すしログ No. 166 とり松@京丹後(京都府)

こちらは京丹後で創業80年を超える日本料理店です。

中でも郷土寿司の【ばらずし】が有名です。

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京丹後の【ばらずし】は郷土料理として有名で、秋祭りや早苗饗(さなぶり、田植え終えた際のお祝い)などの祝日に供されてきました。

「まつぶた」と呼ばれる長方形の木箱に、干瓢や牛蒡を混ぜた酢飯を詰め、鯖のオボロや錦糸卵、椎茸、木ノ芽など季節の薬味をまぶした郷土寿司です。

鯖のオボロを用いる寿司は珍しく、その独特の風味が強烈な個性を与えています。

 

僕は、京都在住の友達からのお薦めを受け、京都駅で購入した次第です。

京都駅では改札内外で入手する事が出来、改札外だと八条口にある「ギフトキヨスク京都店」、改札内だと新幹線コンコースの「古都みやび」が入手し易いかと思います。

と言うか、二日連続で違う味を上記両店で購入しました(笑)

「駅弁」に当たるので、売り切れを懸念される方もいらっしゃるかと思いますが、ともに18時過ぎでも幾つか置いてあり、人気駅弁としては入手し易い方かと。

他に、伊勢丹のデパ地下でも入手出来るそうです。

 

さて、この度購入した二種類とは、通常のものと、青紫蘇入り。

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ともに特徴的な点は前述の通り鯖のオボロ。

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鯖の香りがしっかりあり、鯖好きとしては心をグッと掴まれる風味で、

甘みを付加しているところに何とも郷愁をそそります。

さらに、骨ごと炊いて粉砕しているため、香ばしさと食感が二重になっております。

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酢飯の方は関西の寿司としては甘みが低めで、酢飯自体は酸味は穏やか。

しかし、鯖オボロと頂くと、酢の酸味が鯖と甘みと良きハーモニーを奏で、全体の味わいを引き締めてくれる。

大変良いバランスです。

鯖オボロ以外の具は、タケノコ、椎茸、干瓢。

椎茸は柔らかく甘すぎず巧いこと炊かれ、干瓢が極細切りな点も個性的。

そして、青紫蘇入りは紫蘇がハッキリと感じられ、通常のものよりもスッキリ味。

それでいて、紫蘇が前面に出てこず、あくまでも鯖オボロ主体なところが上品だと感じます。

ちなみに、一つは持ち帰り、蒸籠で蒸してみました。

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写真は完全に失敗作ですが、常温とは異なる味わいとなり、より「優しい味わい」「優しい甘み」を感じる事が出来るので、持ち帰られる場合には試してみても面白いかと思います。

ただ、蒸すのは青紫蘇よりも普通バージョンの方が良いです。

青紫蘇でやりましたが、紫蘇の風味が飛んでしまうので、オススメしません。

 

箱に入っている状態だと一見少ないように思われるかもしれませんが、押し寿司なので結構しっかりしたボリュームが有り、鯖オボロもふんだんに使われているので、満足度は高いかと思います。

京丹後は京都市内から遠いので、京都駅で郷土寿司をお手軽に購入出来るのは嬉しいですね。

京丹後には僕が大好きな縄屋さんがありますので、健啖家の方は、そちらとのハシゴをされてみてはいかがでしょうか?

 

店名:とり松(とりまつ)

予算の目安:ばら寿司1人折840円、お店では吸い物付き850円

TEL:0772-72-0429

住所:京都府京丹後市網野町網野145

最寄駅:網野駅から900m

営業時間:お昼11:00~14:00、夜16:30~21:00

定休日:毎週火曜日、第2・第4月曜日(火曜日が祝日の場合は翌日休)

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