こんにちは、鮨ブロガーの、すしログ(@sushilog01)です。
この度、すしログ初の電子書籍を刊行しました!
書名はズバリ、『小鰭 KOHADA』!
江戸前鮨で最も重要なタネ【コハダ】をテーマにした、前代未聞の写真集です。
鮨好き、食好きならば楽しんで頂ける一冊に仕上がりましたので、是非ともお手に取ってみてください。
この記事では、どんな本なのか紹介します!
『小鰭 KOHADA』を書こうと思った理由は、やはり小鰭が美しい見た目をしているからです。
「は??」と思われる方が90%ほどだと思います。
しかし、「は??」と思う方ほど本写真集を見て頂ければ、納得してもらえるはず。
妙にお腹がすいてきて、小鰭の鮨を食べたくなるはずです。
そして、読むだけで小鰭の様々なパターンを知って頂けます!
小鰭の鮨というものは江戸時代から大人気で専門店までありました。
小鰭は「江戸前鮨の源流にある鮨種」なんですよね。
つまり、小鰭はレペゼン江戸前鮨。
そして、個人的に、江戸前鮨の真骨頂は「締める(〆)」と言う調理法にあると思います。
「煮る」や「漬ける」も素晴らしい仕事なのですが、鮨の生命線である酢飯に最も調和する仕事は「締める(〆)」かと。
さらに、〆の仕事は小鰭で最も技術が表れます。
小鰭は鮨でなければ「雑魚」扱いの魚です。
しかし、〆ることで抜群に美味しくなります。
生や他の調理法では味わえない香り、旨味、脂のコクを引き出せるのが小鰭の〆。
そして、味を引き出された小鰭は酢飯に抜群に合います。
そこに鮨職人の技術を見るので、小鰭は鮨種の最高峰だと確信して、テーマに選びました。
鮨に詳しくなりたい人ほど小鰭の鮨を愛して欲しい…その一心で本を書き上げた次第です!
刊行後、「常識・マナー」カテゴリでベストセラー1位になったのには流石にウケました(笑)
まず、書籍の紹介文章は下記のとおりです。
「江戸前鮨の主役の鮨種(すしネタ)」と言ったら、何が頭に浮かびますか?
マグロ?ウニ?
いやいや、小鰭(コハダ)です!
本書は江戸前鮨の主役であるコハダの魅力にひたれる写真集。
写真を眺めるだけでコハダの凄さが伝わり、コハダの鮨を食べたくなるはずです!
コハダは数多くある鮨種の中でも鮨職人の技が最も表れる鮨種です。
もともとは「雑魚」なのに江戸前鮨の仕事(調理法)によって、高級魚であるマグロに匹敵する美味しさになるところが凄い。
まさに「燻し銀」の存在。
この写真集では「すしログ」の名で知られる鮨研究家の大谷 悠也が日本各地の名店を訪れ、美しいコハダの姿を写真で伝えます。
この写真集をとおして、読者さんは鮨店を擬似的に訪問することが出来ます。
コハダ一貫一貫に込められた緻密な職人技に、きっと心を奪われることでしょう。
本書では日本各地の一流店・実力店から厳選した38軒40貫のコハダの写真を通して、コハダの奥深さと多様性を存分に探求できます。
今までコハダを美味しいと思ったことが無い人ですら「こんなに美味しそうなコハダがあるのか…」と驚いて頂けるように選定しました。
読み終えたときには、コハダの鮨を食べたくなっているはずです。
『小鰭 KOHADA』の主な見どころについては、以下となります。
- 春夏秋冬ごとの小鰭鮨の姿
- 春夏秋冬ごとの小鰭鮨を楽しむポイント
- お店ごとの小鰭の切りつけの違い
- お店ごとの小鰭の握り方の違い
文字にするとなかなかマニアックですね。
そして、執筆の際に気をつけた点や自身のこだわりは、こちらです。
- 小鰭に見合ったデザイン、レイアウトを徹底する
- 小鰭の美しさを感じて頂ける写真を選ぶ
- 美しくも、提供される自然の状態の写真を選ぶ
- 同時に、美しさだけでなく美味しさを兼ね揃えているお店を選ぶ
- 合間に挿入される文章のクドさ
雑誌や書籍では「写真撮影のための握り」を握ってもらいます。
なので、お客として訪問した時の姿とは少し異なるのが常です。
取材だろうが気にせず通常通りに握る粋な職人さんもいますが!
僕は作為的な美しさではなく小鰭の自然な美しさに惹かれるので、紙面からそれを感じて頂けたなら望外の喜びです。
とにかくマニアックに美しく。
前代未聞の写真集なので、
『小鰭 KOHADA』の書籍情報については、こちらのとおりです。
- 書名:小鰭 KOHADA: 美しき鮨
- 書名読みこはだ: うつくしきすし
- 著者名:大谷悠也(すしログ)
- 著者名読み:おおたにゆうや(すしろぐ)
- 発行所:すしログ
- 判型:Kindle版
- ページ数:60ページ
- 本体価格:1,100円
- 発売日:第1版 (2024/8/28)
初の電子書籍を刊行したばかりですが、多くの友人・知人から「次は何を出すの?」と言って頂きました(笑)
ありがたい話です。
つきましては、いつ刊行するかは未定ですが、「読んで新しい発見のある写真集」を目指して、何かしらのタネで制作したいと思います!
気長にお待ち頂ければ幸いです。
まずは、『小鰭 KOHADA』を、よろしくお願い申し上げます!
電子書籍のメリットを活かして、情報を追加して更新していこうと考えています。
ちなみに…
出版社さんからのご依頼についても承ります。
僕自身、本業は出版社勤務なので。
noteに連載している『鮨の真髄』についても、
これからもコハダを愛し続けたい、すしログ(@sushilog01)でした。
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