こんにちは、鮨ブロガーの、すしログ(@sushilog01)です。
以前、当ブログで絶賛の紹介をしたイラブー料理の「カナ」さん。
傑作!イラブー(海ヘビ)料理!沖縄の伝説の名店カナ海ヘビ!?と聞いて驚く人も多いかもしれませんが、実際には極上の出汁を堪能出来る至高の食材です。
僕は「沖縄らしさ」をダイレクトに感じられる素晴らしい郷土食材だと思います。
そして、今回紹介する「浜珍丁」さんも素晴らしきお店の一つです。
40年以上の歴史を誇るお店ながら、食べログの口コミは2件で、スコアは3.04!
かたやGoogleマップは57件で4.1と言う高評価が付いています。
つまり、旅行者が滅多に訪問しないものの、地元の人に愛される「隠れた名店」だと思われます。
グルメな方には是非とも訪問して頂きたい珠玉のイラブー汁です!
「浜珍丁」さんは、沖縄南城市の馬天港にある魚介料理のお店です。
名物は目の前の港で揚がる朝どれの沖縄産の魚介。
そして、何はともあれ、非常に珍しい【生イラブー汁】は必食です!
店名の由来はマングローブの一種である「浜沈丁」。
ただ、「沈」と言う字は縁起が悪いと判断し、平仮名にしようとしていたところ、看板屋さんが勝手に「浜珍丁」と書いて今に至るそうです。
これは、僕が訪問するきっかけとなった「霧島酒造」さんの記事からの引用です。
この記事が僕を惹きつけた理由は、【生イラブー汁】の稀少性のみならず、店主である嶺井 敬子さんの情熱です。
通常のイラブー汁は燻製のイラブーを使うところ、嶺井さんは生のイラブーを使用されています。
生のイラブーは臭みがあるので、試行錯誤された結果、抜群に美味しい【生イラブー汁】を完成されました。
生イラブーの仕込み(上記霧島酒造さんサイトからの引用)
- 漁師さんから生きたイラブーが届く
- 海水に1週間ほど漬ける
- 洗って沸騰したお湯に入れて、薄いウロコを手で剥く
- 冷凍しておいたイラブーを下茹でする。
- 下茹での後に、新しい湯で煮込む
- 金串を刺して脂を出す(イラブーのエキスを出す)
- 大体3時間ほど煮る
- 鰹出汁、豚出汁を加え、島マース(沖縄海塩)で味付けする
- トッピングに昆布とテビチ(豚足)を添えて完成
料理が好きな人ならば、この工程を見ただけで胸がワクワクするのではないでしょうか?
では、念願の【生イラブー汁】のレポートをお届けします。
港の魚介酒場だけあってお刺身も付いてきます。
サラダのドレッシングは一般的な胡麻ドレッシングですが、薄切りのゴーヤーが入っているところに沖縄感。
他にももずくや、漬け物に島らっきょうが入るところなど、沖縄の定食らしいおかずが付きます。
さらに途中で追加のお刺身も登場し、ホスピタリティが嬉しい。
「ミーバイ」は沖縄でハタ類の魚を表す言葉で、沖縄でも高級魚だ。
軽く脱水しているのか、最初にみっちりした食感があるのが意外。
そして、ホロホロとほどけ、上品な旨味を楽しませてくれる。
これは旨い!
ゼラチン質と旨味が凄い!
一口目からいきなり、「これはスープ料理の傑作だ!」とテンションが上がった。
臭みは皆無で、とにかく旨味が強い!
鰹出汁、豚出汁ともバランス良く調和し、どの出汁が出すぎることもない。
また、燻製イラブーでなくても、香ばしいスモーキーフレイバーがあるところが興味深い。
断面は魚肉ソーセージのようだが、これは何かお分かりだろうか?
非常に珍しい事に、イラブーの卵が詰められている。
卵の粒子は細かく、出汁として旨味は出ているものの、希少性を楽しませる嬉しい仕事が光っている。
上記の定食で3,000円。
仕込みの手間を考えると非常に良心的だと感じました。
これからも頑張ってください。
「浜珍丁」さんは、お電話のみでの予約となります。
現在、お昼は基本的に営業されていないようなので、予約できたらラッキーなようです。
店名:浜珍丁(はまちんちょう)
予算の目安:生イラブー汁の定食3,000円ほど
TEL:098-947-2444
住所:沖縄県南城市佐敷津波古375-2
最寄駅:なし
営業時間:16:00~22:00
定休日:日曜 月曜
冒頭で言及したもう一つの名店「カナ」さん
傑作!イラブー(海ヘビ)料理!沖縄の伝説の名店カナ
和食とは異なる出汁文化に魅了される、すしログ(@sushilog01)でした。
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