すしログ No. 270 寿司常@大阪天満宮(大阪府)

寿司常(元の店名は鮓常)

こちらは上方広しといえども、バッテラ発祥のお店として名を馳せる名店です。

創業は何と1891年(明治24年)!

大阪で、たこ竹さん(創業1831年)、吉野鯗さん(創業1841年)に次ぐ歴史です。

3代目の頃の1980年代に一度暖簾をおろされてしまったそうですが、30年後の2016年に4代目の手によって見事復活!

伝統の味を守り、全国から鮓好きを引き寄せておられます。

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「バッテラ」とは?

まず、こちらを特徴づける要素は、鮓の形状。

「バッテラ」とはポルトガル語で小舟を意味する「bateria(バッテイラ)」が語源とされます。

元々はコノシロ(小鰭の成魚)を用いた押し寿司であったそうですが、コノシロの尾の方がピンと張った姿が「舟」のようだから名付けられたとされます。

ただ、その後コノシロの価格が高騰したため鯖で代用し、こちら鮓常さんで舟形の押し箱を用いるようになったそう。

現在は鯖の方が高いですが、原価の高騰がなければ「鯖のバッテラ」は生まれていなかったかもしれません。

鯖好き諸氏はゾッとするところでしょう(笑)

 


鮓常さんのバッテーラ(バッテラ)

バッテーラ膳

お昼の「膳」はバッテーラに巻物、小鉢、赤だしが付きます。

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小鉢

大根と青海苔の葛豆腐。

大根の香りと繊維質を楽しめ、出汁を利かせた白味噌が良い味わい。 

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バッテーラ、巻物

この見た目には否応なしにグッときますね。

鯖の切り身はバッテラなので小ぶりですが、脂が乗った鯖をしっかりと〆て旨味を閉じ込めている。

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酢飯は甘みあり、大阪らしい。

みっちりではなくふんわりと押されており、酢飯への空気の入り具合が良いバッテラだと感じました。

白板昆布の酢がキリッと引き締め、爽やか。

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酸味の二重奏が印象的で、酸味を感じるバッテラです。

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巻物は椎茸から炊き地がじゅわっと滲み、キュウリが爽やかに受け止める。

これは女性であっても一口で一気に食べて欲しい!

ガリは程よく甘く、辛みもあるもの。

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赤だし

出汁が美味しく、椀種がサツマイモでびっくり!

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名物【バッテーラ】がある限り、お客さんは続く事でしょう。

鯖好き諸氏におかれましては、

同じく天満にある鮓直さんの【棒寿司】と合わせて訪問されてみてください。

 

店名:寿司常(すしつね)

予算の目安:バッテーラ膳1,500円など

最寄駅:大阪天満宮駅から120m

TEL:06-6351-9886

住所:大阪府大阪市北区天神橋2-4-3

営業時間:11:00~14:00、17:00~21:30

定休日:水曜、月・火はランチお休み、第2火曜

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