コロナ禍は飲食店はもちろん、生産者さんにも多大な影響を及ぼしています。
中でも出荷量に多大なダメージをこうむっているのが、ワサビ生産者さんです。
ワサビは日本料理店や鮨店で必須な食材ですが、コロナ禍のせいで外食における需要が低下し、消費量が減っている次第です。
結果的に、一般消費者であっても上質なワサビをリーズナブルに頂ける状況となっています。
このこと自体は由々しき問題ですが、消費者としてはワサビの生産者さんを支えつつ、ワサビの魅力を知るチャンスと言えます。
飲食店にはコロナ補助金が出ますが、生産者さんには出ない状況なので…。
本来ならば高級店に出回るクラスのワサビを自宅で頂けて応援できるとは、なんて幸せなことではないでしょうか?
美味しいワサビはチューブワサビや粉ワサビとは全く別物なので、これを機に試してみてください。
魚も肉もレベルが違う美味しさになりますよ!
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静岡が誇るブランド産地、伊豆の生産者さん紹介
この度頂いたワサビの生産者さんは、静岡県伊豆市の「いずのわさび」さんと、静岡県賀茂郡西伊豆町の「岡原わさび」さんです。
ワサビは産地(沢や水)と生産者さんで味が変わるものなので、その事実を記事でお伝えするべく両生産者さんからお取り寄せしました。
「いずのわさび」さんは伊豆半島の北部中心部にあり、「岡原わさび」さんは伊豆半島の西側にあります。
すしログ
無性にそんな気がしてきたので、冒頭のアイキャッチ画像を作りました(笑)
何はともあれ、各生産者さんのご紹介をします。
静岡県伊豆市の「いずのわさび」さん
世界農業遺産に認定された「畳石式」のわさび沢で無農薬・無化学肥料栽培されている生産者さんです。
「無農薬・無化学肥料栽培」は言葉だけ見ると響きが良いですが、実際には非常に手間が掛かる方法で、害虫を手作業で駆除しなければなりません。
「畳石式」については、最も高品質なワサビを生産できる方法とされています。
水温の変化を嫌うワサビに、冷たくて酸素を多く含んだ水を供給できるため、ワサビに理想的である次第。
「畳石式」は江戸時代中期まで遡る伝統的な栽培方法で、自然への負荷が無い、現代で言うサステイナブルな方法です。
「いずのわさび」さんは最も有名なブランド品種である【真妻】の他に独自品種を複数種類作られています。
生産地である筏場(いかだば)は湧き水が豊富なエリアとの事です。
静岡県賀茂郡西伊豆町の「岡原わさび」さん
「岡原わさび」さんも「畳石式」のわさび沢で無農薬・無化学肥料栽培をされています。
無農薬・無化学肥料を絶対視する事は現代社会では難しいですが、根菜類や生で頂く野菜では気を付けたいところですよね。
今回は頂きませんでしたが、【わさび漬け】にも化学調味料や添加物を使用されていない点が素晴らしいです。
極めて多くの市販品はワサビの味よりも調味液の味と香りで胡麻化しているものが多いのです。
それでは、実際に頂いた感想をレポートします。
ワサビは上と下で味が異なるので、同じ部位で食べ比べしました!
「岡原わさび」さんと「いずのわさび」さんのワサビを実食!
こちらが「いずのわさび」さんより入手した【伊豆筏場産 本わさびS2本セット計150g以上】2,300円です。
「Sサイズ」なのに、高級スーパーや百貨店のデパ地下で売られている大きめのサイズで、届いた瞬間に笑顔になりました。
見た目から鮮度が非常に高いですが、おろしてみると鮮度を実感します。
色合いは見事な薄緑色!
味わいとしては、強い甘みが印象的です。
最初の一口目から「甘い!」と感じ、「でも、辛い!爽やか!」と思うはず。
スーパーで変える同じサイズのものよりも明らかに美味しかったです。
味覚的にも香り的にも、間違いなく本ワサビの魅力を万人に伝えてくれる秀逸なワサビです。
注文から2日たらずで届いたので、急ぎでワサビが欲しい方にもオススメです。
そして、こちらが「岡原わさび」さんの【世界農業遺産認定!無農薬本わさび80g前後】1,300円です。
形はスマートですが、味わいは上質!
そして、色合いは爽やかな薄緑色です。
味わいは、まずは辛味がスッキリと走ります!
初手から「おお!辛い!」と思いきや、まろやかな甘みが広がり、本ワサビの味わい深さを実感させてくれます。
そして、特徴的な点は瑞々しさ。
辛味があって味わい深いのに瑞々しいところが特徴だと感じました。
かなりフレッシュでスッキリした印象のワサビです。
同じ伊豆で2人の生産者さんのワサビを食べ比べて、環境でワサビの味が変わる事を体感しました。
いやあ、ワサビって面白いなあと自分自身が再認識した次第です。
「岡原わさび」さんと「いずのわさび」さんのワサビの入手方法
それぞれ、食べチョク経由で入手可能です。
サイズは本分の写真をご参考にされてください!
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