正統派の仕事と細やかな配慮が光る小倉の優良店!「鮨 きよ川」

きよ川看板

こんにちは、鮨ブロガーの、すしログ(@sushilog01)です。

今回、小倉で「鮨 丸喜」さんとともに訪問した鮨店が「鮨 きよ川」さんです。

親方は福岡の老舗割烹で修行されたとのことですが、仕事は非常にモダンで、細部への配慮を味で感じる鮨でした。

タネの特徴に合わせてシャリの温度を緻密にコントロールし、細やかな仕事を施す丁寧な鮨。

お昼の握りコースは8,800円という驚きの良心価格なので、どなたにも安心してオススメできる鮨店です。

鮪赤身
すしログ
すしログ

鮪の湯霜漬けや茹で置きの車海老など、古典的な仕事を用いつつ味は洗練されている点が素晴らしい。

軍艦も握り置きせず、実に誠実な鮨だと感じました。

こちらも食べログ3.12と未だスコアが低いものの、確実に上がる技量をお持ちです。

すしログについて

★全国6,500軒超を食べ歩く食好き
☆「日本鮨酒文化振興協会」代表、J.S.A. SAKE DIPLOMA、WEST Level 3 SAKE
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★noteに、各種グルメマガジンを連載しています!
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北九州・小倉「鮨 きよ川」の魅力とは?

きよ川暖簾

北九州・小倉の江南町に店を構える「鮨 きよ川」さんは、福岡の老舗割烹「やま中」で修行を積まれた親方が2022年12月にオープンされた鮨店です。

お店はマンションの1階に入っていて、外観からすると鮨店らしくありませんが、二重扉をくぐると瀟洒で凛々しい雰囲気です。

店内には檜の一枚板カウンターが横一列に凛と鎮座し、落ち着きのある瀟洒な空間。

席数はわずか7席のみで、親方の目配り・気配りが行き届く心地良い距離感です。


親方の仕事は、古典的な江戸前鮨の仕事を用いつつ、鰆などのモダンな種には独創的な仕事を施す、温故知新を地で行くタイプです。

よって、昔から鮨を食べてきた方から、若い方まで幅広くオススメできる方向性です。

リーズナブルなランチコースながら妥協なく、種も仕事も標準を大きくクリアしています。

鯖

そして、何より感銘を覚えたのは、シャリへの配慮と仕事の誠実さです。

シャリは赤酢を使用しつつも尖ったところが全く無く、まろやか。

塩気も上品で、後味にじんわりと心地よい酸味が漂うバランスの良い味覚設計です。

車海老

また、タネに応じてシャリの温度を細かく配慮されている点には嬉しく感じました。

例えば、アオリイカや白甘鯛、車海老にはシャリを低めの温度で合わせ、真鯛や紫海胆には温かめのシャリを合わせるなど、タネの身質や脂の融点、香りの立ち方に合わせて緻密に使い分けられています。

さらに軍艦巻きも決して握り置きせず、お客さんごとに海苔を炙って巻き上げるなど、細やかな配慮が随所に光ります。

確かな江戸前の技術に裏打ちされた端正な握りを、驚くほど良心的な価格で提供されている点に、親方の実直な心意気を感じずにはいられません。

「鮨 きよ川」のおまかせコースの詳細

それでは、実際にいただいた内容を紹介します。

冒頭に書いたとおりお昼の握りコースは8,800円で、夜のコースは19,800円です。

2026年9月訪問時にいただいた内容

2026年9月の訪問時にいただいたお料理と握りを紹介します。

お茶

運転があるため、あえなくお茶です。なんと440円でした。

白甘鯛の出汁と松茸の吸い物

白甘鯛出汁と松茸

なんと魅力的な先付けだ。白甘鯛で引いた出汁に松茸を合わせた、季節感を感じさせる贅沢な先付。旨味がたっぷりと滲み出ており、松茸の鮮烈な香りとシャキッとした食感が実に心地よい。胃袋を温め、香りと旨味で食欲を刺激し、これからのコースへの期待感を高めてくれる。

蛤の茶碗蒸し

蛤の茶碗蒸し

滑らかな茶碗蒸しに、蛤の旨味がこれまたたっぷりと凝縮されている。コハク酸由来の力強くも上品な旨味が口いっぱいに広がり、思わず笑顔になる。

アオリイカ

アオリイカ

握りはアオリイカからスタート。細かく包丁が入れられており、舌の上でとろけるような食感とともに濃密な甘味が広がる。シャリは意外にも低めの温度なので疑問を感じたが、これはアオリイカの甘味を引き立てるための計算された選択であることが次に続く握りをいただき分かる。

鯛

鯛

寝かせの見極めが良く、しっとりとほどけながらシャリに馴染む。こちらはアオリイカから一転して温かめのシャリを合わせており、安心感を覚える。シャリの温もりによって真鯛の旨味と脂がじんわりと広がり、特有の香りが広がりシャリと相まって旨い。鯛が旨いと信頼感が一気に高まる。モノと仕事がハッキリと表れる種なので。

鯵

鯵

身質が非常に柔らかく、脂が大変良く乗っていて香りも良い。噛ませた浅葱の分量が極めて上品で、薬味が主張しすぎることなく鯵本来の旨味と香りを巧みに活かしている。

いくら軍艦

いくら軍艦

お客さん複数人分を握り置きすることなく、一人ずつ握り海苔は直前に巻かれる軍艦。いくらは出汁に浸けて柑橘を上品に利かせる仕事が施されており、スッキリ感を高めつつ、粒が弾けるといくらならではの香りと油脂のコクを楽しめる。

白甘鯛

白甘鯛

昆布を効果的に当てて白甘鯛の旨味と調和させ、タネの印象をグッと高めている。昆布の旨味だけでなく移された香りが非常に上品。こちらもシャリは低めの温度にコントロールして温度帯を使い分け、メリハリを生み出している。

鮪中トロ

鮪中トロ

塩竈産の本鮪。口に含むと、上質な脂がじんわりと高まりつつ、赤身寄りの酸味と香りも力強く強まる。今年は夏らしい血の香りを持つ時期が長かったが、今回は太平洋黒鮪らしい香りにシフトしていることを実感する。

ガリ

ガリ

甘味があり、酸味と辛味はじんわりと広がる。フルーティーなタイプのガリ。

※前回の記事にも書いたとおり、ガリについては今まで握りに入ったタイミングで紹介していたが、自身は食べることが少ないので、今後は食べたタイミングで紹介することに方針を変更。

鮪赤身

鮪赤身

湯霜漬けの仕事。香りが良く、軽い薫香をまとう点が個性的で、軽く凝縮した鮪の身質と赤身特有の香りを満喫できる。小倉の地でクラシックな江戸前鮨の仕事をされている点には嬉しくならざるを得ない。

鯖

鯖

3枚づけにすることで、歯切れの良さとシャリとの一体感を巧みに演出している。脂の旨味をじんわりと楽しませながら、青魚の芳醇な香りも高まる。あしらわれた白板昆布の甘味と酸味が素敵な塩梅で寄り添い、鯖の魅力を引き立てる。

鰆

鰆

まさに白眉の一貫。皮は炭火でパリパリに焼き上げられていて香ばしいが、身は驚くほどしっとり、とろり。このコントラストが非常に強い。その上、絶妙な火入れによって皮下脂肪を巧みに溶かしており、皮のパリッとした食感の直後に、脂が調味料のように馴染む。食後に記憶に焼き付く個性的かつ完成度の高い仕事だ。

車海老

車海老

あえて茹で置きの妙を楽しませてくれる仕事。甲殻類らしい香りが非常に強く立ち、甘味も強い。繊維質はしっとりとしており、香りの余韻が非常に長い。シャリの温度を低めに合わせることで、海老本来の甘味と香りが際立っている。良い仕事だ!

海胆軍艦

海胆軍艦

玄界灘産の紫海胆。地物特有の澄んだ香りが心地良く、脂っこい甘味ではなく豊かな香りとコクで楽しませてくれる。海苔は直前に炙られていて香ばしさが引き立ち、シャリはほんのり温かめで海胆のコクを受け止める。

椀

椀

出汁をしっかりと利かせつつ、まろやかな味噌で仕立てられたホッとする味わいの味噌汁。

穴子

穴子

しっとり、ふわんふわんに煮上げられた穴子。提供直前に炭火で軽く炙ることで香ばしさを纏わせ、山椒とともに供される。清涼な山椒が穴子の甘味と脂を引き締める。

玉子

玉子

甘味を利かせて香ばしく焼き上げられた出汁巻き玉子。ほっこりとした安心感を与える。

水菓子

水菓子

自家製抹茶アイス。ミルクのコクが強く、そこに塩気を利かせたきな粉を合わせる点が実に粋。最後まで職人のセンスと細やかな配慮が光る。

「鮨 きよ川」のお店情報と予約方法

「鮨 きよ川」さんは、完全予約制でお電話や食べログ等からネット予約が可能です。


鮨 きよ川(食べログのリンク)

店名:鮨 きよ川(すし きよかわ)

シャリの特徴:赤酢を使いつつまろやかで上品な塩気、じんわりと広がる酸味。タネに合わせて温度を細やかに使い分ける。

予算の目安:昼 8,800円〜、夜 19,800円〜(今回の訪問時のお会計は9,240円)

最寄駅:香春口三萩野駅から約300m)

TEL:093-600-2020

住所:福岡県北九州市小倉北区江南町3-30 コートハウス・ピノ 1F

営業時間:12:00〜14:00、18:00〜21:00

定休日:日曜日(※不定期で日曜営業、平日休業あり)

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今の時代に嬉しくなる価格と内容に嬉しくなる、すしログ(@sushilog01)でした。

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