すしログ No. 136 すし処ととや@東銀座【2016年11月に閉店】

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昨年11月に訪問した、ととやさん。

記憶に残る印象的な仕事とシャリでしたのでこの度再訪しました。

 

前回の記事はこちらとなります。

 

再訪した感想としては、個性的な仕事の輝きは変わらず、

特に小鰭、鮪赤身の出汁漬け、玉子については絶品だと改めて感じました。

 

また、シャリも前回からブレが無く、小ぶりなシャリは口に入れるや否やパラッと鮮やかにほどけ、二、三粒残るという理想的な散り方です。 

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ミル貝と針魚の焼物

煮切りを塗って炙った酒肴。

シンプルながらに美味。

針魚はこの後握りで頂くことになるが、

火を入れることで違う香り、味わいを楽しめる。

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真鯛

香りと食感がしっかりあり一貫目から心穏やかに。

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墨烏賊

パツッと切れ、噛みしめるとゴワゴワした歯応えで、徐々に甘みが広がる。

包丁の入れ方によって独特の食感となっている。 

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小鰭

柔らかな食感とまろやな香りを楽しめる珠玉の一貫。

〆た後に一週間ほど寝かせておられるそう。

〆加減が良く、ふんわりとした食感が魅力的で、小鰭特有の嫌味を消しつつ旨味と香りを封じ込めている。

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和歌山。走りではあるが、香り、旨味共にしっかり。

出水の鯵が人気だが、引けを取らないのではないかと感じる。

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春子

こちらは小鰭よりもしっかりと〆て、オボロの甘みでバランスを取っている。

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針魚

一見すると生に近い食感だが、塩を振って軽く〆ている。

凝縮した旨味と柚子胡椒をぶつける個性的な仕事。

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ミル貝

シャリとの相性が良好。

ミル貝の香りが赤酢の風味と合致している。

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トリ貝

肉厚で、甘みが十分。 

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赤貝

極厚でびっくり!

大きさに比べると旨味はやや弱いものの、香りは中々。 

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青柳

香りと甘みが桁外れに強く、特有の磯の香りが余韻として嫌味なく香る。

されど青柳…と思わされる一貫だった。

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鮪赤身

壱岐。心地良い酸味があり、舌触りは官能的な滑らかさ。

時期を考慮すると満足度が非常に高い。 

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鮪中トロ

中トロは勝浦。酸味と香りのバランスが良好で、テンションが上がる。

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鮪大トロ

壱岐。濃厚な脂質で、壱岐の赤身、勝浦の中トロと印象的なストーリー展開。 

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鮪赤身の出汁漬け

ともすれば味付けが強く感じるが、噛みしめると鰹出汁が強めの味を補強。

その後、鮪の酸味が滲み出る。

ひと噛みひと噛みに変化が生じる面白い仕事。 

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海胆軍艦

たっぷりなので半分にカット。

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海老

茹で上げではないが、十分な甘みを楽しませてくれる。

故に、オボロは蛇足だと感じた。

〆ものの酸味にぶつけるのは良いけれど、甘い海老にオボロは好みから外れる。

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波打たせて切りつけた後、縦にたくさん包丁を入れる。

柔らかく頂けて、蛸の香りを存分に満喫。 

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穴子塩、穴子煮ツメ

ふんわりと煮上げつつ、穴子の食感がそれなりに残っており、印象深い仕事。

この時期、ガッカリする穴子も少なくないので大満足。 

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玉子

活車海老を使用。

余熱で火を入れる事により、印象的な二つの食感を楽しめる。 

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べったら漬け

 

酒肴1品、握り19貫に玉子を頂き、日本酒はなみなみ1合。

2万円を切るコストパフォーマンスは銀座では極めて貴重です。

まさに「燻し銀」と 言える仕事。

またお伺いするのが楽しみです。

 

店名:すし処ととや

シャリの特徴:赤酢の使い方に長けた、小ぶりながらに存在感のあるシャリ。

予算の目安:15,000円~20,000円

最寄駅:東銀座駅から200m

TEL:03-3543-3324

住所:東京都中央区銀座3-11-7

営業時間:[火~金]12:00~13:30(事前に要確認)、17:30~23:00、[土・日・祝]17:30~21:30

定休日:月曜

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