こんにちは、「戦国時代から伝わる」みたいな郷土料理が大好きな、すしログ(@sushilog01)です。
さて、今回ご紹介するのは、知名度は高いのに食べたことのある人が少ない、山梨名物の【煮貝】です。
ふだん中々食べないからこそ、ふるさと納税の返礼品に最適かもしれません。
また、贈答用にお贈りすれば、分かる人なら大喜びされると思います!
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ご紹介する返礼品について:山梨県甲府市【みな与の煮貝】
今回のオススメ品:【みな与の煮貝】
自治体:山梨県甲府市(やまなしけん こうふし)
生産者:みな与
納税額:35,000円
内容:肝つきあわび煮貝 2個入(約120g)
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なかなかの高額納税ですが、価格面については後述するのでご参照ください!
価格が高いのには理由があります。
山梨県甲府市の郷土料理【煮貝】の魅力とは?
そもそも【煮貝】って何?という方も多いと思います。
簡単にご紹介していきます!
【アワビの煮貝】とは?
【煮貝】は山梨出身の方なら誰もが知っている、戦国時代から続く郷土料理です。
「海なし県」の山梨県(甲府)で、海の幸のアワビが名産となった理由は諸説あります。
その一つとして広く知られるのが、下記のような面白いエピソードです。
江戸時代、駿河湾でとれた新鮮なアワビを加工し、醤油漬けにして木の樽に詰めて運んだところ、道中、馬の体温で温められながら何日もほどよく揺られ、甲府に着く頃には醤油がよく染み込みひときわ味が増したアワビが甲州名物になった。
当時は駿河の国から甲斐の国まで、富士山山麓の気候が冷涼なルートを通って物資を運んでいたそうです。
気候を考えると、上記エピソードの信憑性が上がりますね。
他にも、武田信玄が考えたと言う説もあります。
なんでも、栄養価が高いことから陣中食として考案したとか…
こちらの信憑性は少し怪しいですが、誰が考えたにせよ、海のミネラルを内陸で取ろうとした知恵があることは間違い無いでしょう。
このように生まれた【煮貝】を「初めて商業化した」のが「元祖」である「みな与」さんのようです。
400年以上続く老舗!「みな与」の魅力
「みな与」さんの創業は、なんと1584年(天正12年)とのことです。
【煮貝】が生まれた頃から続く老舗です。
江戸時代には数多くの【煮貝】を献上してきたのでしょう。
そして、歴史だけでなく、「みな与」さんが他店と異なるのは以下の3点です。
- 作り置きはしない
- 創業以来一貫して伝来の手造り製法
- 使用するアワビは全て肝つきの国産黒アワビ
本来【煮貝】は国産のクロアワビ、メガイアワビ、マダカアワビで作られてきました。
しかし、近年では国産を使用するメーカーがほとんど無く、Wikipediaにも下記のように書かれています。
「国産品と輸入品があるが国産品が出回ることは殆どなく、市場に出回っているアワビの殆どは輸入品である」
実際に漁獲量は減っていて、有名な産地である千葉県房総は、下記のとおりです。
- 1972年:355トン(最多漁獲量)
- 1997年:35トン
- 2019年:48トン
- 2021年:35トン
国産のクロアワビは味が段違いです。
国産の【煮貝】を食べてみたい方には、「みな与」さんがベストの選択です。
【みな与の煮貝】が高い理由
身も蓋もありませんが、【みな与の煮貝】が高いのには理由があります。
まずは、価格を見てみましょう。
定価は、2ヶ入110gが7,560円、2ヶ入125g8,640円、2~3ヶ入155g10,800円。
更に、送料が関東1,150円、北海道/九州地方1,550円かかりますので、125gだと9,790円~10,190円になります。
それゆえ、特別な品物とされていて、Wikipediaにも下記のように記載されています。
値は高く一般家庭の食卓に上がることはほぼない。結婚式などの晴れの日において出てくることが多いほか、県内外のお世話になった人への贈答品として買われることが多い食品である。
しかし、「みな与」さんは以下のような志で作り続けられています。
国産黒あわびは年々その数を減らし、大きく身の締まったあわびの入手は大変難しくなっています。 しかし、一貫して国産黒あわびにこだわり、国産あわびが入手出来なくなったならば、みな与は廃業する覚悟でおります。天然物だけが持つ豊潤な肉質と磯の香り。この伝統の味に今もこだわり続けています。
他店とは異なる大量生産ではないスタンスに、「元祖」の矜持を感じます。
【煮貝】の食べ方とアレンジレシピ
【煮貝】は上記のように、肝付きのむき身と、煮汁で構成されています。
肝付きの状態だと、こんな感じです。
そして、肝は簡単に取ることが出来ます。
【煮貝】の食べ方のオススメは、キュウリと一緒に食べることとのことです。
なるほど…醤油漬けなので、水気があり香りが爽やかなキュウリとは相性が抜群でしょう。
僕は大葉と頂いてみましたが、これもなかなかの相性でした。
【煮貝】の刺身
切って頂いてみたところ、イメージよりも柔らかくて驚きました。
そして、くにゅくにゅで気持ちの良い歯応えです。
なによりも、旨い。
旨味が強く、肝の香りとほのかな苦みが利いている点が魅力です。
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後の「ランキング」の項目で他社の原料も記載しますが、実に誠実です。
【煮貝】の炊き込みご飯
そして、付いてくるアワビの煮汁と肝を使った炊き込みご飯も絶品です。
かさ増しして食感も増やすため、シメジを入れました。
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さらに、針生姜を散らすと相性バッチリで美味しいです!
煮汁も再利用できるのは嬉しいですね。
ちなみに、土鍋は一志郎窯の【味事飯鍋(みごとめしなべ)】が圧倒的にオススメです。
山梨【アワビの煮貝】ランキングについて
ネットを検索してみたところ、ランキングのニーズが高いようなので、リサーチして集計しました。
「さとふる」に月間ランキングがありましたので、詳細をまとめました。
- あわびの煮貝(チリ産80g以上×2個):21,000円
- あわびの煮貝(チリ産80g以上):11,000円
- あわびの煮貝(チリ産80g以上×3個):31,000円
- 甲州名産 鮑のすがた煮(チリ産アカネアワビ80g):8,000円
- おつまみあわび30g×2、サドヤ モンシェルバン白750ml×1:15,000円
- おつまみあわび30g×2、シャトー酒折 甲州ドライ白720ml×1:15,000円
- おつまみあわび30g×2、サドヤ シャトーブリヤンミュール白750ml×1:15,000円
- あわびの煮貝(オーストラリア産2粒160g):38,000円
- あわびの煮貝(オーストラリア産2粒180g):38,000円
- あわび煮貝(オーストラリア産3粒200g):45,000円
1~3の原料は下記のとおりです。
- あわび(チリ産)、醤油、塩、清酒、みりん、甲州白ワイン、ソルビット(甘味料)、醸造酢(PH調整)、富士バナジウム水、(原材料の一部に大豆、小麦を含む)
4の原料は下記のとおりです。
- アカネアワビ(チリ産)、醤油(小麦、大豆を含む)、食塩、発酵調味料、植物蛋白質加水分解物、カツオエキス、還元水飴/トレハロース、調味料(アミノ酸等)、ソルビトール、酒精、環状オリゴ糖、香辛料、カラメル色素、酸味料
5~7の産地は記載されていませんので、調べたところ「オーストラリア又はチリ又は韓国又は台湾」とのことでした。
原料は下記のとおりです。
- あわび、醤油、発酵調味料、植物蛋白加水分解物、食塩、還元水飴、カツオエキス/トレハロース、ソルビトール、調味料(アミノ酸等)、酒精、リン酸塩(Na)、環状オリゴ糖、香辛料抽出物、カラメル色素、酸味料
8~10の原料は下記のとおりです。
- アワビ(オーストラリア産)、醤油(小麦・大豆を含む)、発酵調味料、植物蛋白加水分解物、食塩、還元水飴、カツオエキス/ソルビトール、酒精、調味料(アミノ酸等)、リン酸塩(Na)、香辛料抽出物、カラメル色素、酸味料
最後に、ランキング外の「みな与」さんのアワビの産地は、日本です。
そして、原料は下記のとおりです。
- 近海国産蚫(あわび)、醤油(小麦、大豆由来原材料含)
すしログ
甲府市【みな与の煮貝】の入手方法
【みな与の煮貝】については、直販サイトもしくはふるさと納税で入手可能です。
▼ふるさと納税ページ
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伝統食品が続くことを願う、すしログ(@sushilog01)でした。
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