綺羅びやかなお店よりも渋いお店が好きな、すしログ(@sushilog01)です。
さて、こちらは信頼する方のオススメで訪問しましたが、京都を始め関西では食通に知られる名店です。
ただ、食通、名店と言ってもメディアで取り沙汰されるようなお店とは異なるので、通俗的な言葉を用いるならば「知る人ぞ知る」名店と言う事になるのかと思います。
そもそも、立地が渋く西院となり、駅から10分ほど歩いた場所にひっそりと佇んでおります。
外観についても、知らなければ入れない雰囲気。
そして、店内に入ると分厚い一枚板のカウンターが鎮座しており、存在感を放っております。
カウンターの奥にはご主人と奥様が二人三脚で切り盛りされており、当意即妙に話が盛り上がります。
魚津屋さんの御料理について
こちらの御料理は一見すると素朴ながらに、頂いてみると力強いものばかり。
食材や油脂、塩分などの足し算は過剰に行わず、素材の持ち味を引き出す燻し銀の調理法を駆使されます。
料理の提供は非常にテンポが良く、説明も無いので、人によっては素っ気ないと感じるかも知れません。
しかし、こちらの御料理は舌で感じれば良いもの。
特に気になった点を伺えば、気さくに答えてくださりますので、何でもかんでも煩く聞くと言うのは野暮な事だと思います。
今回頂いた中で特に印象的だったのは、鮑の食感と鱧鍋の出汁。
鮑については今までに体感した事の無い食感で、驚きました。
柔らかいのにぷりぷりで、パツッと弾けるような食感は見事。
海胆の火入れにも最新の気が配られており、素材個別の印象のみならず、料理としての一体感の高さにも驚嘆した次第です。
また、鱧鍋は湯気からして香り高く、濃密な旨味に満ちている事が分かりました。
その出汁で頂く鱧しゃぶと鱧の魚素麺は言葉の要らぬ美味しさ。
鱧料理としても鍋料理としても、今までに頂いた中でトップクラスに印象的な味わいでした。
以下、頂いた御料理となりますが、こちらの御料理は「頂いて知る」あるいは「頂いて感じる」事が大切なので、文字情報は割愛致します。
人によって感じる内容、印象が異なると思いますが、自身で料理をする方ならば感じるところが多いのではないでしょうか。
また、豪奢や油脂を求める方には100%ヒットしないので、お気をつけてください。
頂いた日本酒
越乃寒梅・純米吟醸・灑、鄙願・大吟醸「打ち水」
魚津屋さんの御料理の写真
唐辛子とじゃこの炒め、木胡椒(葉唐辛子)、茶豆の白和え
鮑、鮑の肝、海胆、木耳
鯛の昆布〆、シャインマスカット、塩ポン酢
いくら
オクラ
松茸
鰯、穴子、梅の香りの芋
鱧しゃぶ
鱧の魚素麺
じゃこごはん
黒無花果
季節を変えて再訪したいと強く感じました。
魚津屋さんのお店の情報
魚津屋(食べログのリンク)店名:魚津屋(うおづや)予算の目安:20,000円〜30,000円 ※蟹の時期は左記よりも上がるようです
最寄駅:西院駅から800m
TEL:075-312-2538
住所:京都府京都市中京区壬生東檜町8
営業時間:17:00~22:00
定休日:日曜、祝日
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