こちらは1793年(寛政5年)創業の、諫早が誇る老舗和菓子店です。
以前は森長おこし本舗と言う屋号だったそうで、銘菓は【おこし】のようです。
諫早は長崎の米の名産地である為、昔から【おこし】を作られてこられた模様。
さらに、こちらのお店が凄いのは、現代向けにアレンジを加えた菓子を、嫌味なく展開されている点。
老舗和菓子店が取ってつけたような洋菓子を出し、味は凡庸…と言うケースは多々ありますが、こちらは商品開発が奏功しているように感じられます。
【puchi OKOC(ぷちおこしー)】はポップな名前とは裏腹に、創業以来の伝統的な技法で作られた一口おこし。
素材も九州産にこだわっているそう。
そして、2009年に発売した【半熟生カステラ】はネットの通販で売れに売れているそうです。
そんな、現代にフィットした老舗(でしかも長崎市内ではなく諫早)である森長さん。
僕はカステラを2種類頂きました。
カジュアルな【切れ端カステラ】とゴージャスな【国産黒ごまカステラ極】です。
切れ端カステラ
非常にリーズナブルな価格の切れ端カステラ。
それでいて味わいはしっかりしており、普段使いに最適です。
砂糖だけでなく水飴、ハチミツも用いておられるところが特徴。
甘みは甘過ぎず、下手すると幾つも食べてしまいそうになります。
国産黒ごまカステラ極
貴重な国産(島原産)の胡麻のみを使用し、年間5,000個の数量限定商品。
まず、胡麻の香りが上品である点に驚きます。
胡麻特有の香りが、さらっと抜け、生地を壊しておりません。
なんでも個性的な味付けをすれば良いと言うものではなく、カステラらしさを維持して個性的な味を楽しませてくれるのは嬉しい限り。
「味付け」が先行し、「何もこのお菓子でなくても良いのでは…」となってしまうケースは多いので。
生地の中に胡麻の粒を混ぜるのではなく、底面に混ぜる事で多層的な風味を楽しませてくれます。
こちらもやはり甘み控え目なので、胡麻本来の味わいを提示するカステラとなっております。
店名:菓秀苑 森長(かしゅうえん もりちょう)
予算の目安:500円〜
最寄駅:本諫早駅から600m
TEL:0957-22-4337
住所:長崎県諫早市八坂町3-10
営業時間:9:00〜18:00
定休日:元日
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