![浜珍丁看板](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/7635122f3806780e41f3adc0a05b8042-1024x576.jpg)
こんにちは、鮨ブロガーの、すしログ(@sushilog01)です。
以前、当ブログで絶賛の紹介をしたイラブー料理の「カナ」さん。
![イラブー汁](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/3ae2217a130be468261501f3e9d6ddd8-160x160.jpg)
海ヘビ!?と聞いて驚く人も多いかもしれませんが、実際には極上の出汁を堪能出来る至高の食材です。
僕は「沖縄らしさ」をダイレクトに感じられる素晴らしい郷土食材だと思います。
そして、今回紹介する「浜珍丁」さんも素晴らしきお店の一つです。
40年以上の歴史を誇るお店ながら、食べログの口コミは2件で、スコアは3.04!
かたやGoogleマップは57件で4.1と言う高評価が付いています。
![すしログ](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/bfff16286f71f92772bdffbe98056593.png)
つまり、旅行者が滅多に訪問しないものの、地元の人に愛される「隠れた名店」だと思われます。
グルメな方には是非とも訪問して頂きたい珠玉のイラブー汁です!
![すしログライブラリー_アイキャッチ](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/910017e372204aeb3368ce8ca768f40c-160x160.png)
![浜珍丁外観](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/10a8190920cd59802fa93b7de7ad208c-1024x576.jpg)
「浜珍丁」さんは、沖縄南城市の馬天港にある魚介料理のお店です。
名物は目の前の港で揚がる朝どれの沖縄産の魚介。
そして、何はともあれ、非常に珍しい【生イラブー汁】は必食です!
店名の由来はマングローブの一種である「浜沈丁」。
ただ、「沈」と言う字は縁起が悪いと判断し、平仮名にしようとしていたところ、看板屋さんが勝手に「浜珍丁」と書いて今に至るそうです。
これは、僕が訪問するきっかけとなった「霧島酒造」さんの記事からの引用です。
![浜珍丁内観](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/db0a828e6d7ccdba310497b1078e1c5e-1024x576.jpg)
この記事が僕を惹きつけた理由は、【生イラブー汁】の稀少性のみならず、店主である嶺井 敬子さんの情熱です。
通常のイラブー汁は燻製のイラブーを使うところ、嶺井さんは生のイラブーを使用されています。
生のイラブーは臭みがあるので、試行錯誤された結果、抜群に美味しい【生イラブー汁】を完成されました。
生イラブーの仕込み(上記霧島酒造さんサイトからの引用)
- 漁師さんから生きたイラブーが届く
- 海水に1週間ほど漬ける
- 洗って沸騰したお湯に入れて、薄いウロコを手で剥く
- 冷凍しておいたイラブーを下茹でする。
- 下茹での後に、新しい湯で煮込む
- 金串を刺して脂を出す(イラブーのエキスを出す)
- 大体3時間ほど煮る
- 鰹出汁、豚出汁を加え、島マース(沖縄海塩)で味付けする
- トッピングに昆布とテビチ(豚足)を添えて完成
料理が好きな人ならば、この工程を見ただけで胸がワクワクするのではないでしょうか?
では、念願の【生イラブー汁】のレポートをお届けします。
![生イラブー汁定食](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/0cae0d9527bde53659955a41e86767d7-1024x680.jpg)
港の魚介酒場だけあってお刺身も付いてきます。
サラダのドレッシングは一般的な胡麻ドレッシングですが、薄切りのゴーヤーが入っているところに沖縄感。
他にももずくや、漬け物に島らっきょうが入るところなど、沖縄の定食らしいおかずが付きます。
![定食](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/b624448d13804a7fb904489b7a2bd067-1024x680.jpg)
さらに途中で追加のお刺身も登場し、ホスピタリティが嬉しい。
![今朝釣れのミーバイ](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/26d5d693105af809dafdc5510498c865-1024x680.jpg)
「ミーバイ」は沖縄でハタ類の魚を表す言葉で、沖縄でも高級魚だ。
軽く脱水しているのか、最初にみっちりした食感があるのが意外。
そして、ホロホロとほどけ、上品な旨味を楽しませてくれる。
![生イラブー汁01](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/edbc5363149ce1ebf07776359fa50517-1024x680.jpg)
これは旨い!
ゼラチン質と旨味が凄い!
一口目からいきなり、「これはスープ料理の傑作だ!」とテンションが上がった。
![生イラブー汁02](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/a8b8d66877aa5554a808e5b671f51afa-1024x680.jpg)
臭みは皆無で、とにかく旨味が強い!
鰹出汁、豚出汁ともバランス良く調和し、どの出汁が出すぎることもない。
また、燻製イラブーでなくても、香ばしいスモーキーフレイバーがあるところが興味深い。
![生イラブー汁03](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/f6533cbeee98c221733cbfb05ae6529e-1024x680.jpg)
断面は魚肉ソーセージのようだが、これは何かお分かりだろうか?
非常に珍しい事に、イラブーの卵が詰められている。
卵の粒子は細かく、出汁として旨味は出ているものの、希少性を楽しませる嬉しい仕事が光っている。
上記の定食で3,000円。
仕込みの手間を考えると非常に良心的だと感じました。
これからも頑張ってください。
「浜珍丁」さんは、お電話のみでの予約となります。
現在、お昼は基本的に営業されていないようなので、予約できたらラッキーなようです。
店名:浜珍丁(はまちんちょう)
予算の目安:生イラブー汁の定食3,000円ほど
TEL:098-947-2444
住所:沖縄県南城市佐敷津波古375-2
最寄駅:なし
営業時間:16:00~22:00
定休日:日曜 月曜
冒頭で言及したもう一つの名店「カナ」さん
![イラブー汁](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/3ae2217a130be468261501f3e9d6ddd8-160x160.jpg)
和食とは異なる出汁文化に魅了される、すしログ(@sushilog01)でした。
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