こんにちは、蕎麦の人気を高めよう!と決心した、すしログ(@sushilog01)です。
今回ご紹介する神奈川県二宮町の「オリベ」は、長らくの課題店でした。
蕎麦通の友人から「神奈川県屈指の名店」と聞いていたので、ご主人が引退される前に行かねば…と考えていた次第です。
結果として、期待に応えてくれる美味しさのお蕎麦で、特に【白雪(更科)】は傑作でした。
すしログ
二宮町「オリベ」とは?
「オリベ」のご主人は、もともと日本料理出身の方です。
東京の麹町で割烹を営んでおられたところ、蕎麦職人に転向し、今に至るそうです。
「オリベ」と言う店名は、言わずもがな「織部焼」を編み出した、「利休七哲※」の一人である古田織部に由来します。
※「利休七哲」とは、千利休の高弟である7人の武将
すしログ
お店は二宮の大通りに面した場所にあります。
お店の前に駐車場が2台分ありますが、結構停めにくいので、80mほど離れた駐車場に停めるのが無難です。
上記ピンの左にある月極駐車場に、2台分のスペースがあります。
店先に掲げられた看板が味わい深いです。
店内は「いかにも町のお蕎麦屋さん」といった雰囲気ですが、随所にユーモアを感じます。
そして、見逃せないのが活きの車海老。
オーダー後に活きの状態からさばき、揚げると言う素晴らしさ。
都会のお店でもやっていないことをやってのけるとは、ご主人の矜持を感じます。
僕はお蕎麦屋さんで機会的に天ぷらを頼むことはまずありませんが、これは否応なしに食べたくなりました。
二宮町「オリベ」の蕎麦の美味しさ
オリベさんのメニューは、このような感じです。
蕎麦の種類が豊富なところ、【三色せいろ】があるので、遠方から訪問する人に優しいですね。
また、友人から「忘れてはならない」と言われていたのが、酒肴です。
車運転で蕎麦前を楽しめないとしても、酒肴はオーダー必須の美味しさです!
この度頂いたもの
- 蕎麦ひろうす揚げだし 500円
- 三色天せいろ 2,200円
訪問当日の蕎麦は北海道産せいろ、田舎、白雪でした。
蕎麦ひろうす揚げだし
お蕎麦の飛竜頭とは珍しいメニュー。
外はカリカリ、中はふんわりジューシィで、これは美味い。
ひじきと高野豆腐が入っているところにセンスを感じる。
素朴な中に食感の妙があり、ふんわりと漂う蕎麦と相まってお店ならではの味に昇華させている。
三色天せいろ
天麩羅を付けると一気に豪勢に見えるのが蕎麦。
蕎麦は全て美しいフォルムだ。
まずは繊細なものから頂こうと箸を伸ばしたのは【白雪】。
その名の通り透き通るほどの純白。
頂く前から香りがしっかり漂い、驚かされる!
頂いてみると期待通りの香りで、甘みもたっぷりだ。
蕎麦の実の中心部のみを使用する更科としては太めで食感が強い。
凛々しい力強さを感じさせてくれる更科であり、傑作だと感じた。
【せいろ】は食感がさらに強めだ。
【白雪】の方が香りが強いように感じたが、ツユで頂くと香りが高まる。
蕎麦の輪郭がツユによって強調される。
【田舎】は他店と違わず、香りが強い。
食感はごわりとしているが、粒感は弱く、ザラついていない。
オリベさんのツユは、いわゆる「辛汁」ではないが、醤油のキレがあり、鰹も利いている。
甘みもある、下世話にならない範囲に収めている。
ところが、蕎麦湯で頂くと鰹節の血合いの風味も感じ、途端に雄々しい印象を覚える。
薬味の山葵は申し分ない本山葵。
大根は辛味大根ではなく、甘みのあるものだ。
葱は香りの強い青ネギで、お蕎麦屋さんとしては珍しい。
天麩羅
天麩羅は車海老に加えて、パプリカ2色、茄子、ブロッコリー、サツマイモ。
お蕎麦屋さんの天麩羅としては薄衣で、サクッと弾け、ふんわりと溶ける。
車海老は中心がジューシィに仕上げられていて、甘みも引き出されている。
頭も付いている点が嬉しい。
蕎麦湯は蕎麦粉を添加していない、完全なナチュラルタイプだ。
二宮町「オリベ」のお店情報と予約方法
予約については、お電話のみで、コースのみ可能とのことです。
おまけで、「吾妻山公園」の写真を幾つかご紹介します。
店名:オリベ
予算の目安:1,000円〜
TEL:0463-73-3881
住所:神奈川県中郡二宮町百合が丘1-1-2
最寄駅:二宮駅から1,700m
営業時間:11:00~14:30、17:00~19:30
定休日:木曜(祝日の場合営業)、第3水曜
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少し先の茅ヶ崎にあり、昔から応援している鮨店「鮨裕(すしゆたか)」
蕎麦って美味しいなあと心底感じる、すしログ(@sushilog01)でした。
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