りが魅力。
まずは赤身の多い鹿から頂いてみたが、鮮度の高さを実感する。
次いで、猪肉。
これは三種類の中で脂の旨味が最も強く、繊維は力強くも歯切れが良い。
熊肉も旨味が強く、口に放り込んだ瞬間に笑顔になるクオリティ。
他の肉よりも強く焼いた方が旨味が活性化し、
旨味と香りのバランスも向上する印象。
なお、付け合わせ調味料の【熊味噌】が付いてくるが、ニンニクがバッチリ利いているので、個人的には卓上の塩を用いる事をオススメ。
枚数が多くないので、シンプルに頂いた方が肉の魅力が分かり易いかと。
ひらたけ
肉の次に頂いても十分な存在感。
強い甘みが走り、その後のごく軽い苦味、香ばしさが堪らない。
香茸ごはん
微塵切りにした香茸を使用したご飯。
香りがあり、香茸好きとしては癒されるが、如何せん甘みが強過ぎる。
香茸のご飯には甘みは不要ではないだろうか…
香茸はシーズンに色々と調理するため、甘みは付けない方が良いと断言したい。
猪・熊の鍋
冒頭に記載した通り、絶品。
猪と熊の旨味の奔流に、天然モノのキノコが協奏する。
キノコから滲み出る軽い自然なとろみと味噌が合い、自然の恵みを満喫出来る鍋。
鍋に関しては甘みが低く、味噌を用いつつも上品な味わいなのが良い。
ちなみに、日本酒の種類は多くありません。
僕は味わいも考慮して酔鯨を立て続けに頂きました。
尚、ハイボールはシーバスリーガルミズナラで美味です。
店名:またぎ
食べるべき逸品:店名が示す通りの、絶品和製ジビエ。
予算の目安:12,000円〜17,000円
最寄駅:六本木駅から450m
TEL:03-3796-3388
住所:東京都港区西麻布3-1-15 RFビル1F
営業時間:18:00~23:00
定休日:日曜、祝日
本記事のリンクには広告がふくまれています。