![鮨いけはた暖簾](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/2d60c64b4ac3d8e3689d9d290d06a905-1024x576.jpg)
こんにちは、鮨ブロガーのすしログ(@sushilog01)です。
今回、鹿児島の鮨店を網羅的にお伺いしようと決心して訪問しました。
そのように感じた理由としては、県外の人は「鮨匠のむら」さん一強のイメージが強いと思いますので、他店を探求して鹿児島の鮨のバリエーションを広げられないか?と感じた為です。
僕はあらゆる県で「ご当地江戸前鮨」が発展して欲しい!と願って活動しているので、これは使命に近い探求欲です。
![すしログ](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/bfff16286f71f92772bdffbe98056593.png)
こちら「鮨いけはた」さんはシャリに黒酢を使う点が極めて個性的です。
全体的に、鹿児島在住の若い方にオススメの一軒です。
![すしログライブラリー_アイキャッチ](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/910017e372204aeb3368ce8ca768f40c-160x160.png)
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![鮨いけはた外観](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/15e898d69427b036d76884e6dacc832c-1024x576.jpg)
鹿児島の「鮨いけはた」さんの魅力は、若い方でも安心して使える雰囲気と価格帯です。
モダンな内装なので、緊張する事はありません。
それでいて江戸前鮨らしさもある程度味わえます。
江戸前鮨の華である小鰭や季節限定のタネである新烏賊も出され、費用耐満足度が高い海胆も頂けます。
そして、ノドグロや金目鯛と言った脂が強い深海系の魚も出されるので、東京のトレンドに近しいタネの選択をされています。
タネは県外産の品揃えが良いので、県外の方よりも県内の方を意識した構成だと感じました。
そして、江戸前鮨の生命線であるシャリについては、温度も硬さも良好です。
甘味を付けて穏やかな方向性で、酸味や塩気は控えめです。
非常に特徴的な香りがあり、2貫頂き黒酢だろうと推察したところ正解。
米酢や赤酢とは異なる香りが「鮨いけはた」さんのシャリの最大の特徴です。
親方は、掌を打ち鳴らす事も捨てシャリも無く、小気味良く握られます。
握りのサイズは相当小ぶりなので、おまかせを頂いても食後感は軽いです。
「少量多品種」がコンセプトなのだと感じました。
「鮨いけはた」さんのおまかせについては、10,000円一本です。
(お座敷はコース6,000円との事)
![酒器](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/4ba830750c66bc4859c7f0aa6fbe9c39-1024x683.jpg)
お酒は日本酒も置いておられ、風の森、一白水成を頂きました。
もう一種は、森嶋の純米大吟醸でした。
![フルーツ黒酢](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/1aaffd0a8b1b2ef3c67213dcb52cafac-1024x683.jpg)
まずはフルーツ黒酢から。
![枝豆、ねぎま](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/58871889649073ced5a172a4eaf7824a-1024x683.jpg)
京都の枝豆「紫ずきん(「丹波黒大豆」の改良品種)」、鮪メインのねぎま。
枝豆は粒が大きく濃い味の枝豆。
![星鰹](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/94abe2a67643d207cf9f415c02b6567a-1024x683.jpg)
江戸前鮨では禁じ手のトリュフオイルとトリュフ塩で提供。
トリュフがバシッと香る。
星鰹の香りは消し飛ばされているが、酸味が心地良い余韻となる。
![赤アラ](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/d657cad0cca04bbdc6a694f8392094ff-1024x683.jpg)
ポン酢で頂く。
寝かせているようで身質はしっとりしていて、脂に加えて旨味も楽しめる。
これは旨い!
![子持ち昆布](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/8e642705e5d5bdce1c8f808fa1f7c63d-1024x683.jpg)
![帆立の磯部焼き](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/938c31a249977b92111d14d8b8afa38f-1024x683.jpg)
![トウモロコシの冷製コーンポタージュ](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/4ed51da74754c4980b061d0049d1ae57-1024x683.jpg)
強い甘味で、頂いている日本酒、風の森に合う。
品種はピュアホワイトか。
![ガリ](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/47e2cfc181a6945d3c87d8544d272dd9-1024x683.jpg)
クラシックな味わいのガリ。
![新烏賊](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/c530522eba0055210242fcae64040600-1024x683.jpg)
ぷり、ぱつ!と良い食感。
鹿児島の方向けに記載しておくと、新烏賊は墨烏賊の子どもで、夏にしか頂けないタネ。
墨烏賊は食感を楽しませる烏賊で、江戸前鮨で「イカ」と言えば墨烏賊を指す
。墨烏賊を食べて甘くない、柔らかくないと言うのは無粋と言うもの。
爽快な食感とシャリを味わう点に粋がある。
ゲソは優しい火入れで、コリコリ、くにゅくにゅと異なる食感を楽しめる。
![フエダイ](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/46550a0abc2f25821b9c44544a62e583-1024x683.jpg)
ぶりぶりパツパツと力強い食感で、さらに強い脂!
![鰤](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/b23c1cc6c25dfa6c6b56a625067c85c5-1024x683.jpg)
北海道の新モノ。
鹿児島で出されるとは鹿児島在住の方ならば嬉しい筈だ。
薬味は生姜。
脂がしっかりと乗っていて、香りには鰤らしい野趣がある。
![海胆](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/fa606593a6578cd31d25bacc0e89026a-1024x683.jpg)
青森産で、たっぷりなのが嬉しい!
そして、甘い!
ネガティブな点は皆無。
![椀](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/bf82e726107ef823129a9897104e2f17-1024x683.jpg)
鹿児島県長島町のアオサをたっぷり使用した吸い物。
![筋子](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/23cc7732f709cabcadd83445ebd398ee-1024x683.jpg)
濃密!
味付けが上品で、柚子の香りがふんわりと漂う。
なお、ここまでで所要時間は1時間!
テンポが良いのは非常に嬉しい。
![小鰭](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/a7cf1f06de5a1b879f6da8686b4b4f76-1024x683.jpg)
鹿児島で小鰭を出す心意気が素晴らしい。
![鮪中トロ](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/eed138a54814a27005f19c0d583a8d76-1024x683.jpg)
大間産。
細やかな包丁が良い。
![ノドグロ](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/740987d29094aaba4eae6c48e64d2e36-1024x683.jpg)
SOTOのハンディバーナーで炙り、塩と酢橘で提供。
バーナーによる香ばしさが加わり、脂が滲む。
![金目鯛手巻き](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/f230b26aa6f996a88793e9438b5924d7-1024x683.jpg)
肉厚でみっちりした食感。
海苔は弱く、歯切れが無く、粒子は細かく溶けてゆく。
旨味や香りも穏やか。
バリッ!と弾け、味わい深い海苔であれば、この提供方法が光るだろう。
![鯖](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/48fc18d33c7bdec36f90c42c39b07de7-1024x683.jpg)
炙り〆鯖に白板昆布を添える仕事。
鯖が想像以上に脂ノリノリで驚く。
![もずく酢](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/1c9f4dffe43cc1a984ad9f9033b37ec0-1024x683.jpg)
太くとも食感が良いもずくで、甘味のあるツユで提供。
最後の一品が巻物や玉子焼きでなくもずく酢とは、意表を突く展開。
![水菓子](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/cd71f23ec76cf86d2fbaf74e7536989a-1024x683.jpg)
鯖、もずく酢、桃で終わるとは独創的な構成だ。
「鮨いけはた」さんは天文館ではなく、繁華街から少しだけ外れた場所にあるので、落ち着いています。
鹿児島が誇る百貨店「山形屋」の裏手当たり。
店内の雰囲気はカジュアルなので、誰もが気楽に訪問出来ます。
「鮨いけはた」さんの予約については、お電話にて可能です。
店名:鮨いけはた(すしいけはた)
シャリの特徴:黒酢の香りが特徴的な極小ぶりなシャリ。
予算の目安:カウンターのコース10,000円、お座敷のコース6,000円
最寄駅:朝日通駅から170m
TEL:099-224-0123
住所:鹿児島県鹿児島市山下町9-6 井上ビル1F
営業時間:18:00~23:00(LO 22:00)
定休日:不定休
鹿児島を代表する「鮨匠のむら」さん
![蝦蛄01](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/a91b45d0201fd242412af0281f23f375-160x160.jpg)
これから脚光を浴びるであろう優良店「鮨一(すしぴん)」
![小鰭](https://sushi-blog.com/wp-content/uploads/02684ebed742719d50746c5c3de26277-160x160.jpg)
鮨開拓こそ我が天命!な、すしログ(@sushilog01)でした。
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