こんにちは、日本酒をこよなく愛する、すしログ(@sushilog01)です。
今回ご紹介する日本酒が美味しいお店は、横浜・関内の「スパイスドランカーやぶや」さんです。
こちらはスパイス料理と日本酒の燗酒を合わせる、素敵なお店!
元ボクサーで味覚とセンスに長けたご主人のご提案は唯一無二です。
★全国6,000軒以上を食べ歩く食好き
☆食べログTOPレビュアー、TVに8回出演
★「すしログ」のTwitterにて幅広い情報を発信中
☆インスタ「酒ログ」でテイスティング情報を発信
★すしログnoteで鮨・グルメに関する記事を執筆
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「スパイスドランカーやぶや」さんの魅力は、類まれなスパイス料理のセンスと、独自性が光る日本酒ペアリングです。
ご主人の藪 晋伍さんはお料理もお酒も、自分が美味しいと思ったものしか出さないスタンス(だと思う)が素敵。
実は、僕は藪さんとは彼がボクサーだった頃に、食べログのレビュアーとして知り合いました。
カレーフリークの中でも藪さんの味覚とセンスはモノホンだと感じて以来、長らく信頼しています。
ちなみに、僕は知り合いであってもセンスが無ければ記事にはしません(キッパリ)。
なので、ステマではないので、ご安心ください(笑)
藪さんはその後、横浜にお店を開かれる際に「SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)」の資格を取得されました。
「えっ、スパイス料理なのに日本酒!?」と思いましたが、今となってみれば藪さんの先見の明に驚きます。
藪さんにアドバイスを頂き、僕も「SAKE DIPLOMA」を取得して、スパイス料理と日本酒の相性の良さを体感しました。
スパイス料理はワインと合わせるイメージが強いかもしれませんが、日本酒も最高の相性です。
これは、スパイス料理がお米に合うことを考えると、当然と言えば当然ですね。
お米で作られたお酒もスパイス料理に合うに決まっています。
さらに、藪さんは日本酒を積極的に追求され、資格取得後も日本酒のイベントに参加され続けています。
ソムリエも同様ですが、「資格を取って終わり」では資格の意味があまりありません。
常にステップアップされる藪さんが、今後さらに美味しいご提案をしてくれるのは間違い無いでしょう。
お店で揃える日本酒は個性派ぞろいで、ペアリングには「加水燗」や「スパイス燗」を駆使されます。
要は、日本酒も「調理」して提供するスタンス。
日本酒の可能性を広げる、先進的な試みと言えます。
同時に、燗酒だけでなく冷酒や冷や酒のストックも豊富で、知られざる日本酒に出会う喜びがあります。
2022年12月まではコース一本でしたが、現在はアラカルト対応をされているので、気になる方は気軽に訪問してみてください!
Twitterで最新情報を発信されています。
この度頂いたお料理とお酒です。
頂いたおまかせコースは8,800円で、いくつか追加で頂きました(下記に価格を記載しているものが追加品です)。
- 先付(銀杏)
- アチャール(酒肴)3種盛り
- ランペ蒸し鱈
- 黒毛和牛のステーキ
- ベジタリアン・ミールス(南インド定食)
- トゥルシー茶
- 肉厚しいたけ焼 300円
- 黒毛和牛のアチャール 700円
- チッチのラムキーマ 1,000円
- 仁井田本家 しぜんしゅ たるざけの加水燗
- 仁井田本家 にごりと糀あまさけのブレンド燗
- 渡辺酒造 旭興 ROSSO生酛九割九分樫樽熟成のスパイス燗
- 花巴 水酛×水酛
- ハタハタの骨酒 1,000円
- 嘉美心酒造 木陰の魚 純米酒(追加)
- 夢心酒造 夢心 純米酒(追加)
- 土井酒造場 開運 特別純米 祝酒(追加)
スパイス料理はお料理を待つ間の香りで食欲が高まります。
初めの【アチャール(酒肴)3種盛り】に合わせるお酒は、【仁井田本家 しぜんしゅ たるざけ】の「加水燗」。
これは「おひつに入ったご飯をイメージ」されたとの事で、のっけからスパイス料理に合う!
お酒の香り、甘味、酸味がお料理に調和し、軽い苦味が味わいを引き締めてくれます。
この甘味と苦味のバランスは日本酒ならではであり、ワインやビールとは異なるアプローチとなっています。
「3種」は、白子とナメコのアチャール、タンドリーゴビ(カリフラワーの焼き物)、マグロのエスニック漬け。
全体的にメリハリが利いたスパイスの構成。
きっちりとスパイスを利かせているのに、日本酒と自然に合う絶妙なバランスです。
【マグロのエスニック漬け】はスイートチリソース的な味わいの漬けが和食と全く異なる美味しさで、ねっちりしたテクスチャー(食感・口当たり)も日本酒に合います。
【白子とナメコのアチャール】も個性的な組み合わせですが、相性はバッチリ。
【タンドリーゴビ】はインド料理としてストレートに美味しい。
それ故に正攻法のインド料理で構成できるのに、あえて自身のハードルを上げて勝負している点が凄い。
次なる【ランペ蒸しの鱈】に合わせるのは、仁井田本家の【しぜんしゅ にごり】と【にいだの糀あまさけ】の「ブレンド燗」です。
パンチのある料理に、まろやかなお酒を合わせる補完の方向性。
チェティナードゥ風なのに、じゅんさいを使用していて面白い。
これは酢っぱ辛くて、スパイスがガッツリ利いたお料理!
タマリンドとトマトの酸味が爽やかで、後を引く味わいです。
そこに、お酒の甘味と温度が合う!
コースの合間に、【ハタハタの骨酒】と【肉厚しいたけ焼】を追加しました。
【ハタハタの骨酒】は、福島県喜多方市の酒蔵・ほまれ酒造の【会津誉】!
銘柄を選択された理由は、「残糖感が無く、味が切れるお酒」であるため。
【肉厚しいたけ焼】は、フェンネルとマルドンのピラミッドソルトでシンプルに椎茸の味わいを楽しませてくれる。
旨味、香ばしさの調和が心地良いペアリングです。
ブラウンカルダモンを用いた「スパイス燗」とは、テンションが上がります!
舞茸、カルパシ、カレーリーフのピュレとともに。
かつて頂いた【豚肉のチェチナード風ロースト】も美味しかったものの、更に洗練されていると感じました。
「ROSSOスパイス燗」とのマリアージュがあり、印象深い。
合間に冷酒を頂き、気分転換します。
知らない日本酒との出会いが面白い!
大昔から低アルで造っていたこのお酒は、リフレッシュにピッタリでした。
主食のミールスに合わせるお酒。
製法由来の乳酸と甘酸っぱさが活きていて、燗により旨味と甘味も伸びています。
下記の通り、インドとネパールの折衷様式で、魅力的な布陣です。
ココナッツチャトニ、ネパールスタイルのレンコンのアチャール(胡麻)、ムングダル、たたきゴボウのポリヤル
サンバル、ラッサム、柿のアチャール(赤ワインビネガー、チャットマサラ)、ゴルベラ・コ・アチャール(トマト)
鮎のコンフィで生じた油を用いているので、鮎の旨味を楽しめる。
藪さんが出演されている「スパイストラベラー」で生まれたメニュー。
ファンの方がこちら目当てで食べに来るほど人気の一品!
石垣島産のオーガニックトゥルシー茶で、ノンカフェイン。
アラカルト営業でもお伺いします!
「スパイスドランカーやぶや」のお店情報と予約方法
「スパイスドランカーやぶや」さんの店舗情報は、下記のとおりです。
- 店名:Spice Drunker やぶや(スパイスドランカー やぶや)
- 予約方法:Facebookメッセンジャー、Instagram、TwitterのDMにて
- 住所:神奈川県横浜市中区伊勢佐木町1-3-7 沼田ビル3F
- Googleマップのリンク
- 最寄り駅:関内駅から260m
- 営業時間:17:00~24:00
- 定休日:火曜
日本酒のポテンシャルを実感する、すしログ(@sushilog01)でした。
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