結構「渋い」イメージがあると思われる生姜煎餅。
生姜が強すぎたり、甘すぎたりと、好みを分ける味わいのものが一般的であるように感じます。
故に、クラシカルで渋いイメージを持たれがちなのではないでしょうか?
石仏で有名な大分県、臼杵。
こちらには一般的なものとは一味違う生姜煎餅のお店があります。
臼杵石仏の駐車場に降りると、お店はすぐ目の前。
観光地的な立地に反して、創業は1919年(大正8年)と結構な歴史を持ちます。
こちらの生姜煎餅の名称は【臼杵せんべい】。
そして、実は臼杵の生姜煎餅は長い歴史を持ち、臼杵藩主の稲葉氏御用達である参勤交代時の携行食(=保存食)が起源とされているそうです。
取ってつけた観光土産でないところが嬉しいですね。
今でも手で生姜蜜を刷毛塗りされているそうで、一枚一枚微妙に異なる味わいを楽しめるところも、また嬉しい。
包装紙にはバッチリ石仏。
缶にも石仏プリント。
かなりの存在感です。
パックを開けると、生姜の香りがふんわり漂う。
そして、生姜の辛味は控えめで、甘みも穏やか。
尖ったところや舌に残る甘みが無いので、食べ易い。
そして、食感はカリッと力強く、その後きめ細かく溶けてゆく。
この食感は、小麦粉に加えて卵も使用されているためでしょうか。
尚、湾曲している形状は地名である「臼」を表現しているようで、これもまた独特の印象を強めてくれます。
厚焼きもあります。
食感だけでなく味わいも変わるのが面白い。
同様のお菓子は色々ありますが、感銘を覚えた味わいです。
店名:後藤製菓(ごとうせいか)
予算の目安:臼杵煎餅・曲6枚入300円、缶入りの10枚入650円など
最寄駅:上臼杵駅から4,300m
TEL:0972-65-3555
住所:大分県臼杵市深田118
営業時間:8:00~17:00
定休日:年中無休
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