すしログ No. 213 すし佐竹@築地【2020年2月に閉店されました】

本記事は「すし佐竹」の記事となり、新生「佐たけ」の記事は下記のページにございます。

 

【※以下は価格改定前に訪問した際の記事となります】

前回お昼に伺って感銘を覚えた佐竹さん。

夜の営業も気になったので、日を空けずに再訪しました。

殊に、夜も握りのみのコースがあると聞いていたので。

酒肴付きのおまかせのみのお店が多いところ、握りのコースが有るという点は嬉しい限りです(12貫12,000円)。

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再訪した感想としては、流石にタネのクオリティは夜の方が上でした。

特に脂もしくは旨味の強いタネがお昼よりも上な点は、こちらのシャリの特性を考えると満足度が高まります。

純粋に「コストパフォーマンス」で考えるとお昼は圧巻だと思いますが、お昼と夜で少し異なる楽しみがあると感じました。

初訪の方は、是非ともお昼に訪問してみてください。

今回はお酒も少々頂きました。

お酒はレアな銘柄が揃っており、東京港醸造の江戸開城を飲める点は強み。

但し、お値段は80mlあたり1,500円~2,000円となるので、マニアな方が頼まれた方が良いかと思います(笑)

とは言え、お酒の価格をWeb上に明記されている点は、実に清い商売だと思います。

僕は、お酒の価格は良心を表す値だと考えておりますので…。

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頂いたお酒は、江戸開城・純米大吟醸原酒、銀座・純米大吟醸原酒、高精白どぶろく。

特に感銘を覚えたのが、どぶろく。

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どぶろくでありながら米を磨いて醸造している為、スッキリしており雑味が無い。

そして、甘み、酸味、苦味のバランスが良く、合わせられたノドグロの脂に合致していた。

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鮪血合いギシの赤身

大間の定置網。

鮪の香りを活かしつつ、熱々のシャリのインパクトを与える。

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良い〆!脂しっかりで、口の中でトロトロとろける。

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余市産。脂しっかりで大変旨く、シャリとの相性も抜群。

今年の北海道産鰤は状態が良く、道東産だけでなく余市産も美味。

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鰯、鰤という脂の強い魚の後に、鰤の酸味で一呼吸置く。

言わば、次に繋がるカンマ。

とは言え、酸味だけでなく戻り鰹らしい旨味も強いので、連続性がある。

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とことん旨味を感じさせる鯖。

ベタ塩で4時間、酢は1時間との事。

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白烏賊

甘み強くねっとり。

上記6貫が一気に供され、この中で温度変化が大きくある点が面白い。

ジェットコースターのような興奮がある鮨店。

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鮪トロ

青森・三厩(みんまや)産。

「中トロと大トロの間の霜降りのようなところ」との事。

香りが良く、シャリの温度が旨味を活かす。

脂の甘みのみならず酸味もある点が殊の外爽やか。

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鮪赤身

大間産。赤身の酸味でスッキリと流れを転換させる。

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淡路産。旨味と香りを感じさせる。

2日寝かせているとの事で、しっとりした食感。

個人的に白身魚は旨味を強めつつ、強い食感を残したものが好きなので、これのみ少し好みから外れた。

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北寄貝

大変瑞々しく、甘みが非常に強い北寄貝。

噛み締めると苦味と香りがじんわりと広がる。

肝が付いた状態で軽く湯通しして臭みを除去されている。

同行者は磯臭さが気になったとの事であるが、個人的には問題無いレヴェルであり、寧ろ北寄貝特有の香りとして楽しめた。

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ノドグロ(アカムツ)丼

安定の美味しさ。

前述の通り、東京港醸造の高精白どぶろくとの相性が抜群。

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穴子

特に熱々のシャリ!

主張が強い状態にシャリを持って行きつつ、穴子の香りと甘みがシャリの酸味を超える。

文章で書くと分かり辛いかもしれないが、温度帯が高く湯気立つシャリは、酢の香りと酸味が立つもの。

それを合わせておられる点が佐竹さんの強みだと再認識した次第。

今度は季節を変えて再訪します。

店名:すし佐竹(すしさたけ)

シャリの特徴:酸味が強く、塩気は比較的穏やかで硬め。高温度帯を司る。

予算の目安:お昼4,800円、夜12,000円のおきまり、20,000円〜のおまかせ

→2018年6月よりお昼12,000円、夜25,000円に価格改定(記事は価格改定前の感想です)

最寄駅:築地市場駅から250m、東銀座駅から600m

TEL:03-6775-3878

住所:東京都中央区銀座8-18-16

営業時間:昼12:00〜14:00、夜17:00~22:00

定休日:不定休

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