
こんにちは、鮨ブロガーの、すしログ(@sushilog01)です。
さて、最近、台東区はもちろん、文京区から新宿区にかけてのエリアには、広範囲にわたって良い町鮨があると感じています。
「街場寿司」よりも江戸前の仕事を徹底している「町鮨」が。
ただ、そのようなお店は情報があまりないので、頼るべきは料理写真もしくは信頼する方からの口コミになります。
AI検索がどんなに進歩したとしても、リアル口コミに勝るものは未来永劫登場しないと思います。
今回の春日にある「鮨くらまさ」さんは、とある信頼する方からのご紹介です。


結果的に素晴らしき町鮨でした!
カジュアルなのに山葵は本山葵で、〆る、煮る、漬けると言った江戸前鮨の仕事が徹底されていて、これぞ頼れる町の優良店です。
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「鮨くらまさ」さんは、春日で2016年7月に創業した鮨店です。
店内は清潔感がありスタイリッシュですが、立地的に昔から続くお店をリニューアルされたのかと思ったところ、親方が初代とのことでした。

コースも用意されていますが、お好みが可能なので、お好みで注文しました。
お昼にふらっと伺って、昼酒を嗜みつつタネ札を見て鮨を頼む。
これぞ贅沢ですね。

冒頭に記載した通り、親方は本山葵を直前にすりおろし、仕事は江戸前鮨の王道を用い、モダンなタネも使用されています。
そして、針魚の骨を骨煎餅にして酒肴として供するなど、お酒好きにとっては嬉しい昔ながらの鮨店の粋なはからいもあり、おまかせのみのお店では味わえない魅力を感じられます。
赤貝も殻から剥きたてで提供され、しかも身と紐を別に握られる点も琴線に触れました(別物の魅力がありますからね)。

シャリについては、お客の訪問に合わせて炊かれている点が抜かりありません。
味付けは赤酢を使用しつつマイルドな方向性で、酸味はじんわり広がる塩梅で、町のお店らしく砂糖を使用しています。
幅広い層に訴求するためには、今の時代でも甘味があった方がヒットするようです。
温度は非常に良い人肌温で、食感はもっちり。
シャリはお櫃や保温器ではなく、ボウルで保管されていて非常に珍しいですが、状態は良好です。
「鮨くらまさ」さんはお好みが可能なのでお好みでいただきました。
先付1品、握り12貫、巻物、お酒は1人あたり生ビール1杯+日本酒1合をいただいて、2人で24,200円。


調理も調味も魅力的だ。軽く炙って肝の甘味を広げて、味付けは上品。

甘味を付けつつ酸味と辛味が広がるフルーティな方向性のガリ。自家製と言うのが良い。良き町鮨を判別するポイントの一つは、間違いなくガリを自家製しているか否かだ。

昆布〆をバシッと効かせて旨味を乗せている。しっかりしたパンチがある昆布〆なので赤酢のシャリに合う。

軽く脱水しつつ柔らかさを残す針魚に、大葉を噛ませて爽やかに供する。本山葵の香りも爽快に広がる。

墨烏賊であるが、ムチムチした食感の後にとろりととろける方向性。切りつけはワイルドだが、シャリの味わいとバランスが良い。

昆布を使いつつ塩梅が良い。しっとり、ホロホロとほどける繊維質から味わいが広がり、香りも良くて美味しい。

古典的な細工鮨。個人的には三つ編みの小鰭で美味しいと思ったことが無いが、こちらのものは小鰭自体に厚みがあり脂が乗っていて旨い。しっかり〆ている点も奏功し、細工鮨ながら味わいが濃い。

こういった提供が嬉しい。香ばしくて旨い!

殻から剥きたて。素晴らしい香りの紐である。旨味も強烈だ。身も旨いが、美味しい赤貝は紐が実に旨い。

みっちりと〆て、塩気を効かせている。そして、噛み締めると香りが高まる。みっちりしているが、噛んでいると繊維はホロホロとほどける。これは非常に印象的な仕事で、鰊であっても脂頼りの方向性に仕上げないのが東京の江戸前鮨店としての矜持を感じる。

湯霜漬けで海苔を噛ませて握られているが、湯霜漬けと海苔のバランスが実に良い。言わずもがな湯霜漬けはパンチがある仕事となるが、決してもたれない塩梅である。

脂がノリノリの鰯だが、食後感はサッパリなのが〆の仕事の魅力だ。

漬け込みとは珍しい仕事をされている。これが非常に良い!繊維質はしっとり、ホロホロで、調味の味が広がりながら車海老の甘味と香りが広がる。そして、かなり香りを楽しませてくれる。良い仕事だ。

終盤でも酒飲みの気持ちを分かってらっしゃる。

むっちりした食感の煮穴子。トロトロではなくむっちり、しっとりしている点が魅力。煮ツメの濃密なコクとホロ苦さが良いな。今の時代にこのような穴子の握りは特に精彩を帯びると確信する。

凄く美味しいトロたく巻きだ。やや語彙力を失った。トロの香りと脂が活きていて、たくあんの食感も活きている。海苔も旨い。これは期待以上の美味しさだった。
「鮨くらまさ」さんについては、ディナーは一休経由でWEB予約が可能ですが、お昼はお電話での予約となります。
ふらっと伺っても入れる雰囲気でしたが、遠方から訪問される場合にはお気をつけてください。
店名:鮨くらまさ(すしくらまさ)
シャリの特徴:赤酢を使用しつつマイルドな方向性で、酸味はじんわり広がる塩梅で、町のお店らしく砂糖を使用。
予算の目安:昼11,000円~、夜25,300円~
最寄駅:春日駅から200m
TEL:03-5844-6417
住所:東京都文京区小石川2-22-4
営業時間:火~金17:00~22:30、土・日・祝日12:00~14:00、17:00~22:30
定休日:月曜
町鮨ならではな魅力に惚れ惚れする、すしログ(@sushilog01)でした。
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