こちらもまた、琉球酥本舗さんと同じく、琉球王朝の頃より伝わる銘菓を継承する名店です。
献上菓子である【橘餅(きっぱん)】を現代においても手作りで作られており、今では沖縄で唯一の継承するお店となっております。
【橘餅(きっぱん)】は伝統的に王族である尚家から授けられた九年母(くねんぼ)と言う柑橘類を用いて作られており、現在では九年母に加えてカーブチーも使用されているそう。
シークワーサーの産地としても有名な、やんばる(沖縄本島北部)から仕入れているそうです。
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謝花きっぱん店さんの琉球銘菓
【橘餅(きっぱん)】
皮むきから完成まで丸4日必要な伝統菓子。
8等分に切り分けて頂くのがオススメとの事です。
頂いてみると、柑橘の皮の香りと苦味が印象的。
香り、風味こそ一義の御菓子であり、果物に手を掛け手を掛けて作られている点に、かつての献上菓子たる所以を感じます。
そして、もう一つの銘菓があり、すなわち【冬瓜漬】。
【橘餅(きっぱん)】と同じく中国から伝わったそうです。
これは秀逸であり、個人的には【橘餅(きっぱん)】以上に現代に通用する味わいだと感じました。
いや、【橘餅(きっぱん)】も美味しいのですが…
こちらは「分かりやすい」のに「サプライズがある」御菓子だと思います。
砂糖の殻がカリッと割れるや否や水分が滲む独特の感覚は他の御菓子にはありません。
干菓子と思いきや、生菓子。
カラカラと思いきや、瑞々しい。
原料の冬瓜について、「緑が美しく水分をたっぷりと含んだ光沢のある冬瓜」を使用されているそうですが、味わいに結実しております。
砂糖漬けなのに過剰に甘く感じない点も面白い。
そして、食感はココナッツファインのよう。
【橘餅(きっぱん)】も【冬瓜漬】も不思議な魅力があり、後世もずっと続いて欲しい御菓子だと感じました。
沖縄土産と言えば、定番になりがちですが、お世話になっている人へのお土産は、こう言った伝統菓子もいかがでしょうか?
こちらのお店と出会うきっかけとなった、素敵な琉球料理のお店、風庵さんに感謝を!
謝花きっぱん店さんのお店の情報
謝花きっぱん店(食べログのリンク)店名:謝花きっぱん店(じゃはなきっぱんてん)予算の目安:きっぱん840円、冬瓜漬650円
最寄駅:県庁前駅から700m
TEL:098-867-3687
住所:沖縄県那覇市松尾1-5-14
営業時間:9:30~18:00
定休日:日曜
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