すしログ和菓子編 No. 5 桂月堂@松江(島根県)

松江 桂月堂

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こちらは1809(文化6年)創業の老舗和菓子店。

たまたまとなりますが、前回ご紹介した彦根のいと重さんと同じ創業年です。

 

松江藩では、七代目藩主である松平不昧こと治郷公が、稀代の茶人として名を馳せました(治世:1767年〜1806年)。

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後に江戸時代を代表する茶人と評される程の才能を持っていたため、城下では数々の和菓子が生まれました。

当時の茶会で用いた御菓子は「不昧公御好み」として復元されており、有名なところでは【若草】と【山川】があります。

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【若草】は今でも人気があるようで、松江の他の御菓子屋さんでも見られます。

【若草】も【山川】も日本を代表する歴史ある御菓子ですが、僕はこの度【薄小倉】を購入しました。

桂月堂さんの琥珀・【薄小倉】

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【薄小倉】は餡を砂糖、寒天、水飴で固めたシンプルな菓子(琥珀)。

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歯を入れた時のシャリッという食感が心地良く、噛みしめると良質な小豆の味を感じる事が出来ます。

金沢のきんつば(東京のきんつばとは別)の代表格である中田屋よりも、表面がシャリッとしている点が魅力的。

甘みも抑制されており、食感と小豆をダイレクトに伝わります。

シンプルであるが故に誤魔化しの利かない完成度の高い和菓子かと思います。

唯一、錦玉の量をもう少し抑えた方が更に完成度が高まるように感じましたが、それはあくまでも僕の好みでしょう。

(※錦玉=溶かした寒天に砂糖、水飴を加えて煮詰め、固めたもの)

上品な甘みと軽妙な食感、小豆の美味しさは申し分ありません。

松江のお土産として、かなりオススメです。

 

店名:桂月堂(けいげつどう)

予算の目安:8個入り860円

最寄駅:松江駅から850m

TEL:0852-21-2622

住所:島根県松江市天神町97

営業時間:9:00~19:00

定休日:無休

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