酒ログレビュー:高木酒造【朝日鷹 生貯蔵酒 本醸造】

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こんにちは、鮨と日本酒をこよなく愛する、すしログ(@sushilog01)です。

今回は高木酒造【朝日鷹 生貯蔵酒 本醸造】をテイスティングします。

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高木酒造さんは、言わずと知れた【十四代】で有名な酒蔵ですね。

【朝日鷹】は地元限定流通酒となり、これまた美味い!

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高木酒造【朝日鷹 生貯蔵酒 本醸造】のテイスティングノート(レビュー)

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高木酒造さんは日本酒造りの流れを変えた酒蔵です。

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江戸時代初期の1615年(元和元年)に創業をさかのぼる老舗中の老舗で、地元の名士として政治家も輩出する家柄ですが、日本酒業界においては、現在の十五代目・高木顕統さんが仕込んだ【十四代本丸】で脚光を浴びました。

【十四代】は1994年に生まれた銘柄ですが、今でも絶大な人気を誇っていて、少量生産による確かな味を守り抜いています。

高木顕統さんのエピソードについては、山同敦子さんの名著『愛と情熱の日本酒』に詳しいので、興味がある方はぜひ!


今回頂いた【朝日鷹 生貯蔵酒】についても、本醸造酒のイメージを凌駕する味わいで、鮮烈な印象を覚えました。

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昔は地元でガブ呑み用のお酒として親しまれていたようですが、高木顕統さんに代わって、酒質が変わった模様です。

以前の朝日鷹を飲んだことがありませんが、きっとそうなのだろう…と感じる味わいでした。

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それでは、【朝日鷹 生貯蔵酒】のレビューに入ります。

【朝日鷹 生貯蔵酒 本醸造】の色合い

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外観は、クリスタルがかった淡いグリーンで、軽いイエローも含む色調です。

【朝日鷹 生貯蔵酒 本醸造】の香り

第一印象は若々しい印象で、青いメロンが広がり、うっすらとバナナやライチが調和します。

本醸造なのにフルーティーで、「おお!」と思う香りです。

フルーツ香の中に、青竹やヒノキなどの爽やかな木々の香りも調和し、お米由来の香りは穏やかで上新粉程度です。

【朝日鷹 生貯蔵酒 本醸造】の味わい

アタックはやや強く、それでいて全く本醸造らしくありません。

まろやかな甘味がどっしりと広がり、滑らかな酸味と旨味を伴った苦味が勢いよく広がり、甘味を切ります。

バランスはドライでありながら豊潤で、余韻はやや長め。


甘味と酸味、香りの中に、どことなくパイナップルのような印象を覚え、後を引く味わいです。

飲用温度帯による味わいの変化

燗酒にすると持ち味の香りが和らぐので、個人的には冷酒から冷やが好みでした。

2日目以降の味わいの変化

1ヶ月以上寝かせると、お米からのトロピカルな香りが高まります。

味わい的にも変化が見られ、ブドウ(紫色の)を思わせる甘味・酸味・苦味のバランスになります。

香り良く、バランスに長けた味わいの本醸造です。

 

高木酒造【朝日鷹 生貯蔵酒 本醸造】のスペック・蔵元データ

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高木酒造【朝日鷹 生貯蔵酒 本醸造】のスペックについては、以下のとおりです。

  • 醸造元(製造者):高木酒造(山形県村山市)
  • ブランド名:朝日鷹 生貯蔵酒 本醸造
  • 特定名称: 本醸造酒
  • 原材料:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
  • 原料米:国産米(麹米が美山錦、掛米が酒未来という情報も)
  • 精米歩合:55%
  • 酵母:
  • アルコール度:15%
  • 日本酒度:
  • 酸度:
  • 価格:1,800ml、2,640円

 

高木酒造【朝日鷹 生貯蔵酒】の入手方法

高木酒造【朝日鷹 生貯蔵酒】は、地元流通酒なので、山形県の酒屋さんで探すほかありません。

県外でも入手できたらなあ…!と心から感じました。

日本酒の歴史を変えた理由に納得する、すしログ(@sushilog01)でした。

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