すしログ No. 334 竹勘@富山(富山県)

こちらは明治初期(1868年~1872年)に料理・仕出し・鮮魚店としてスタートし、昭和40年(1965年)に鱒寿司販売を始めたお店です。

現在は複合企業となっていますが、昔ながらの鱒寿司を作り続けておられます。

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鱒寿司は江戸時代までルーツを遡る郷土寿司ですが、現存する老舗の多くは明治期に生まれました。

そして、現在脚光を浴びる人気店には昭和になってからの開店も多いようなので、近年急激に人気を高めた郷土寿司だと言えます。

時代的変遷を考えると、規模は異なるものの握り鮨に近しい発展を遂げた寿司だと感じます。

駅弁は言うまでもなく、コンビニのおにぎりにもあるくらいなので、今や知らない人の方が少ないのではないでしょうか?

竹勘さんの鱒寿司の特徴

竹勘さんは複合企業とは言っても創業時から富山公設地方卸売市場で魚問屋を営んでいるだけあり、鱒へのこだわりには期待が持てます。

いわく、「プロの目利きで厳選されたますの身は自信あり。寿しの形や大きさによって、ますの種類を使い分け」との事です。

さらに、お米は富山県産「コシヒカリ」と「てんたかく」のブレンドで、毎年ブレンド比を変えている模様。

酢はミツカンの専用ブレンド米酢を使用されていて、化学調味料(アミノ酸)は不使用。
かなり徹底されているので前々から気になっていました。

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ただ、頂く為にはハードルがあります。

竹勘さんの鱒寿司は本来ならば富山でしか入手できず、基本的に本店工場かアピタ富山

店に行くしかありません。

しかし!コロナで旅行が出来ない状況なので探してみたところ、「NEXCO中日本オンラインモール」の「北陸自動車道・有磯海SA(上り線)オンラインショップ」にて入手可能である事を発見!

意外性抜群なショップですが、これは嬉しい。

送料も472円とリーズナブルです。

→敢え無くオンラインモールは2021年1月15日をもって閉店

 

この度頂いたのは【特撰ます寿し】2,000円。

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お取り寄せ、ECサイトのお買い物は、「折角なので…」と上位モデルに決めがちですね(笑)

ただ、スタンダードな【一段】が1,500円なので、お取り寄せの手間や訪問する場合の旅費を考えると500円の差額は極めて少額だと言えるでしょう。

竹勘さんの【特撰】

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【特撰】の割に身が薄くて見た瞬間は拍子抜けしましたが、頂いてみるとこちらは上品なバランス比を重視したクラシカルタイプである事を認識しました。

モダンなものと最も異なる点は、〆加減。

しっかり〆ていて、食感はむちむち、しっとり。

身が薄いものの脂は乗っているため鱒の存在感があります。

そして、寿司の周辺部(つまり最後に食べる部分)は身がしっかりと酢飯の底まで折り畳まれているので、一切れであっても食後の印象を強めます。

いわばピッツァにおけるコルニチョーネ的に。

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上品なバランスの鱒寿司でこの工夫は中々面白い。

酢飯は甘みを利かせつつ、酸味も割としっかりしていて、お米が美味しいです。

硬めの炊き加減ながら、部分的に水分が溜まってベチャッとしていた点は残念。

他社の鱒寿司と比べて笹の香りをしっかり纏っているところは美点です。

「肉厚さ」や「脂の乗り」などが強調されがちですが、鱒寿司はバランスも重要な押し寿司だと再認識します。

薄くても美味しい鱒寿司がある事を伝えてくれるお店です。

竹勘さんのお店の情報

竹勘(食べログのリンク)店名:竹勘(たけかん)予算の目安:特撰ます寿し2,000円、他に一段1,500円、二段2,900円、ぶり寿し一段1,800円など最寄駅:南富山駅から1,100mTEL:076-495-2505、0120-69-0444住所:富山県富山市掛尾町256-1営業時間:9:00~15:00 ※当日15:00までのご予約で、17:00まで受け取り可能定休日:無休

※アピタ富山店内(9:30〜19:00)でも入手可能

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