こちらは騒々しい池袋の中でも落ち着いたエリアと言える、南池袋にある和菓子のお店です。
創業(オープン)は2002年(平成14年)で比較的新しいお店となりますが、看板商品の【どら焼き】は飛ぶ鳥を落とす勢いの人気です。
筆者は今まで7回くらい入手を試みましたが、全て売り切れでした。
と言うのも、他の用事に合わせて伺うことが多かったため。
まあ、半分以上、自分の計画のせいです。
なので、今回は朝イチで予約を行い、満を持して入手しました。
どら焼きで予約(お取り置き)が出来るのは嬉しいですね。
記事を見て訪問しようと思った方は、開店前に予約のお電話をしてから訪問されてください!
ちなみに、東京で【どら焼き】と言うと「東京三大どら焼き」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
つまり、うさぎやさん、亀十さん、草月さん。
亀十さんと草月さんは「変化球」のどら焼きとなるので、結構個性派揃いのラインナップです。
ちなみに、個人的に、「王道のどら焼き」の東京ナンバー1は清寿軒さんとなります。
予約を出来ないので入手ハードルが非常に高いですが…
上記のお店たちは言わずと知れた名店揃いで、美味しさに口を挟む人はいないかと思いますが、勝るとも劣らない美味しさがあるとされるのが、今回のすずめやさんとなります。
「東京一美味しいどら焼き」と評価する方もいらっしゃいますね。
すずめやさんの外観と内観
今回お伺いして、初めて開いているのを見ました(笑)
いつも午後に行くと閉じた状態でしたので…
新コロに伴う自粛休業明け2日目の営業日だったことも一因かもしれません。
お店の外観は民家にひっそりと併設された販売ブースと言った感ですが、どことなく風情を感じさせます。
お店の中も小体ながらに味があり、期待を高めてくれます。
そして、漆器に並べられた和菓子を見ると和菓子屋さんに伺う喜びを感じます。
洋菓子店ほどにラインナップが多くはありませんが、少ないからこそ喜びを感じさせるのが和菓子。
スポーツで言うと、洋菓子はサッカーW杯代表で、和菓子はバスケットボールNBA代表メンバーでしょうか。
この度は【どら焼き】に加えて【お茶もち】と【水ようかん】も頂きました。
すずめやさんの和菓子の詳細
まずは【お茶もち】を頂きました。
お茶もち
見た目は【赤福】の緑バージョン的です(笑)
しかし、味は大きく異なり、餡がサラッとしています。
口の中で溶けるサラサラの白餡に抹茶の香りが含まされ、それが柔らかい餅と調和します。
ただ、餅は「柔らかい」と言ってももっちりしていて、くにゅくにゅした反発もあって気持ち良いです。
そして、豆の香りも強く、甘みは大変上品。
これは頂いて良かったです。
水ようかん
柔らか(瑞々し)すぎず、軽くぷるんとして食感を弾ませて、溶けてゆきます。
これまた豆の香りが良く、甘みが穏やか。
清涼感を楽しませる澄んだ印象で、かなり美味しい水羊羹です。
水は何処のものを使用しているのだろうか?と気になりました。
どら焼き
生地の断面が2層構造になっており、焼きの技術を感じさせます(片面に火が入りきる前に返して焼きます)。
生地は特徴のある食感でむっちりしていて、蜂蜜の香ばしさが強いです。
表面は全くベタベタしておらず、サラッとしていますが、甘みは強めの生地。
餡は粒餡ながらに水分が多めで、さらりとしていて香りが良いです。
同時に、硬めの小豆の粒の食感が時折あって、リズミカルな食感。
餡は甘み控え目なので、生地とのコントラストがあります。
実は、個人的には【お茶もち】と【水ようかん】の印象が強すぎて、【どら焼き】はそれらに比べると「美味しいどら焼き」の範疇を出ませんでした。
しかし、1日置いて翌日に頂いてみたところ、生地が餡の水分を吸い取り食感がしっとりしつつ、餡も瑞々しさを保ちながら水分量が減っているので、一体感がより高まりました。
【どら焼き】は購入した当日に頂くようにしていましたが、すずめやさんのものについては、1日置くと味が変化して面白いかと思いますよ。
今回頂いた全ての和菓子に共通の魅力が、豆使いの巧みさ=餡の美味しさ。
東京の和菓子は京都と異なり、繊細さよりも豪胆さを感じる事が多いですが、こちらは繊細に作り込まれていて、強く印象に残りました。
是非とも季節を変えて訪問して、他の和菓子も頂いてみたいと思います。
すずめやさんのお店の情報
すずめや(食べログのリンク)店名:すずめや予算の目安:どらやき200円、その他200円〜最寄駅:池袋駅から400mTEL:03-5391-0196住所:東京都豊島区南池袋2-18-5営業時間:10:00~売り切り仕舞い定休日:日曜、祝日
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