すしログ No. 71 あばらや@千日前(大阪府)

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怪しげな路地にある、怪しげな名前のお店…

しかし、実はこちらは、1955年創業の隠れたバッテラの名店です。

お店の外観も内装も、何処からどう見ても街場寿司。

情報を聞いていなければ、確実に入っていなかったと思います。

お店に入ってオーダーした後も不安でしたが、お店の方は人情味があり、すぐに一息つくことが出来ました。

鯖寿司を半分その場で、半分持ち帰りで頼み、ビールを飲みながら待ちます。

ちなみに、鯖寿司を指す「バッテラ」とは、ポルトガル語が語源。

「カステラ」と同様にポルトガル語とは意外ですが、”bateira”(バッテイラ)は「小舟」を意味するそうです。

小舟のような寿司。

大阪の方言かと思いきや、形状から名付けられたとは、意表を突かれます。

しかも名付け親は明治期の鮨店のご主人だったそうですが、ポルトガル語とは粋ですねえ。

さて、こちらのバッテラは、驚くほどに美しい見た目です。

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小舟というよりも宝船!

白板昆布に透ける木ノ芽がキラキラと光り、食べるのが勿体無くなります。

というのは嘘で、無性に食べたくなり、パクリと頬張ると、味わいも個性的です。

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鯖は大阪寿司特有の薄切りで、〆加減は比較的浅めです。

しかし、塩をキリッと利かせており、塩気が立っております。

鯖単体で頂くとしょっぱいのでしょうが、そこを甘めの酢飯と、酢飯の間に仕込まれた鯖おぼろがしっかりと受け止めております。

こちらのバッテラは、この鯖おぼろが実に特徴的です。

酢飯もふんわりと巻いており、軽やかな味わいです。

薬味に使われている木ノ芽だけでなく、胡麻もアクセントとなり、渾然一体の魅力を創りだしております。

使用している鯖もしっかりした国産の真鯖。

得てしてノルウェーあたりの輸入品を使うお店が多い中、さりげないこだわりが応援したくなる所以です。

一見すると飲み寿司店ですが、老舗にも負けずとも劣らない鯖寿司を楽しませてくれる名店です。

店名:あばらや

予算の目安:2,500円~

最寄り駅:日本橋駅から261m

TEL: 06-6631-0223

住所: 大阪府大阪市中央区難波千日前2-14

営業時間:11:30~14:00、16:00~23:00

定休日:日曜、祝日

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