現在、沖縄で一番予約を取りにくいお店と言えば、「BACAR OKINAWA(バカール オキナワ)」ではないでしょうか?
僕は系列店の「ARDOR(アルドール)」にお伺いしたかったものの、コロナ下で閉店されてしまいました。
しかし、「ARDOR」のシェフは「BACAR」に移られたと聞いて、必ずお伺いしようと決めた次第です。
この度、予約解禁日に電話を連打して、訪問する事が出来ました。
頂いた感想としては、非常に分かりやすい味付けかつ濃厚な方向性なので、万人受けするのだと実感しました。
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「BACAR OKINAWA(バカール オキナワ)」は、久茂地のひっそりと落ち着いた場所にあり、外観からして非常にスタイリッシュです。
店内も洗練されていて、誰もが否応なしに期待が高まる雰囲気でしょう。
予想外に席数が多く、賑わいがある店内です。
頂いた感想としては、御料理は全体的に「シンプル」と言うよりも非常に「分かり易い味」です。
そして、率直に申し上げると、予約難易度に見合う内容ではありませんでした。
味付けがワイルドで大衆路線なのは個性として良いのですが、調理技術が決して高くなく、フリットや豚肉が生だった点が残念です…。
ただ、【シークヮーサーのスパゲットーニ】は意外性がある素晴らしいプレートでしたので、この御料理と出会う為に訪問したのだ…と思う事にしました。
この度頂いたもの
- メバチマグロのカルパッチョとアボカドマリネ 2,000円
- 島ダコのフリット 2,200円
- シークヮーサーのスパゲットーニ 2,000円
- 夜光貝のジェノベーゼ 2,600円
- やんばるあぐー肩ロース炭火焼 3,500円
この度頂いたワイン
- ロゼ、2021 Riflesso Rosi/ Rosi Eugenio (ITALY) リフレッソ ローズィ / ローズィエウジェニオ 1,400円
- ビール、Peroni Nastro Azzurro (ITALY)ペローニナストロアッズーロ 1,050円
- 赤ワイン 2020 Mencia / Joaquin Rebolledo (SPAIN) メンシア/ホアキン レボジェド 1,000円
お会計は2人で約2万円でした。
それでは、実際に頂いた御料理をご紹介します。
塩とオリーブオイルがメバチマグロの(鮪としては)淡白な味を引き立てる点は和食には無い魅力。
トロの部分は脂がしっかり乗っている。
付け合わせはピーマンで、振りかけられているパウダーはパプリカ。
島ダコは恐らく出汁で炊いてから揚げているので柔らかくて美味しい。
繊維がホロホロとほどけ、出汁の風味も相まって、どことなくたこ焼きっぽいニュアンスを与える。
ただ、温度が低い揚げ油で大量に揚げたようで、小麦粉に生の部分がある点は残念だ。
小麦粉がニチャニチャしているフリットは初めて遭遇した次第である。
初手からシークヮーサーの酸味と香りが広がり、チーズの強烈なコクと協奏する。
味わいは濃厚ながら爽快感を与える。
これはサプライズがあって素晴らしい!
チーズはグラナパダーノかパルミジャーノか…コク強いからパルミジャーノかもしれない。
この一品に出会えたのが、こちらをお伺いした最大の喜びであった。
夜光貝は7~8時間火入れを行っているため、特有の強いコリコリ感を消して、貝の良さを引き出している。
味付けはガーリックを驚くほど強めに利かせていて、調理段階で厨房から強烈なガーリックの香りが漂ってきた。
ここまで強烈なガーリック使いは珍しい。
思わずワインではなくビールを注文した。
貝自体は仕事が奏功しており、噛みしめると味わいが広がる。
ただ、貝と一緒に頂かなければ油と塩分が強すぎて、大衆イタリア料理店のジェノベーゼのようであった。
勿論のことパスタの香りや味わいも消え去っている。
見た目も味も若い層に寄せた結果、主題を見失った感を拭えない。
付け合わせはサツマイモで、焼き込んで砂糖を用いてキャラメリゼ状に仕上げているようで濃密な焼き芋のよう。
届いた瞬間は、おおお!と笑顔になったが、口に運んで意気消沈。
なんと、半生であった。
中心部はぶにゅぶにゅしていて火が入っておらず、なんとタンパク質凝固していない血が滲んだ(肉汁ではなく血液が)。
せっかくの豚肉が可哀想であった…。
「BACAR OKINAWA(バカール オキナワ)」の予約は、訪問日の1ヶ月前にお電話で可能です。
1ヶ月前の同日11時半ころからお電話に出て頂ける模様です。
店名:BACAR OKINAWA(バカール オキナワ)
予算の目安:1人10,000円ほど
TEL:098-863-5678
住所:沖縄県那覇市久茂地3-16-15
最寄駅:県庁前駅から350m
営業時間:オープン17:00、ラストオーダー20:30、クローズ22:15
定休日:火曜、水曜
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久々に御料理で大きなショックを覚えた、すしログ(@sushilog01)でした。
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