こちらは名古屋で知る人ぞ知る名店です。
正に知っている人だけが知っているため、名古屋人でも知っている人に会った事が稀有(笑)
僕は敬愛する美食家の方から教えて頂き訪問しましたが、酒場とも割烹とも形容しがたい独特の雰囲気があり、来られているお客さんも一風変わった通人ばかりでした。
一度訪問して心を奪われ、名古屋に用事がある際には立ち寄るようにしております。
※ブログ執筆から数年後、世に広く知られ、ミシュランまで取られました
こちらの何が魅力かと言われれば、何気ない料理にも、ご主人ならではの仕事が施されているところ。
ご主人は、「人間は自分が住んでいるところから七里の範囲で収穫出来る物を食べるべき」という信念を持っておられ、海産物も野菜も全て地物を使用されているそうです。
豆も茹でても、野菜を和えても、こちらにしか無い味わいになっている気がします。
茹で落花生
かくや
夏季限定の定番酒肴。
ミョウガ、キュウリ、沢庵を和えただけなのに、得も言われぬ魅力がある。
銀杏
海老と柿の胡麻だれ
お造りも一筋縄では行かず、盛り合わせで頂けば、生だけで構成されることはありません。
焼き物も上質な魚を優しく焼き上げます。
季節を彩る温かい煮物椀。
牛肉と葱と牛蒡の「鋤焼」
穴子と万願寺唐辛子
栗と里芋の煮ころがし
また、【天むす】は間違いなく名古屋で一番美味しいです!
サクサクの海老天が香ばしく、控えめな味付けのタレと塩気が絶妙。
一口目から魅了される、オーダー必須の逸品です。
【天むす】以外の炭水化物も魅力的なのが悩ましい。
〆鯵の早寿司
蕎麦
ジューシィな出汁巻き玉子もお供に。
そして、忘れてはならないのが、こちらの八丁味噌の使い方。
一般的に想起される八丁味噌の重さはなく、素材を活かす八丁味噌使いです。
ご主人・花市銀蔵氏の料理は、凛々しい名古屋料理。
正直なところ、名古屋で一番好きなお店がこちらとなります。
店名:花いち(はないち)
食べるべき逸品:随所にオリジナリティを感じる「花いち料理」
予算の目安:7,000円~10,000円
最寄駅:浄心駅から560m
TEL:052-524-2876
住所:愛知県名古屋市西区児玉2-4-13
営業時間:17:30-22:00
定休日:水曜
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