新潟県長岡が誇る絶品の和菓子!越乃雪本舗大和屋

越乃雪本舗大和屋外観01

こんにちは、和菓子ファンを増やしたい、すしログ(f:id:edomae-sushi:20201002142555p:plain@sushilog01)です。

さて、歴史ある街に歴史ある銘菓あり。

城下町で文化水準が高かった街には、高確率で美味しい和菓子屋さんがあるものです。

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ある意味、上質な和菓子店の有無で街の文化水準や歴史を推し量れるかもしれません。

この度ご紹介する新潟県長岡の「越乃雪本舗大和屋」さんは、長岡に行ったら必ず立ち寄りたい名店中の名店です。

長岡藩は「最後のサムライ」として知られる河井継之助が有名ですが、「越乃雪本舗大和屋」さんから雄藩だったことが窺い知れます。

そして、「越乃雪本舗大和屋」さんは全国トップクラスの美味しさを誇る上生菓子を頂けるお店だと思います。

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「越乃雪本舗大和屋」とは?

長岡の名店「越乃雪本舗大和屋」さんは、創業を1778年(安永7年)まで遡ります。

長岡藩9代藩主である牧野忠精が病に伏した際、近臣伝いに依頼を受けた初代が、御菓子を作って献上したところ、病が治り、御菓子司として事業を開始したそうです。

その御菓子は「寒晒粉に甘みを加えたものとのこと」で、看板商品である【越乃雪】の原型です。

このエピソードがなければ大和屋さんの御菓子を頂けなかったので、牧野忠精公に感謝します。

越乃雪本舗大和屋内観01▲店内には歴史ある品々が並びます(撮影許可済み)。

越乃雪本舗大和屋内観02▲殿様に納める御菓子を入れるための御用箱

 

そして、現在の場所に移転したのは1830年(天保元年)。

越乃雪本舗大和屋外観02

長岡はあえなく第二次世界大戦下の空襲で焼け野原になりました。

上記の御用箱などは蔵に入っていたので事なきを得ましたが、建物は消失してしまいました。

…が、建物は空襲前の店舗を模して再建され、2017年には国の登録有形文化財に指定されました。

越乃雪本舗大和屋外観03

なるほど…どおりで趣深いわけですね。

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僕は「本店至上主義者」なので本店が離れていても本店に伺うのですが(笑)、今回も本店を訪問して良かった!と心から感じました。

 

建物こそ戦禍によって変わりましたが、銘菓【越乃雪】は戦時中の統制経済の中でも商工省指定の「技術保存商品」となり、途絶えること無く作り続けてきたそうです。

現在では、「日本三大銘菓」として知られ、石川県金沢市の「長生殿」、島根県松江市の「山川」と並ぶ伝統的な和菓子となっています。

お茶で有名な金沢と松江に並んでいるところが凄い!

 

しかし、大和屋さんが凄いのは、長い歴史と伝統だけではありません。

現在もインスタでバズる和菓子作りをされているところ!

越乃雪本舗大和屋内観04

このように、可愛らしく現代的な和菓子を開発されています。

越乃雪本舗大和屋内観05

すしログ

伝統だけでなく、現代のニーズを鑑みた商品開発が出来る和菓子屋さんは強い!

越乃雪本舗大和屋内観06

店内を眺めていると、色々頂きたくなります。

「越乃雪本舗大和屋」のお菓子の詳細

この度は、上生菓子3種類と、銘菓【越乃雪】を頂きました。

上生菓子は335円と315円で、【越乃雪】は16個入り1,296円です。

「越乃雪本舗大和屋」の上生菓子

浮島

越乃雪本舗大和屋棹菓子

生地はふわんふわん、しっとりしていて、サラッと溶ける。

香りも良い。

甘みは上品。

これは素晴らしい技術だ…と一口目から興奮を覚える。

羊羹部分は水羊羹のような柔らかくもぷりっとした食感で、野暮ッたさが皆無だ。

 

山茶花

越乃雪本舗大和屋山茶花01

くにゅくにゅと食感の良い求肥餅の中に、香り良い黄身餡。

黄身餡の香りや甘みなどのバランスが絶妙。

越乃雪本舗大和屋山茶花02

意匠も美しい。

 

こなし

越乃雪本舗大和屋こなし

餡が美味しい。

小豆の香りをたっぷりと楽しませてくれる餡で、存在感がしっかり!

しかも、サラッとした口どけで、甘みも抑制されていて、非常に上品だ。

 

上生菓子は期待を大幅に上回る美味しさで、洗練されている。

東京の多くの上生菓子よりも遥かに上品な味わいだ。

「越乃雪本舗大和屋」の銘菓【越乃雪】

前述の通り創業の由来となった銘菓【越乃雪】。

大和屋越乃雪01

お店を代表する御菓子だけあって、外装も立派です。

大和屋越乃雪02

箱を開けると、整然と並んだ姿が凛々しい。

大和屋越乃雪03

崩れやすいので、慎重に取り出して頂きます。

大和屋越乃雪04

しゅわっと消えるような口溶け、和三盆の確かな甘みと香り、上品な余韻。

気品ある味わいの御菓子で、一口で幸せになれます。

殿様が口にした時は和三盆ではなかったのかもしれません。

そう考えると、現代人はなんて贅沢なんだとしみじみ思います。

 

【越乃雪】の洗練された味があるからこそ、完成度の高い上生菓子があるのだろうと実感しました。

「越乃雪本舗大和屋」のお店情報

「越乃雪本舗大和屋」のお店情報は以下のとおりです。

 

越乃雪本舗大和屋(食べログ)

店名:越乃雪本舗大和屋(こしのゆきほんぽ やまとや)

予算の目安:上生菓子は315円〜、【越乃雪】16個入り1,296円

TEL:0258-35-3533

住所:新潟県長岡市柳原町3-3

最寄駅:長岡駅から900m

営業時間:9:00〜17:30

定休日:日曜、不定休

 

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和菓子は意外な出会いが多く非常に魅力的なジャンルだと思う、すしログ(f:id:edomae-sushi:20201002142555p:plain@sushilog01)でした。

 

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