日本の観光地の中でも早くからインバウンド需要に対応し、欧米人を中心に人気を博す街、高山。
日本人からしても少し行きにくい場所にありますが、街は外国人旅行者で賑わっております。
そんな高山で、和菓子好きならば訪問必須な名店がこちら武藤杏花園さん。
ネット上の情報は少なく、「高山 武藤」や「高山 杏花」とググっても、ヒットしません(笑)
1872年(明治3年)の創業以来、麦落雁のみを作り続けておられ、印籠の形を模した【印籠らくがん】が名物です。
麦落雁は同じく高山にある名店・角正さんでも最初に供されますが、麦の強い香りが特徴的な落雁です。
食感も通常の落雁より強いので、落雁に苦手意識がある方でも意表をつかれ好きになってしまうかも?
こちらの麦落雁の原材料は和三盆、大麦粉、上白糖のみで、シンプル。
しかし、頂いてみると奥深い味わいがあります。
印籠らくがん
写真の通り、高山ゆかりの歴史的著名人の印が彫られており、面白みがあります。
封を開けた途端、麦の香りが香ばしく立ち上がる。
噛み締めるとカリッと気持ち良い食感の後に程良い甘みが広がり、綺麗な口どけで終わります。
実にバランスの良い落雁。
和三盆のみの落雁は上品な甘みと口どけに妙がありますが、麦落雁は香りと食感が加えられている点が魅力。
口に残る余韻と共にお茶を頂くのも、また嬉しい。
こがらす
こちらも全く同じ麦落雁ですが、形が異なる商品です。
現代でも十分に通用する秀逸な和菓子だと思います。
店名:武藤杏花園(むとうきょうかえん)
予算の目安:印譜らくがん(12個入り)735円~
最寄駅:高山駅から850m
TEL:0577-32-0859
住所:岐阜県高山市上二之町45
営業時間:8:30~17:30
定休日:火曜
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