リーズナブルにサクッと楽しめる立喰い寿司!外神田「鮨スタンド 三六五」

鮨スタンド三六五看板

こんにちは、鮨ブロガーの、すしログ(f:id:edomae-sushi:20201002142555p:plain@sushilog01)です。

さて、2021年から2022年にかけて、「立喰い寿司」のニュースをよく聞くようになりました。

2021年2月に、新橋に「立喰い寿司あきら」が誕生して以来、ブームとなりました。

2021年10月には、「おのでら」グループや「りんだ」が出店し、一気に加速。

今や数多くのお店が生まれています。

 

…ただ、中には価格が高いため「高級立ち食い寿司」となっているケースも散見されます。

「立喰い寿司」である以上、座って食べられるお店の3分の1から4分の1くらいの価格で食べたいところ…

そこで見つけたのが、今回ご紹介する「鮨スタンド三六五」です。

 

こちらは豊洲市場仲卸の「島津商店」さんが運営するだけあり、納得の価格で「立喰い寿司」を楽しめます。

すしログ

色々な面で「ほどほど」なところが好印象です。

技術よりも仕入れで食わせ、仕事も施すところが素敵な立ち食い鮨です。

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外神田「鮨スタンド三六五」の立地と雰囲気

「鮨スタンド三六五」は東京メトロ銀座線・末広町駅から徒歩2~3分ほどの場所にあります。

お店の外観はスッキリしていてお洒落です。

 

内観も「立ち食い寿司」のイメージを覆すような雰囲気で、落ち着いています。

清掃状態もバッチリで、荷物置き場なども完備されていて、席の間隔が取られています。

「立ち食い寿司」とは言え、味に集中できる雰囲気づくりをされている点が好印象です。

「鮨スタンド三六五」のメニューとシャリについて

メニューは基本的に日替わりで、さすが仲卸の経営だけあってタネ数が豊富です。

鮨スタンド三六五メニュー01

割と珍しいタネもあり、価格帯は上記の通りピンキリです。

鮨スタンド三六五メニュー02

リーズナブルに頂くならば、【本日の五貫】1,650円を頂きつつ単品で追加するのがベストです。

 

注文は、チェックリストに記載して、ある程度一括で頼むシステムです。

鮨スタンド三六五メニュー03

 

「鮨スタンド三六五」は、リーズナブルな立ち食い鮨となりますが、本山葵を使用している点が素晴らしいです。

こまめに本山葵をおろしていて、好感が持てます。

個人店でもランチは混ぜ山葵を用いるお店があるので、仲卸として魚への敬意を感じます。

 

そして、こちらはタネの品揃えだけでなく、シャリも頑張っている点が魅力です。

味付けは、誰もが好きな甘味を付けたクラシカルなシャリですが、温度と粘度が良好です。

炊き加減は柔らかめですが、問題無く粒がほどけます。

回転寿司にしても立ち食い寿司にしても、一番問題なのは「甘い・冷たい・粘っこい」シャリなので、その点がクリアされていると、頂いていて違和感がありません。

 

トータルとして、カジュアルに頂ける立ち食い鮨としてはオススメできる一軒です。

握りの技術は完全にさて置き、昔ながらの立ち食いスタイルでありながら、鮨が進歩した現代に頂いても満足できるクオリティなので、進化系の立ち食い鮨と言えると思います。

お値段がお値段なので、たまに握れていない点は許してあげましょう(笑)

「鮨スタンド三六五」で実際に頂いたもの

それでは、実際に頂いたものをご紹介します。

 

この度頂いたタネ

  • 琵琶鱒(ビワマス)
  • イシガキ貝(エゾイシカゲガイ)
  • アラ
  • シロホシフエダイ
  • 新子
  • 生いくら
  • ホヤ
  • 白海老
  • 鮪赤身
  • 鮪中トロ
  • 煮蛤

ちなみに、お酒も飲むことができて、なかなか個性的なラインナップです。

鮨スタンド三六五お酒メニュー

 

ガリ

ガリ

甘味が控え目なところが好印象。

廉価なお店は甘味が強く、食感が柔らかく、薬品臭いお店も多いので…

リーズナブルでも市販の大量生産品を使わない選択は高評価したい。

 

鰹

食感は水っぽくなく、ねっちりしていて、濃厚な味を楽しめる。

塩で提供するスタイルは、タネの扱いに自信がある証と思われる。

 

琵琶鱒(ビワマス)

琵琶鱒(ビワマス)

ビワマスとは非常に嬉しい!

濃厚な味で、鱒の香りも優雅に楽しめる。

僕は琵琶鱒を鱒類の中でも最強クラスの美味しさであり、天然モノの上質な琵琶鱒はマスノスケ(和製キングサーモン)に匹敵すると考えている。

立ち食い寿司で淡水魚の魅力を伝える志にも惹かれるところだ。

 

イシガキ貝(エゾイシカゲガイ)

イシガキ貝(エゾイシカゲガイ)

夏の貝として人気を高め、定着した感のあるイシガキ貝(エゾイシカゲガイ)。

高級店も多用する貝なので、立ち食い鮨で出しているのは流石、仲卸の経営だと実感。

 

アラ

アラ

バツバツと力強い食感で、噛み締めると味わい深い。

1貫440円なのでお店としては少し高級なタネだが、タネのクオリティを考えるとコストパフォーマンスが高い。

高額なタネはクオリティを感じられるかどうかでコストパフォーマンスの意識が大きく変わるはず。

 

鰯

臭み無く、とろりと脂が滲む。

 

シロホシフエダイ

シロホシフエダイ

非常にレアな南方系の魚。

ねっちりした身から寝かせていることが分かり、旨い。

 

鯵

むっちりした食感で、これも十分に旨い。

 

新子

新子

カジュアルに新子を楽しませてくれるのは良い。

〆の仕事については流石に一流店の凄さが分かる結果となるが。

 

生いくら

生いくら

皮は柔らかく旨い。

訪問は8月上旬で走りであったため、粒は小粒であるが、満足度が高い。

 

ホヤ

ホヤ

メニューを見て「ホヤ!?漁港の寿司みたいだが…」と思ったが、「ひと手間かけて握ります」との記載を信じて頼んだところ、予想外にヒット!

ホヤを低温で火入れして、漬け込んでいる。

臭みは無く、とろ〜り、しゃっくしゃくな食感が良い。

甘味のあるシャリとのバランスも良かった。

 

白海老

白海老

昆布〆の塩梅を見るためにオーダーしたところ、昆布の香りが程良く、良い塩梅だ。

脱水されてむっちりした白海老は、とろーりととろける。

 

鮪赤身

鮪赤身

キリッと酸味が漂い、軽い味わいと思いきや香りが高まる。

十分に満足させてくれる赤身。

 

鮪中トロ

鮪中トロ

部位は背トロとの事。

コクがあり旨く、そして酸味が広がるのは夏鮪らしい。

 

煮蛤

煮蛤

漬け込みで甘味を移しつつ、煮ツメや煮キリを塗らないスタイル。

見てくれは微妙だが、仕事で楽しませる試みが良い。

廉価な寿司だと、甘味が先行するタレのような煮ツメや、逆に味が薄すぎる煮ツメも多いので…

しっかり握れていると更に美味しいだろう。

「鮨スタンド三六五」のお店情報と予約方法

「鮨スタンド三六五」は、公式のWEBサイトより即時予約が可能です。

訪問した時は予約なしでも空席があったので、立ち食い寿司らしく、ふらりと寄るのも良いかと思います。

 

鮨スタンド三六五(食べログのリンク)

店名:鮨スタンド三六五(すしスタンドさんろくご)

シャリの特長:米酢に砂糖の甘味を加えたクラシカルなタイプだが、温度や硬さは程よくほどける。

予算の目安:【本日の五貫】1,650円〜

TEL: なし

住所: 東京都千代田区外神田3-6-5

最寄り駅:末広町駅から200m、秋葉原駅から750m

営業時間:月~金12:00~15:00(L.O.14:30)、17:00~22:00(L.O.21:30)、土12:00~15:00(L.O.14:30)

定休日:日曜

 

様々な鮨店が生まれることを歓迎する、すしログ(f:id:edomae-sushi:20201002142555p:plain@sushilog01)でした。

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