こんにちは、鮨ブロガーの、すしログ(@sushilog01)です。
今回紹介するお店は、和歌山にあって奈良の人気店に負けないほど美味しい柿の葉寿司を頂けれるお店です。
僕は2016年に初めてお伺いして、その後も足を運んでいます!
お店があるのは、2016年に大河ドラマ「真田丸」で脚光を集めた街、九度山(くどやま)です。
九度山は真田幸村が関ヶ原で敗けた後、父・真田昌幸とともに蟄居を命じられた土地です。
当時真田親子が住んでいた九度山屋敷は現在「真田庵」こと善名称院となっており、歴史ファンたちが足を運んでいます。
街の名前の由来は弘法大師空海にあると言われます。
空海の母が現在の九度山にある慈尊院(通称・女人高野)に住んでいたため、「月に九度」高野山を降りて訪ねていた事に由来するそうです。
歴史の街である九度山は、同時に柿の名産地で「柿の里」としても知られています。
その柿の名前は「富有柿」と言い、紀州随一の柿と認められています。
そのような柿の里において、名産の副産物である柿の葉を用いて、手作りの柿の葉寿司を作られているのが、ここ九和楽さん。
店名は九度山と「喰うは楽しい」と言うスローガンを掛けて付けられたそうです。
歴史ある「柿の里」で、保存料無添加、完全手作りで作られている柿の葉寿司があると聞いては、寿司好きとしては行かねばならぬ…
妙な使命感が発揮され、高野山に向かう前に立ち寄りました。
2015年に奈良県で食べ比べをした時の記憶が蘇ります(笑)
すしログ No. 86【柿の葉寿司の食べ比べ】奈良でおすすめの柿の葉寿司は?
尚、こちらは鯖の寿司以外に鮭と椎茸(珍しい!)も作られているのですが、これらは前日までの要予約となるのでご注意ください。
また、午後は電話が通じにくいように感じたので、午前中の電話の方がベターかもしれません。
お店に到着すると、店先に紛れも無い鮭の切り身が干されていて驚きました(2016年初訪問時)。
帰宅して調べてみたところ、定置網で捕らえた北海道産の鮭との事でした。
この光景を見た瞬間に、美味しい事を確信しました。
鮭では無くサーモン、国産の鯖では無く外国産の鯖を使うお店は数限りないので…
そして、お店の奥では4名ほどの女性がせっせと柿の葉寿司を作られておりました。
全てにおいて安心と期待を抱かせてくれるお店です。
頂いたものは12個入りで、4種類の種を詰めて頂きました。
サバ、サケ、タイ、椎茸の4種類です。
開けた時も嬉しいのが柿の葉寿司。
箱にみっちり詰まっており、何が入っているのかワクワクしますね。
ちなみに、6月〜10月までは生の葉っぱを使用されており、それ以外の季節は塩漬けの葉っぱを使用されているそうです。
しっかりと〆ることで柿の葉との親和性が高まり、時間を置いても美味しいのは関西鮓らしい嬉しさ。
ちゃんと鯛の香りも楽しめます。
しっかり脂が乗っており、頬がほころびます。
しかし、適度に〆られているため脂が重たすぎず、心地良く頂けます。
鯖も香りがバッチリ!
一般的な鮭の柿の葉寿司よりもやや厚切りで、噛み締めると極めてしっとりした食感。
旨味と香りもたっぷり味わえます。
正直なところ舐めていましたが、これは美味しい(笑) ※初回に頂いた時の感想
椎茸に仕事があります。
流石、要予約品。
椎茸が持つ旨味や味付けもさる事ながら、柔らかくも弾力がある食感が酢飯に合い、未だ知らなかった柿の葉寿司の魅力を感じさせてくれました。
かすかな苦味が実に良いです。
大人の味わいです。
そして、頂いた後にお店のサイトを見たところ、下記のような恐るべき説明が…
昭和30年頃までは松茸が主流でした。
松茸が安かったせいもあり、量が多くあまり喜ばれず、
最後には松茸ばかりが残っておりました。
お金持ちの家では、椎茸を使っておりました。
県外から訪問される際には、是非とも事前予約をオススメします!
いやはや、個人的には、吉野のひょうたろうに勝るとも劣らない秀逸な柿の葉寿司だと感じました!
以前、奈良県の柿の葉寿司複数軒を巡った際に使った「指標」も下記に明記します。
創業:???
お値段(鯖):1,000円(9個) @111円 ※今まで頂いた柿の葉寿司で最安値です
酢飯:酢、甘みともに穏やかで、タネを活かす調味
鯖:〆過ぎず鯖の持ち味を活かす仕事
総評:文句無しにオススメ出来ます
「九和楽」さんのお店情報です。
店名:九和楽(くわらく)
予算の目安:1,000円〜
TEL:0736-54-2600
住所:和歌山県伊都郡九度山町九度山1353
最寄駅:九度山駅から380m
営業時間:8:00~ ※売切れ次第終了
定休日:不定休
郷土寿司の魅力も伝えていきたい、すしログ(@sushilog01)でした。
※No. 149の記事に最新情報を追記しました。
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