こんにちは、学生時代はパスタでサバイブした、すしログ(@sushilog01)です。
さて、本記事を読まれている方は、パスタを茹でる時、どのような鍋をお使いでしょうか?
結論から言うと、パスタは専用の鍋で茹でなければ、美味しさを引き出すことが出来ません!
今回は自分が愛用するパスタ鍋の魅力をお伝えしたいと思います。
エビデンス(科学的根拠)も交えますので、既にお持ちの方も少しは面白いと思います(笑)
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パスタ鍋のメリットとデメリット
いきなりですが、分かりやすいよう長短所を延べます。
【メリット】
- パスタを茹でるのが圧倒的に楽になる
- 簡単に美味しいパスタを茹でられるようになる
- 保温性が高いので、余熱で茹でられる
- お湯切り(水切り)が楽になる
- 寸胴鍋として使えるので、他の料理も美味しく作れる
【デメリット】
- 普通の鍋に比べて収納を考える必要がある
- 普通の鍋よりも洗うのに手間がかかる
基本的に良いことづくめですが、上記2点は事前に注意!
まあ、デザインが良いので、キッチン器具を「室内オブジェとしてお洒落」と感じる人には問題ありません。
「邪魔」と感じる場合、あるいは同居人さんが感じる方の場合には、置き場所を考えてから購入した方が安心です(笑)
パスタ鍋を使うべき科学的な理由
パスタを美味しく作る方法については、経験(アート)ではなく科学(サイエンス)が証明しています。
パスタを美味しく作るためには、大量の水、水(お湯)が対流すること、適切な塩分濃度が必須です。
職人的な料理人は目分量でやってのけますが、一般人が美味しく作るためには、エビデンスを押さえた方がベターです。
水量、対流、塩分濃度をクリアすることで得られるメリット
- 麺がベチャッとしない
- 麺がくっつかない
- 麺のコシが生まれる
- 麺に効果的に塩を浸透させる
そして、パスタ鍋こそが、容易に水量、対流、塩分をクリアしてくれる鍋となります。
ですので、「外で食べるパスタが美味しいのは何故だろう?」と、自分の作るパスタに懐疑的な人がいらっしゃったら、迷わず鍋を変えることをオススメします。
むしろ鍋を買い替える事で、標準的なお店で食べた際に「家の方が美味しいな~」と感じるようになると思います(笑)
20代の僕がそうでしたので。
訪問するお店を絞ることで、結果的に節約に繋がります。
ちなみに、麺に塩を浸透させる理由は味付けのためだと思われるかもしれませんが、実は味付けに加えてコシを生むためでもあります。
科学的に証明されている美味しいパスタの要件
- 1人分なら水2リットル、塩18~20グラム(0.9%~1%)
- 2人分なら水3リットル、塩27~30グラム(0.9%~1%)
大量の水を用い、上記塩分濃度で茹でることで、パスタはベストの食感となります。
「コシ」は塩分濃度0.9%以上でなければ発生しないと言われています。
水量、塩分、対流の重要性 ※マニア向けの情報です
【ベチャッとならない】
- ベチャッとする理由は小麦粉に含まれるデンプンが「糊化(こか)」するため
- デンプンは95℃以上になると糊化する
- 塩を加えることで糊化が抑えられ、ベチャッとならない
【コシを生み出す】
- コシを生み出す理由は小麦粉に含まれるタンパク質「グルテン」
- 塩によってグルテンの構造が強化され、コシや歯応えを生み出す
- さらに、コシには水も重要
- 水は水分の多い場所から少ない場所へ移動する
- ゆえに水量が多く対流がある方が、水分が麺に浸透しやすい
- 水の力で麺の深部まで塩気が浸透することで、グルテンが効果的に強化される
パスタ専用の鍋を買うのはハードルが少し高いように思うかもしれませんが、壊れることが無いので長期間で考えると間違い無くお得です。
また、カレーを作る時や塊肉を煮る時などにも使えて、熱伝導率と保温性が通常の鍋よりも格段に良いです。
つまり、肉も野菜も余熱で美味しく仕上げられます。
僕も買うまでは「ハードルが高い」し「そもそも必要なのか?」と感じていましたが、購入から10数年経つ今では、無くてはならないアイテムです。
パスタ好きならば、一家に一台パスタ鍋!だと思います。
なお、自分はパスタ鍋以外に以下の鍋を持っていますが、用途が特別なので共存可能です。
鍋を複数お持ちの方は、ご参考にしてください。
・雪平鍋(小)
・雪平鍋(大)
・ステンレス鍋(小)
・ステンレス鍋(中)
・フライパン(大)
・フライパン(小)
・卵焼き鍋
・親子丼用平鍋
・中華鍋
・セイロ用小鍋
・ストウブ製ホーロー鍋(28cm)
・パエリア鍋
・クレープパン
日本製パスタ鍋・ジオ・プロダクトの魅力
【器具のスペック】
メーカー名:宮崎製作所(日本)ジオ・パスタポット21cm
参考価格:¥14,260
保証期間:15年
サイズ:幅31×奥行22.8×高さ29cm
重さ:約2,8kg
容量:6.8L
素材:ステンレス、アルミニウム全面7層構造
ザル(中子):付属
IH対応:可
宮崎製作所さんは日本における「金属加工の聖地」である、新潟県燕・三条のメーカーです。
「ジオ・プロダクト」シリーズは料理研究家・評論家の服部幸應さん監修のプロ仕様製品です。
パスタ鍋は複数のメーカーから販売されているので、購入時に下記のメーカーと比較しました。
なお、商品選択の大前提として、ザル(中子)が付いているかどうかを見ました。
付属のザルがあると水切りが瞬殺なので、ソースと絡めるタイムラグがほぼゼロになります。
パスタにしてもラーメンにしても、水切りの時間をゼロに近づけるのが美味しさの秘訣ですね。
フィスラー製パスタ鍋、ラゴスティーナ製パスタ鍋との比較
【購入時に比較したメーカー・製品その1】
メーカー名:フィスラー(ドイツ)プロコレクション・マルチスター20cm
参考価格:¥38,384
保証期間:10年
サイズ:幅31×奥行20×高さ28cm
重さ:4.2kg
容量:6.3L
素材:ステンレス、アルミニウム底面3層構造
ザル(中子):付属
IH対応:可
【購入時に比較したメーカー・製品その2】
メーカー名:ラゴスティーナ(イタリア)パスタイオーラ・ピュウ22cm
参考価格:¥27,050
保証期間:25年
重さ:3,1kg
サイズ:幅33×奥行24.3×高さ30cm
容量:6.6L
素材 ステンレス、アルミニウム底面3層構造
ザル(中子):付属
IH対応:可
比較ポイントは人によって異なるかと思いますが、自身にとってジオ・プロダクトが決め手となった点は以下の4つです。
- 最も安い
- 最も軽い
- 最も容量がある
- 唯一の全面多層構造
また、国産である点もポイントです。
何かと海外製品が優勢な世の中なので、上質な国産品は応援したいと考えているもので。
なお、購入時に「価格」と「機能」が気になるのは、自然な人情と言えるでしょう。
しかし、「洗いやすさ」も非常に重要だと購入後に感じました。
幸いにも「ジオ・プロダクト」は非常に洗いやすい構造でしたが、「構造が複雑でなく」「重くない(耐えられる重量)」点は重視された方が良いと思います。
洗いづらいと、使うのが速攻で面倒臭くなるので…
宮崎製作所ジオ・プロダクトパスタポットを購入して感じた魅力
何はともあれ、全面7層構造の威力!
ステンレスの厚い鍋なので、沸騰するまでは時間がかかります(これは他のメーカーも同様でしょうか)。
しかし、一度沸騰すると、全然冷めません。
ディ・チェコ社のパスタ(no. 11・太さ1.6mm)ならば、沸騰したお湯に放り込み、火を止めてフタを閉めたら、あとは待つだけ。
余熱で十分火が通り、美味しいです。
全面が7層構造であるだけでなく、本体とフタの間の加工も工夫されていて、ウォーターシール効果が発揮されるようです。
なので、カレーや煮豚などを作る時も効果を発揮してくれます。
僕は一人暮らしの時はカレーを10人分以上作り置きしていたので、重宝しました。
ちなみに、気になるカレーの匂いはつかないので大丈夫です。
ちなみに、全メーカーが10年以上の長期保証を付けていますが、これは保証期間を過ぎたら壊れると言う意味ではなく「そうそう壊れない」自信への裏付けだと考えています。
なので、僕は「凄いな~」程度に考えて、期間の差を気にしませんでした。
実際、使用している鍋は全く壊れる気配がありません。
美味しいパスタを食べたいならば、パスタ鍋を買うのが近道です!
ハンドルネームとは裏腹にパスタに熱く語る、すしログ(@sushilog01)でした。
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