こんにちは、あんこが大好きな鮨ブロガーの、すしログ(@sushilog01)です。
さて、こちら菊壽堂義信さんは大阪が誇る老舗の和菓子屋さんです。
創業は天保年間(1831年~1845年)と言われ、現在のご主人・久保昌也さんで何と17代目に当たるそう。
名物の【高麗餅】は今の時代に頂いて美味しい餅菓子で、歴史に裏打ちされた味を実感できます!
すしログ
菊壽堂義信さんの銘菓【高麗餅】のお味は?
こちらが、銘菓【高麗餅】です。
見た目の形状から手で餡をつかんで握って作るのが分かりますね。
素朴ながら味わい深い造形です。
職人さんの手から我々の手に運ばれてきたかのような、おもてなしの心を感じませんか?
なんとも目に焼き付く姿ですよね。
餡の中には求肥餅が入っています。
非常に柔らかな求肥餅で、口どけの良い餡と一体化します。
甘みはそれなりに強めですが野暮ッたさが皆無。
バランスの良い餅菓子だと一口で分かります。
餡は、こし餡、粒餡、白餡、抹茶餡、胡麻(白餡)の5色。
小豆は丹波産と備中産を使用されていて、北海道産ではない点に大阪老舗和菓子屋の矜持を感じます。
こし餡はサラッサラで上品に感じますが、小豆の香りも良いので存在感があります。
粒餡もホロッと皮がほどけたか思うと、サラッと溶ける、軽やかなもの。
深い緑色が印象的な抹茶餡は抹茶の香りが良く、抹茶らしいほのかな苦味が爽やかに感じます。
胡麻はすり胡麻を白餡の表面に付けていて、香ばしさがアクセントになります。
全く異なる味わいで魅せる、完成された餅菓子です。
伝統的な味を750円で楽しめるのはリーズナブルでしかありません。
入手困難!?もう一つの名作【梅干し】
【高麗餅】目当てで訪問して、たまたま頂いたのが【梅干し】です。
まさに梅干しのような可愛らしい見た目。
ただ、味わいは梅干しとは異なります。
手亡豆と備中産白小豆の白餡を求肥餅で包み、砂糖でコーティングしていて、上には紫蘇をトッピング。
一見するとハードそうですが、実際にはサクッとした後もっちりとちぎれ、餡がサラッと溶けます。
甘みも見た目ほどに強くなく、上品に仕上げられた独創的な和菓子です。
他にも【葛ふくさ】などの銘菓があるようなので、機会を見つけて再訪せねばと感じました。
菊壽堂義信さんの立地と雰囲気
ビジネス街の北浜のビルの間に、ひっそりとたたずんでいます。
お店には看板や暖簾がかけられていませんので、見落とさないよう要注意!
雰囲気のある建物自体が目印で、入り口の脇になんとかお店の情報を発見できます。
店内には小さなガラスケースに加えて、喫茶スペースがあります。
こちらでは作り立ての【高麗餅】を頂いたり、季節の御菓子を頂けるそうです。
創業当初は茶店として営んでいたことの名残、と言うか、原点の商売を大切にする心意気の表れでしょうか。
菊壽堂義信のお店の情報
全て手作りで作られているので、在庫は多くは無いと思われます。
心配な方はお取り置きをお願いするのが得策です!
また、営業は平日のみなので、訪問は計画的に。
店名:菊壽堂義信(きくじゅどうよしのぶ)
予算の目安:高麗餅750円、梅干し1個250円など
TEL:06-6231-3814
住所:大阪府大阪市中央区高麗橋2-3-1
最寄駅:北浜駅から260m、淀屋橋駅から450m
営業時間:10:00~16:30(茶房11:00~16:00) ※売り切れ次第終了
定休日:土曜、日曜、祝日
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若い人にほど和菓子を食べて欲しい!と思う、すしログ(@sushilog01)でした。
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