こんにちは、料理も食べ歩きも大好きな、すしログ(@sushilog01)です。
以前頼んで面白いサービスだと感じた、お魚料理の定期便「Bon Quish(ボンキッシュ)」。
この度、リニューアルされて、さらに美味しくなったと聞いて、お取り寄せしてみました。
すしログ
そして、どのような方にピッタリか、具体的に分かりました。
前回と同じような食レポにしては面白くないので、本記事では「魚を買ってきて作るのとどちらが簡単か?」と言う視点で、比較してみます。
もちろん美味しさについてもシビアに検討します!
「Bon Quish(ボンキッシュ)」を手料理の視点で比較!
それでは、早速、「Bon Quish(ボンキッシュ)」と手料理を比較していきます。
「Bon Quish(ボンキッシュ)」の概要については、こちらのページをご参照ください。
この度のパッケージ内容
- 北海道産 秋鮭の塩焼き
- 鳥取県境港産 いわしの生姜煮
- 北海道産 帆立貝と白菜の煮物
- 宮城県石巻市産 はまちの煮付け
- 太刀魚の蒸し煮きのこクリームソース
- 鳥取県境港産 イワシと野菜のムサカ
- 魚貝のリゾット サフラン風味
- 青森県産 アカイカとピーマンの細切り炒め
ちなみに、前回の内容は下記となります。
- 北海道産 帆立のなめらか餡がけ 冬野菜添え
- まるごと北海道のほっけ一夜干し
- タラのポワレ ブールブラン風ソース添え
- 紅ズワイガニのチーズドリア
- 金華サバと大きなジャガイモの朝カレー
- 大阪湾産スズキのソテー カレー風味ソース
- 天然ふぐの漬け ゴマ風味
- ふわとろいわし団子の京風お味噌汁
では、1品ずつレポートしていきます!
北海道産 秋鮭の塩焼き
まず、肉厚で驚きました。
前回も感じましたが、ボンキッシュの焼き魚は全般的に完成度が高いです。
鮭も、しっとり、ほろりとした食感で、決してボソボソではありません。
ちゃんとジューシィさがあります。
そして、塩気が程良いところも魅力です。
料理との比較
- 料理の難易度:★☆☆
- 調理時間:10分
- 魚の市販価格:200円~300円
- 他に必要な具材:なし
- 必要な調味料:塩
切り身を買ってきて、振り塩を1時間ほどして、焼くだけ。
調味料も塩だけなので、簡単です。
ボンキッシュのメリットが大きい人は、魚焼きグリルを持っていない人かと思います。
あるいは、魚焼きグリルがあっても、焼き魚の後の掃除が面倒な人にも最適です。
鳥取県境港産 いわしの生姜煮
イワシは美味しく調理されていて、身はしっとりで、骨もホロホロ。
煮くずれていない点も魅力です。
味付けについても申し分なく、冷凍でなくてもイワシ料理として十分に美味しいです。
缶詰めにも似たものがありますが、食感、香り、見た目の面でこちらが上です。
缶詰めは「工場」が頭に浮かぶ味ですが、こちらは「手作り」が頭に浮かびます。
加工者は鳥取の「小倉水産食品」さんとのことで、調べたところ直販もされていました。
料理との比較
- 料理の難易度:★★☆
- 調理時間:30分~90分
- 魚の市販価格:200円くらい
- 他に必要な具材:生姜
- 必要な調味料:料理酒、醤油、味醂
料理の難易度自体は高くありませんが、骨をホロホロにするために手間がかかります。
圧力鍋なら20分、通常の鍋だと90分ほど煮込む必要があります。
骨を柔らかくするためにお酢を使っても時間を要する料理です。
また、鰯のウロコを落とし、ワタを抜く作業が必要です。
魚をさばきたくない、長時間料理できない、と言う人にピッタリです。
北海道産 帆立貝と白菜の煮物
帆立については、ベビーホタテが6個入っています。
野菜の食感については、シャキシャキ。
味付けについては、皆が「普通に美味しい」と感じるような穏やかな味付けです。
料理との比較
- 料理の難易度:★☆☆
- 調理時間:15分
- 魚の市販価格:200円くらい
- 他に必要な具材:白菜、青菜、人参
- 必要な調味料:料理酒、塩、醤油
調理自体はほぼ野菜を切るだけなので、非常に簡単です。
ただ、材料を揃えるのが面倒くさい、材料を使い切れない、と言う人にピッタリです。
宮城県石巻市産 はまちの煮付け
ハマチも秋鮭と同じく超肉厚です!
みっちりしていて、これは非常に食べ応えがあります。
味付けは上品です。
野菜い甘味とふんわりと鰹出汁が効いています。
めちゃくちゃボリューミーな一品でした(笑)
これは「魚を食べた!」と言う実感が強いです。
料理との比較
- 料理の難易度:★☆☆
- 調理時間:20分~30分
- 魚の市販価格:300円くらい
- 他に必要な具材:鰹節
- 必要な調味料:料理酒、味醂、醤油
材料を買ってくれば比較的簡単に作れる料理ですが、肉厚なハマチが手に入るかどうか?がポイントだと思います。
太刀魚の蒸し煮きのこクリームソース
太刀魚の香りと美味しさを感じられる上に、ソースが美味しいです。
あたかもグラタンのようなホワイトソースは嫌いな人がいないのではないでしょうか。
調理も凝っているし満足度が高い一品です。
ただ、サイズ感は大人よりもお子さまにピッタリです。
成人男性にとっては普通の3分の1サイズで、高級レストランの6品のコースならば馴染むポーションです。
料理との比較
- 料理の難易度:★★☆
- 調理時間:30分
- 魚の市販価格:150円くらい
- 他に必要な具材:玉ねぎ、人参、生クリーム、マッシュルーム、卵
- 必要な調味料:塩、胡椒、白ワイン、ハーブ類
魚自体の調理はシンプルですが、ソースを作るのに具材と手間がかかります。
ソースを作るのが面倒な方にピッタリだと思います。
鳥取県境港産 イワシと野菜のムサカ
チーズがたっぷり使われていて、イワシの香りも楽しめる創作料理。
完成度が高く、鰯の新たな美味しさを伝えてくれます。
トマトソースはトマトの旨味と酸味が効いていて、コクうまスッキリです。
化学調味料に逃げていないところも魅力。
野菜はジャガイモと茄子を使用しています。
イワシは2尾でしょうか?
味が良いからこそ、イワシの量を増やして欲しい…と思いました。
とは言え、調理が複雑で、創作性のある料理が含まれているのは良いです!
料理との比較
- 料理の難易度:★★★
- 調理時間:60分
- 魚の市販価格:100円〜200円
- 他に必要な具材:ジャガイモ、茄子、玉ねぎ、ニンニク、トマトソース、チーズ
- 必要な調味料:塩、黒胡椒、バター、オリーブオイル、牛乳、クミン
ジャガイモ、茄子、トマトソース、イワシに対して、それぞれ別の調理を行う必要があるので、パックの中では一番難しい料理です。
料理上手な人が作るような料理なので、これは多くの人にメリットが大きい料理だと感じました。
魚貝のリゾット サフラン風味
これは特に印象的な一品です。
開封した瞬間にサフランがしっかりと香ります。
そして、ご飯は魚介出汁を吸い込んで旨味があり、チーズをたっぷり使用されている点も良いです。
ご飯に溶けこんでいるチーズも、後がけのチーズもたっぷりなのは嬉しいところ。
具も思いのほか入っていて、イカ、エビ、ホタテなど。
お米は柔らかいけれど、味が良いので飽きずに頂けます。
ワンポイントアドバイスとして、良いオリーブオイルと黒胡椒を加えると激ウマになります。
一気に味のグレードが上がるので、本当におすすめです。
料理との比較
- 料理の難易度:★★★
- 調理時間:60分
- 魚の市販価格:150円くらい
- 他に必要な具材:お米
- 必要な調味料:魚介出汁(スズキのアラ、玉ねぎ、人参)、トマトジュース、生クリーム、白ワイン、ナチュラルチーズ、バター、ブイヤベース、ニンニク、塩、胡椒、サフラン
お米を炊く(煮る)時間は30分以内になりますが、魚介出汁を取るために時間がかかる料理です。
また、調味料の種類も多いので、スープ部分の難易度は高いと判断されます。
顆粒出汁で作れば簡単にできる料理ですが、食べた時の喜びは難易度に反比例します。
このリゾットはきっちり美味しいので、手料理で作るには多くの人が時間を掛けないといけません。
出汁(ブロード)を引かない人ならば満足度が高いかと思います。
青森県産 アカイカとピーマンの細切り炒め
イカに包丁を入れているので、柔らかい点が魅力です。
冷凍モノのイカで硬いと悲しいですからね…
野菜は柔らかめの火入れです。
味付けについては穏やかで、幅広い年齢に愛されそうな味わい。
冷凍総菜としては標準的な味の惣菜だと思います。
料理との比較
- 料理の難易度:★☆☆
- 調理時間:20分
- 魚の市販価格:100円~200円
- 他に必要な具材:ピーマン、赤パプリカ、黄パプリカ
- 必要な調味料:料理酒、塩、醤油
イカを細切りにして、野菜と炒めるだけなので、調理自体は簡単です。
ポイントとしてはピーマンとパプリカを3色集めるところ。
イカ自体は少量なので100円~200円ほどになりますが、野菜を加えたらコストがかかります。
こちらも、材料を揃えるのが面倒くさい、材料を使い切れない、と言う人にピッタリです。
結論:「Bon Quish(ボンキッシュ)」と手作りどちらが良い?
「Bon Quish(ボンキッシュ)」と手作りどちらが最適かは、人によって大きく変わります。
まずはコストを比較した上で、メリットが大きい人と、小さい人(手料理がベターな人)を整理してみます。
「Bon Quish(ボンキッシュ)」と手料理のコストを比較
Bon Quish(ボンキッシュ)の価格は以下の通りです。
- 月替わり8品セット:月額6,400円[税・送料込]
- お試し8品セット:5,760円[税・送料込]
【お試し8品セット】の場合、送料935円を引くと、料理部分の価格は4,825円です。
なので、1品あたりの価格は603円。
送料も8で割ると、1品あたり送料込みで約720円となります。
一方で、手作りで作った場合の概算コストは以下のとおりです。
「+」の金額が、魚介以外の材料費です。
- 秋鮭の塩焼き:200円~300円
- いわしの生姜煮:200円+25円
- 帆立貝と白菜の煮物:200円+10円
- 宮城県石巻市産 はまちの煮付け:300円+10円
- 太刀魚の蒸し煮きのこクリームソース:150円+100円
- 鳥取県境港産 イワシと野菜のムサカ:100円〜200円+60円
- 魚貝のリゾット サフラン風味:150円+200円
- 青森県産 アカイカとピーマンの細切り炒め:100円~200円+60円
こうして見ると、1品あたりの原価が200円〜300円ほどになることが分かります。
そして、合計金額は、下限で取ると1,865円、上限で取ると2,165円なので、平均値は2,015円。
セットの価格は送料を引くと、【月替わり8品セット】が5,465円、【お試し8品セット】4,825円となります。
なので、原価率については、【月替わり8品セット】が36.8% 、【お試し8品セット】が41.7%になります。
飲食店の原価率は一般的に30%と言われるので、それをクリアする原価と言えます。
つまり、価格を比較すると、調理の手間にお金を払うサービスであると言えます。
調理をしない人にとっては決して高くはないと判断できます。
そのうえで、「Bon Quish(ボンキッシュ)」のメリットが大きい人と、小さい人(手料理がベターな人)を整理してみます。
「Bon Quish(ボンキッシュ)」のメリットが大きい人
「Bon Quish(ボンキッシュ)」のメリットが大きい人は以下のとおりです。
- 魚は好きだけど、さばきたくない人
- 食材を持て余して使い切れない人
- 調味料が家にそろっていない人
- 料理をする時間がない人
- ご高齢な人
魚料理を頻繁にしない人、忙しい人にとっては特にメリットが大きいです。
また、今回頂いて、両親が高齢で食事に心配がある場合に送ってあげるのも良いと感じました。
「Bon Quish(ボンキッシュ)」のメリットが小さい人
そして、Bon Quish(ボンキッシュ)」のメリットが小さい人は以下のとおりです。
- 魚をさばける
- レシピを見なくても料理ができる
- 料理をほぼ毎日するので材料が残らない
- 味付けは厳密に自分の好みで行いたい
料理が得意な人ならば短時間で作れてしまうので、メリットは小さいと思います。
将来的にこうなると更に良い!
「Bon Quish(ボンキッシュ)」はメリットが大きい人には有用なサービスですが、個人的に改良してくれると嬉しいな…と感じた点が2点あります。
- 魚種をカスタマイズできると良い(白身、赤身、青魚、貝類など)
- 調理法をカスタマイズできると良い(焼き魚、煮魚、和風、洋風など)
契約件数が結構な数にならないとロスが出かねないので、ハードルは高いかもしれません。
ただ、上記が実装されると、さらに多くの人が契約するのは間違いないと思います。
手料理と比較した結果、やはり「自分では調理しない/できない料理」のニーズが高いと感じましたので。
今後さらに良くなっていく可能性が高いサービスだと期待します。
まとめ
以上をもちまして、「Bon Quish(ボンキッシュ)」と手料理の比較記事を終えます。
冷凍食品や宅配弁当のサブスクサービスは、合う人と合わない人が存在します。
自分にはメリットが大きい、と判断した人は、「Bon Quish(ボンキッシュ)」を頼めばヘルシーな食事ができるはずです。
普段、魚料理をほとんど食べないと言う人は、頼む価値があるサービスです!
さらに詳細を知りたい方は、前回の記事をご参照ください!
魚料理の魅力を伝えたい、すしログ(@sushilog01)でした。