こちらは静岡県島田が誇る老舗の和菓子店です。
伝承によると享保年間(1722年頃)に、清水屋五代目伝左衛門と言う人物が饅頭をヒットさせた事で評判となった模様。
なんでも、島根藩主・松平不眛が参勤交代で島田を訪れた際にこちらの饅頭を口にし、「一口で食べられる大きさが良い」と助言して、その通りにしたところ、街道一の饅頭として人気を博したそうです。
松平不眛と言えば茶人として名を馳せた殿様なので、中々ロマンの有るエピソードですね。
そして、その由来を持つ御菓子こそが【小まん頭(こまんじゅう)】なのですが、僕は上記エピソードを訪問の後に知ったので、
インパクト有る当代の人気菓子【黒大奴(くろやっこ)】を入手しました(笑)
こちらは明治期になってから作り始めたそうです。
【小まん頭】は次回訪問した際に必ず…
【黒大奴】は、一目見ただけで脳裏に焼き付くフォルム。
黒光りするフォルムが何とも禍々しいですが、頂いてみると軽やかな甘みで、唯一無二の個性がある味わいです。
小悪魔的な和菓子。
黒光りの理由は餡を羊羹でコーティングしているため。
しかも、昆布を練り込んでいるとの事!
餡の甘みが控えめなのに対し、羊羹がコクと香りを与えており、噛み締めた時の甘みが軽やかで、爽やかです。
羊羹と餡が奏でる食感も二重奏も個性的。
そして、冷やして頂くと、なお爽快。
さっぱりしているので、日本酒にも合います。
どうやら静岡駅のパルシェ、アピタでも買えるようなので、お土産に最適なお菓子かと思います。
蓋を開けて驚かない人はいないはず!
そして、東京に住む静岡出身の方に差し上げれば、懐かしさを感じて頂けるのではないかと思います。
店名:清水屋(しみずや)
予算の目安:15個入り900円〜
最寄駅:島田駅から250m
TEL:0547-37-2542
住所:静岡県島田市本通2-5-5
営業時間:8:30~20:00
定休日:無休
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