こちらは天正年間(1573~92)創業と言う、桁外れの歴史を持つ老舗です。
そもそも、こちらのお店の看板菓子である【朝鮮飴】の歴史が凄い。
熊本藩主である加藤清正が朝鮮出兵の際に兵糧として持って行った事が起源。
元々は「長生飴」と言う名前で考案されたそうですが、加藤清正が「気候風土に変味せず、保存性がよかったこと」を賞賛し、「朝鮮飴」と名付けたと言ういわれを持っているそうです。
原料は餅米、水飴、砂糖と限り無くシンプル。
頂いてみると実感出来ますが、「飴」と言うよりは餅に近い食感です。
甘めの求肥と言う印象です。
一口目は余りにも素朴過ぎて、肩透かしを食らいます。
しかし、お茶請けに頂いていると、ジワジワと魅力にハマります。
ここまで素朴な味わいなのに後を引くとは凄い。
誇張無しに歴史の重みを感じ、長い歴史の中で残ってきた魅力を実感します。
なお、保存性が高いとの事なので、2ヶ月くらい経ってから頂いてみましたが、硬くなってはいるものの、味わいには遜色無く、結構驚きました。
むしろ少し硬くなった方が噛み締める毎に味わいが深まるので、個人的には魅力が高まったように感じます。
(実際、設定されている賞味期限は60日間のようです)
この度は購入しませんでしたが、こちらには、【朝鮮飴】をアレンジした【柿球肥(かきぎゅうひ)】と言うお菓子もあります。
薄切りにした干柿を挟んだ求肥状の御菓子で、明治時代に考案されたそう。
恐らくそちらの方が食べ易いのではないかと思いますが、購入される際は是非とも両方購入してみてください。
【朝鮮飴】の、シンプルの極地とも言うべき魅力は他のお菓子には無い魅力です。
店名:老舗園田屋(ろうほそのだや)
予算の目安:【朝鮮飴】200g¥600円〜
最寄駅:藤崎宮前駅から240m
TEL:096-352-0030
住所:熊本県熊本市中央区南坪井町6-1
営業時間:月~土9:00~19:00、日9:00~18:00
定休日:無休
ご参考になりましたら幸いです!
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