こんにちは、中国本土で葉ニンニクの素晴らしさを知った、すしログ(@sushilog01)です。
さて、日本では馴染みが薄い野菜である【葉ニンニク】。
読んで字の如く「ニンニクの葉っぱ」なのですが、実は、これが大変美味しい野菜なのです!
見た目は葱のようでも太いニラのようでもあるけれど、どちらとも違う。
一度食べるとハマる野菜だと思いますし、「ニンニク」と付く割にニンニク以上の万能野菜です。
ただ、日本では入手先が非常に限られているので、今回ご紹介する生産者さんは大変貴重な存在になります!
葉ニンニクとは?
一言で述べると、「知る人ぞ知る香味野菜の王者」です。
沖縄県以外では一般のスーパーに出回る事がほぼ無いので、大変レアな野菜です。
葉ニンニクは種ニンニクが成長し、ニンニクの芽やニンニクになる前の状態の野菜です。
ニンニクの栽培に当たり、種ニンニク(玉の状態から1個1個ばらした状態)を植えるのは、8〜9月です。
芽は1週間ほどで出てくるそうですが、葉が大きく育つのは冬の12月~3月下旬と真冬に限られます。
その後の成長が早くニンニクの芽になると違うテイストの野菜になるため、収穫時期が限られている「知る人ぞ知る香味野菜」になります。
そして、冒頭に「香味野菜の王者」と書かせて頂いた理由は、ズバリ味です。
香りはしっかりニンニクなのに、味わいが上品で、甘みがあるところが特徴です。
香りを楽しませつつ、料理の味を壊さない香味野菜になります。
日本では馴染みが薄いですが、その理由はニンニクの品種にあります。
ニンニク大国の青森県で栽培されるニンニクは葉を収穫するための品種ではなく、ニンニクのために特化した品種です。
それ故に葉っぱの状態で販売されない次第です。
また、葉っぱの状態で収穫すると、ニンニクとして再生栽培出来ないため、葉っぱのために栽培しないといけません。
そして、もう一つ、馴染みが薄い理由があります。
それは和食での利用がほとんどされていないため。
【ニラ玉炒め】や【ニラのお浸し】は家庭料理として市民権を得ていますが、【葉ニンニク〇〇】と言った料理は聞いたことがありませんよね?
お隣の中国では頻繁に使用し、特に四川料理では【麻婆豆腐】や【回鍋肉】と言った日本人の誰もが知る料理で必須と言える香味野菜なのですが、日本では栽培が限られているために使用されることが少ない現状です。
しかし、実は和食でも使える香味野菜で、四川料理で使うだけで家の味が格段にアップする魔法の香味野菜です!
生産者の愛知県田原市パッチファームさんについて
Patch Farm(パッチファーム)さんは愛知県の渥美半島にある農園です。
2015年4月より生産を開始されているそうで、栽培期間中は農薬不使用・化学肥料不使用との事です。
僕は葉ニンニクを探してたどり着いた生産者さんですが、実際には年間50種類以上も栽培されています。
「笑顔になる野菜」がコンセプトとの事ですが、実際に頂いて納得です。
同梱されている資料が素敵で、色々な野菜を頂いてみたくなります。
肥料は自家製で、地元の牛糞・豚糞・米ぬか・剪定枝・貝殻・トウモロコシの葉などで作られている点も信頼を抱けます。
規格も市場の規格に沿っていないので、野菜の個性として楽しめるものを頂けるようです。
例えば、オクラは大小で楽しみが異なるそう。
大きいオクラは種のプチプチした食感を楽しめて、小さいオクラは柔らかくいので生で食べられるそうです。
そして、今回ご紹介する葉ニンニクについては、野菜ソムリエサミットで金賞を受賞した実績があるそうです。
2016年、葉ニンニクの旬である3月に受賞された模様です。
頂いてみると鮮度が抜群で、葉っぱはシャキシャキと小気味良い音を立てて食感を楽しませてくれて、白い部分はホクホクと柔らかいです。
白い部分の方がニンニクらしい香りが強く、甘みも強い点が面白い。
1つの野菜で全く別の味わいを楽しめます。
しかも、500gで税込み1,000円と言うのはリーズナブルなので、リピートしやすい価格だと感じます。
葉ニンニクの美味しい食べ方をご紹介
王道の食べ方は中華・四川料理です。
和食にも合いますが、まずは作りやすい中華からご紹介します。
豚肉と葉ニンニクの炒め物
回鍋肉でも美味しいのですが、薄切りや細切りなどあらゆる豚肉と炒めるだけで美味しいです。
調味料は豆板醬と豆豉(トウチ)、醤油少々、紹興酒少々。
中華調味料が無い場合は、日本の味噌や醤油で炒めるだけで問題ありません。
麻婆豆腐
これも王道の使い方ですが、初めて食べると驚くと思います。
こんなに美味しくなるのか!と。
香りと食感がネギとは別物なので、本当に感動します。
麻婆豆腐ツウの人が「葉ニンニクでなければ麻婆豆腐でない」とこだわる理由に納得します。
上記の写真は、今回フレッシュな葉ニンニクを大量に入手してテンションが上がり、葉ニンニクもりもりで作った麻婆豆腐です。
葉ニンニクと鶏肉団子の和風鍋
鰹出汁の和風ツユで頂いても美味しかった!
食欲をそそるニンニクの香りがふわっと漂いますが、頂いてみると臭くありません。
そして、甘みが良い。
ニラよりも食感があって面白い。
サッパリ味の鍋でも、香りでパンチを与えられるので、満足感が高まります。
なお、鰹出汁を引くのが面倒な時は、茅乃舎だしと鶏がらスープの素(皇膳房 味一番)を合わせれば、バッチリ美味しいです(ともに化学調味料無添加)。
別の日に【豚しゃぶ】にも使ってみましたが、問答無用で美味しかったです。
葉ニンニク玉
ニラ玉を葉ニンニクでアレンジ。
ものの3分程度で作れるのに、おかずにも酒肴にもなる良き料理です!
鯖の味噌煮
また、鯖の味噌煮との相性は桁外れに高かったので、オススメです。
なお、もしも消費しきれない!と言う時でも、安心です。
保存が利いて、とっても美味しい方法がありますので…
それは【葉ニンニク醤油】と【葉ニンニク味噌】です。
作り方は簡単で、サッとゆがいてそれぞれ醤油に漬けたり味噌と和えるだけです。
結構すぐに火が入るので、20〜30秒で大丈夫です。
パッチファームさんの葉ニンニク他お野菜を入手する方法
食べチョクで販売されているので、手軽に入手できます。
パッチファームさんでは年間50種類ほどの野菜を作られていて、紅菜苔や油麦菜と言った珍しい中国野菜も作られています。
ぜひとも季節と野菜を変えてリピートしたいと思いました。
なお、葉ニンニクは入手できる時期が限られている野菜なので、欲しい方はお早めに!
食べチョクユーザーにオススメの食材まとめ記事もご覧ください。
500gを5日で使い切った、すしログ(@sushilog01)でした。
本記事のリンクには広告がふくまれています。