すしログ:東京らしさを感じる和菓子の名店!南青山「菓匠 菊家(かしょう きくや)」

菊家看板

こんにちは、和菓子ファンを増やしたい、すしログ(f:id:edomae-sushi:20201002142555p:plain@sushilog01)です。

こちらは東京で和菓子と言えば名が挙がる実力派の老舗です。

なにせ公式サイトに「宮家をはじめ、茶道関係の方々はもちろん、政財界の方々など多くの美食家にご満足頂いております」と記載されている点が凄い。

なかなかインパクトのある売り文句に、興味を抱いていました。

もともとは戦後の古民家でしたが、老朽化のため2020年10月にビルを竣工され、現在はその9階に入っています。

菊家ビル

路面店でないと知らなければ入りづらいかもしれませんが、紛れも無い逸品があるので、和菓子好きならば訪問は必須です。

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南青山「菓匠 菊家」の歴史と技!

南青山にある「菓匠 菊家」は1935年(昭和10年)創業の老舗です。

現在は2代目が作られているようで、家族経営の和菓子屋さんです。

古くは直木賞作家の向田邦子氏に愛された【水羊羹】で知られています。

菊家昔の写真

最近では、カラフルな上生菓子が脚光を浴び、インスタ女子の人気も高まっているそうです。

 

【水羊羹】は5月中旬頃から9月上旬頃までの販売なので、今回は頂けませんでした。

是非とも再訪して頂きたいものです。

ちなみに、向田邦子氏は『眠る盃』の中で「水羊羹」と言うエッセイを書かれていて、水羊羹評論をされています。

 

公式サイトでもう一つ着目すべき文章は以下の通り。

当店では、一子相伝により技術を伝えております。よって、暖簾分けなどは一切行っておりません。

これまた力強いメッセージです。

「菓匠 菊家」の御菓子の味わいについて

菊家包み紙

それでは、実際に頂いたものをご紹介します。

 

桜餅

菊家桜餅01

銘菓以外に季節の和菓子も頂こうと購入したのが、桜餅。

頂いてみると、個性が強い桜餅だった。

まず、凄い粘度に驚かされ、頂いてみると非常にもっちもちな道明寺!

菊家桜餅02

そして、香りが良い。

桜の葉の香りが芳醇で、これほどまで強いものは決して多くは無い。

餡は濃密な味わいで、全体的にパワフルな印象の桜餅だ。

桜の葉っぱは道明寺から剥がれず、一体化しているので一緒に食べるスタイル。

葉の塩気が非常に強い点は好みを分けるかもしれない。

個人的には、美味しいので葉っぱが剥がれてくれれば(笑)と思ったが、妻はヒットだったらしい。

 

瑞雲

菊家瑞雲

一子相伝の技術が輝く黄身しぐれ。

口どけが素晴らしい。

しっとりした黄身しぐれを口に運ぶと、すぐにサラッサラに溶ける。

形状を保っていたのが信じられない程の口どけだ。

そして、甘みや卵黄の香りが上品。

ほのかに利かせた塩も良い塩梅

これは大変美味しい黄身しぐれで、銘菓と称され、一子相伝で継がれる理由に納得だ。

 

黎明の鶴

菊家黎明の鶴01

これも銘菓の一つ。

常温保存可能な焼き菓子で、「鶴の巣籠り」を表現した形状だそうだ。

菊家黎明の鶴02

独特の香ばしさに、ねっちりぼそっとした生地、みっちり詰まった漉し餡が個性的。

近所の和菓子屋さんなら200円以内の味だが、歴史と格式ゆえに500円と言う値付けなのだろう。

夏季は販売を中止するそうだ。

「菓匠 菊家」のお店情報

「菓匠 菊家」さんのお店情報は以下のとおりです。

 

伺った時の御菓子のラインナップ(撮影許可済み)。

菊家ラインナップ

 

お店の公式サイト

菓匠 菊家(食べログのリンク)

店名:菓匠 菊家(かしょう きくや)

予算の目安:1個280円〜

TEL:03-3400-3856

住所:東京都港区南青山5-13-2

最寄駅:表参道駅から450m

営業時間:9:30~17:00 ※売り切れ次第終了

定休日:日曜、月曜、祝日

 

素朴な見た目とは裏腹に想像を超えて美味しい和菓子に出会うと興奮する、すしログ(f:id:edomae-sushi:20201002142555p:plain@sushilog01)でした。

 

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