織田信長と戦った石山本願寺の兵糧!京都「亀屋陸奥」の銘菓【松風】

亀屋陸奥01

こんにちは、和菓子ファンを増やしたい、すしログ(@sushilog01)です。

今回ご紹介するのは、京都でも相当の歴史を誇るお店の「亀屋陸奥」さんです。

室町時代から続く御菓子ですが、今の時代に頂いても美味しい銘菓【松風】が看板商品。

すしログ

関東の【久寿餅】のように発酵を効かせた御菓子なのでマニアックかもしれませんが、現代人こそ食べて欲しい。

油脂、砂糖、化学で作られた量産洋菓子とはレベチです。

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京都「亀屋陸奥」について

京都の「亀屋陸奥」さんは、創業を1421年(応永28年)に遡るかなりの老舗です。

教科書にも登場する浄土真宗本願寺派第8世宗主「蓮如上人」につかえたそうです。

室町時代から続くだけあり、織田信長と石山本願寺が戦った際に本願寺側の兵糧となったと言う、凄まじいエピソードを持ちます。

亀屋陸奥外観01

店舗はこの通り横長。

京都は奥に長い間取りのお店が多いので、建物が横に長いと貫禄を感じます。

亀屋陸奥外観02

お店の前には西本願寺が見えます。

「亀屋陸奥」の御菓子の味わいについて

「石山合戦」は11年にも及んだため、糧米の確保が困難になり、【松風】が考案されました。

松風

【松風】は、小麦粉を練り麦芽飴と白味噌を混ぜて発酵させ、焼き上げた御菓子です。

このようないわれがあるため、江戸時代から現在まで、【松風】は西本願寺の御用菓子に採用されています。

 

現在の【松風】は、戦国時代の頃から改良されていて、洗練された味わいです。

製法については、以下のとおりです。

  1. 小麦粉に砂糖、麦芽、白味噌を練り込み、一晩寝かせて自然発酵
  2. 直径50センチメートルの平らな一文字鍋で円形に焼き上げる
  3. 網に乗せて冷ましてから短冊形に切る

松風

箱を開けると、端正な佇まいに目を奪われます。

松風01

白い菓子箱の中で整然と存在する【松風】は気品を感じさせます。

そして、箱を開けた瞬間に漂う、味噌の香りも印象的です。

松風02

いざ頂いてみると、意外にも硬い!

…しかし、噛みしめるともっちりしていて、頂くと味噌が次第に馴染みます。

芥子の実が実に良い仕事で、アクセントになります。

ぼうろとパンを組み合わせたような、餅とパンを合わせたような、不思議な食感です。

トータルとして、香り良く味わい深い御菓子であり、香りを楽しめるかどうかで御菓子の価値が代わってくると感じました。

 

そして、数日置くと発酵が進んで酸味と香りが高まるところがガチです。

本物。

 

ちなみに、一枚40キロカロリーほどなので、意外に軽いです。

「亀屋陸奥」のお店情報

「亀屋陸奥」さんのお店情報は以下のとおりです。

 

亀屋陸奥(食べログのリンク)

店名:亀屋陸奥(かめやむつ)

予算の目安:8枚700円〜

TEL:075-371-1447

住所:京都府京都市下京区西中筋通七条上ル菱屋町153

最寄駅:京都駅から800m

営業時間:8:30~17:00

定休日:水曜、1月1~3日

 

京都の和菓子の奥深さに魅了される、すしログ(f:id:edomae-sushi:20201002142555p:plain@sushilog01)でした。

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