こちらは何かと使い勝手の良い、浅草の優良店です。
過去に複数回訪問していますが、毎回ブレが無く、美味しくて個性的。
親方の接客も清々しくて素敵です。
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久いちさん概観
親方は久兵衛で長らく握られていたので、江戸前の素地が正に「徹底」されており、同時に個性的な仕事も開発されているところが魅力です。
更に下町的なホスピタリティも抜群なので、友人、恋人、家族の誰と伺っても満足度が高いお店だと思います。
今回は2017年の鮨納めで訪問しました。
この度頂いた握りの内容
頂いたコースはいつも通り【大島】6,000円。
年末でちょいとバタバタされていたので、定番の先付をつまみ、日高見1合を飲みながら待ちます。
実に心地良い時間です。
鮃
塩を振って旨味を凝縮している。
こちらのシャリの美味しさを再認識。
金目鯛
昆布〆。これはストレートに旨い!
身にはぷりぷり感があり、昆布も良い塩梅。
香りを付けすぎず、旨味を付加し、金目鯛を脱水している。
墨烏賊
親方は墨烏賊にこだわりがあり、淡路産の下氷で搬送されたものを使用される。
魚の箱には氷水を入れる「水氷」の方が一般的だが、水を入れずに氷だけを詰めたものが「下氷」と呼ばれる。
そして、肉厚な切り付け。
バツッと切れた後に、とろりととろける。
雄々しい粋な墨烏賊である。
柚子の使用量も丁度良い。
鮪赤身
時期ならではの旨味に酸味が混じり、爽快。
鮪中トロ
脂が行き過ぎておらず魅力的な量。
旨い。
そして、爽やか。
小鰭
強く〆つつ、しっとり。
酸味はやや強めで、今回は小鰭の香りを活かしていると感じた。
エボ鯛
甘酢漬け炙りと言う個性的な仕事!
〆の塩梅に加えて、甘酢なのが良い。
軽い甘みがエボ鯛の脂を活かしている。
酢で凝縮しふっくらした身に、炙りが彩りを添える。
前回の針魚に次いで、新たな仕事を楽しませて頂いた。
椀
いくら軍艦
皮は瞬時に弾け、正に飲み物のようないくら!
大変良い。
聞けば、100℃で処理されているとの事。
僕も家で作る時90℃オーバーで試しているので、勇気付けられました。
海胆軍艦
溶けて、濃密な甘みが押し寄せる。
ミョウバンの苦み(収斂味)は殆ど無い。
蛤
久兵衛出身職人としては珍しく、濃厚な煮ツメと強い漬け込みの蛤をぶつける、ザ・江戸前!
伝統的な江戸前仕事を行わない若手が増えているので、嬉しい。
噛み締める喜びがある。
穴子
柔らかく煮られているが、繊維質が活きている煮加減なのが素晴らしい。
そして、強めの焼き加減が香ばしい。
穴子の甘み、香り、食感のを全てを活かしている。
鉄火巻
良い鮪を使用されているのが分かる鉄火巻!
干瓢巻
きっちりした食感が気持ち良い。
鯖 追加
しっとり滑らかな食感で、脂が実に美味。
店名:鮨 久いち(すし ひさいち)
シャリの特徴:塩をキリッと利かせ、硬さと温度が丁度良いシャリ。また、赤酢のシャリも併用されるように。
予算の目安:握りは萩6,000円(8貫)、大島8,000円(11貫)、おまかせ11,000円(15貫)
最寄駅:TX浅草駅から400m、メトロ・都営浅草駅から1,000m
TEL:03-3874-2921
住所:東京都台東区浅草3-18-8
営業時間:12:00~14:00、17:30~23:00
定休日:月曜
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