すしログ:全国トップクラスの蕎麦懐石!長野県小布施の「そば せきざわ」

せきざわ

こんにちは、蕎麦の人気を高めたい、すしログ(f:id:edomae-sushi:20201002142555p:plain@sushilog01)です。

この度、駒ヶ根の「丸富まるとみ」さんとともにお伺いした長野の名店が、小布施の「そば せきざわ」さんです。

こちらは自身の周囲の食通で悪く言う人が皆無という、稀有なお店です。

ゆえに長らく訪問したかったのですが、お昼の【蕎麦懐石】は平日のみのご提供なので、タイミングを逸していました。

すしログ

今回、念願の訪問となったわけですが、期待以上の素晴らしさでした。

「蕎麦懐石」を謳うお店としては、全国トップ5に入るのではないか?と思います。

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長野県小布施の「そば せきざわ」の魅力とは?

「そば せきざわ」さんは、1991年に群馬県箕郷町(現・高崎市)で創業されました。

ご主人は手打ち蕎麦の修行経験がないにも関わらず創業当初より手打ちを実践し、さらには自家栽培の玄蕎麦を使用されていたとのことなので、志が崇高です。

そして、2005年に現在の地である長野県小布施町に移転されました。

せきざわ外観01

お店は天然ヒバの建物で、金属が使用されていない点が印象的です。

温かみのある木の雰囲気に癒やされます。

せきざわ外観02

店内は御料理も含めて撮影禁止のため、写真は外観のみとなりますが、到着した瞬間に期待が高まる雰囲気です。

せきざわ外観03

せきざわ外観04

お店の魅力としては、何よりも【蕎麦懐石】だと感じます。

「そば せきざわ」さんの【蕎麦懐石】は、個々の御料理の完成度もさることながら、蕎麦がコースの中に有機的に組み込まれている点が秀逸です。

「蕎麦懐石」とは名ばかりな「蕎麦付き和食コース」のようなコースも散見される世の中。

「そば せきざわ」さんは蕎麦の表現に徹し、あくまでも蕎麦で御料理を構築されています。

 

メインディッシュと言える【生粉打ち蕎麦】を主役に据え置き、他の御料理にもほぼ全て蕎麦が使用されます。

確かな蕎麦打ちの技術に裏打ちされた蕎麦のフルコースは、全国でも貴重な経験となるはず。

蕎麦の奥深さとポテンシャルを伝えてくれる名店です。

 

「そば せきざわ」の蕎麦懐石の詳細について

【昼の蕎麦会席】5,500円については、「平日のみ、2名以上」とハードルが少し高い仕様になります。

ただ、お店の真骨頂なので、ぜひとも【蕎麦会席】を狙って頂きたいと思います。

夜ならば休日もご提供されていますので…

 

それでも厳しいという方は、【三昧そば】が最適な選択肢です。

【三昧そば】は創業時から提供されているで、生粉打ちそば、変わりそば、あら挽きそばの三種類で構成される、楽しいセットメニューです。

 

それでは、「そば せきざわ」さんの【昼の蕎麦会席】の詳細をご紹介します。

 

昼の蕎麦会席の内容

  • 蕎麦がき2種類盛り
  • 蕎麦寿司
  • 蕎麦粉を用いた精進揚げ(野菜天)
  • 口直しの氷菓
  • 冷たい蕎麦がき
  • 鴨南蛮蕎麦
  • 生粉打ち蕎麦
  • 谷中切り蕎麦
  • 水菓子

 

訪問時の蕎麦の産地は、「長野県栄村」でした。

あえて「自家栽培」と書かれてはいませんが、こちらが自家栽培の玄蕎麦です。

手刈りして、天日干しを行うそうなので、味わいは格別です…

 

蕎麦がき2種類盛り

チーズ味と味噌味の2種類盛りで、こんもりとした饅頭サイズ。

表面を軽く炙っている。

こちらの蕎麦がきはもっちり、とろ〜りと食感が素晴らしく、甘味が強い。

一口で旨い!と思わえる蕎麦がきなので、変わり種の味付けでも決して負けない。

味噌味は味噌の熟成香とコクが食欲をそそり、アクセントに青ネギを少量用いている。

チーズ味は、なんとゴルゴンゾーラ!

意表を突かれるが、蕎麦がき自体の味わいが濃密なので、完全に腑に落ちる。

 

蕎麦寿司

具はスモークサーモンとオクラの2種類。

スモークサーモンは「のの字」に大葉とともに巻き込んでいて、オクラは真ん中に巻いている。

御料理自体の端正な出で立ちもさることながら、器との調和も素晴らしい。

御料理の食材の配色と配置が芸術的で、ひと目で魅了されることだろう。

味わいも申し分ない。

香ばしい海苔の香りを楽しみながら口に運ぶと、蕎麦が絶妙に馴染む。

蕎麦の食感を楽しませる方向性ではなく、しっとりと一体化する方向性の蕎麦寿司だ。

オクラは言わずもがなトロトロなので、一体感が高く、叩き梅の風味が爽やかだ。

写真を撮れないからこそ実際に観て味わって欲しい、極めて印象的な一皿であり蕎麦寿司の傑作である。

 

蕎麦粉を用いた精進揚げ(野菜天)

野菜はサツマイモ、長芋、ヤングコーン、新タマネギ、オクラの花、獅子唐、ミニトマトで、衣を線状に垂らして円形にまとめて揚げた天かすが添えられている。

蕎麦粉ゆえに軽やかに揚げられている。

オクラの花はねっとりして、青々しい香りがふんわりと漂う。

ヤングコーンは太くて、甘くて、香ばしい。

ホクホクした新タマネギをハフハフと頂くと、タマネギの甘い香りが漂い、味わいも甘い。

サツマイモは香りが凝縮されていて、あたかも焼き芋のよう。

ミニトマトはセミドライトマト状に軽く干しているようで、凝縮された甘味と旨味、香りを楽しませる。

そして、酸味が爽やかにまとめる。

押しなべてお蕎麦屋さんの天麩羅として非常にハイレヴェルである。

 

口直しの氷菓

杏と蕎麦焼酎のシャーベット。

杏の香りが濃密で、酸味がスッキリ。

リフレッシュできる。

 

冷たい蕎麦がき

なかなかに意表を突く一品が登場。

蕎麦がきにはアボカドと里芋が混ぜられている。

上にはウマヅラハギの刺身と山葵が乗り、海苔がまぶされている。

そして、金時草と蕎麦もやしのお浸しが添えられている。

アボカドのコクと里芋の甘味が加わった蕎麦がきで、非常に個性的だ。

お蕎麦屋さんであっても刺身をこのように出されると、蕎麦懐石としての必然性を感じ、好感が持てる。

 

鴨南蛮そば

鴨肉は厚切りで、しっとりと火を入れている。

焼きネギ2つに、薬味は三ツ葉の茎部分と、青柚子の皮が少量。

ツユは鰹出汁がキリッと利いていて、端正だ。

しかし、甘味も非常に上品に用いられていて、味わいの底を支えている。

実に絶妙な塩梅だ。

温かい蕎麦なので麺はもっちりした食感だが、細打ちなのにむちむちしたコシがある。

これは抜群。

 

生粉打ちそば

こちらのスペシャリテの蕎麦だ。

極細ながらに食感がある。

香りが非常に強く、特徴的な苦味ががある。

噛みしめていると粘度も高まり、バランス良く渾然一体となる蕎麦だ。

薬味はネギのみ。

ツユはまろやか。

甘味の使い方がこれまた巧みだ。

見た目は辛汁だが、醤油や塩分も良い塩梅で、苦味のある粉との相性が良い。

鰹節の香りはふんわりと上品に漂う、端正なのにまろやかさを感じさせる、特徴的なツユである。

 

谷中切りそば

谷中生姜を練り込んだ蕎麦で、さらに極細で驚く!

谷中生姜の香りはしっかりと楽しめ、同時に蕎麦の香りもある。

食感や香りの爽やかさ、蕎麦が持つ瑞々しさなどの全てが上品に調和している。

感動的な味わいの変わり蕎麦だ。

 

こちらの蕎麦湯は蕎麦粉を添加しないナチュラルタイプ。

蕎麦の香りと甘味を楽しませてくれる。

 

水菓子

自家製の和菓子で、名を「喜雨きう」と名付けられている。

梅蕎麦酒で作った錦玉で、梅の香りをたっぷりと楽しめる。

錦玉は食感があり、印象的な御菓子で締めくくる。

 

「そば せきざわ」のお店情報と予約方法

「そば せきざわ」さんは、平日のみ予約可能で、11時30分入店限定です。

土、日、祝日は順番制で、店内で木札をもらい待つ方式です。

夜については、【夜の蕎麦会席】のみの完全予約制となっています。

 

そば せきざわ(食べログのリンク)

店名:そば せきざわ

予算の目安:三昧蕎麦1,470円〜、お昼の蕎麦懐石5,500円など

最寄駅:都住駅から450m

TEL:026-247-5652

住所:長野県駒ヶ根市赤穂23-180

営業時間:金~日11:30~14:20、17:30~(完全予約制)、月・火11:30~14:20

定休日:水曜、木曜

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長野旅行では蕎麦を食すべし、と強く念じる、すしログ(f:id:edomae-sushi:20201002142555p:plain@sushilog01)でした。

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